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前作のドゥーミーな作風から、垢抜けた印象。前作のファズかけまくりのロン・アシュトンのギターの音が、本作
では歪みを抑えた音でそう聞こえるのかも。
歪みを抑えても、リフの殺傷力は増してて、特に3曲目のTV EYEのリフはイギーの噛みつくようなVOと相まって悶絶!
A面1曲目のDOWN IN THE STREETから3曲目まで押しまくる。
4曲目のTHE STOOGES流ブルースロック曲、Dirtでクールダウン。
B面はより混沌とした音世界。DAMNEDやHanoi Rocks、OUTRAGEがカヴァーした、1970でやっとスティーヴン・マッケイのサックスが炸裂!
ファンキーで狂ってる(褒め言葉)タイトル曲。ラストは音の地獄絵図的なL.A.Bluesでシメ。89年(だったと思う)にイギーのギタリストで来日した、アンディ・マッコイが「THE STOOGESは俺には非音楽的すぎる。」とか言っていたと記憶していたが、このアルバムの事を言っていたのかな?
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