奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

沈殿

2013-01-09 | 心詩~こころうた・己
心と体が
分離してしまったよう

魂は体に留まり
抜け殻のような自分の
意識だけを感じている


出口さえ見いだせず
もがき続けた果ては

人であることも保てず
ただ
コンクリートの壁のごとく
そこにあるというだけの


足掻き続けた自分は
追憶の彼方に
乾いた心の残骸は
もう なにも求めない

これから
どうすればいいのか
考えることさえ億劫で


ただ 今は
澱みの底で
時を待てばよいのか

すべてを無に帰し
新たな流れを待つしかないのか


この人生にも
希望はあると
まだ
信じていてもよいのだろうか