ノルウェーのブラックメタルバンド「MAYHEM」の映画「LORDS of CHAOS」が仙台でもやっと上映となったので、行ってきやした。
上映館のチネ・ラヴィータはイギー・ポップの「American Valhalla」やMOTORHEADのレミーの「極悪レミー」等、音楽映画の上映が多い所。
どうしてもライヴに行く気分になってしまいコレを着てしまった。チネ・ラヴィータに着くと、MAYHEMのパーカー着た方やらバンT着てる方いて吹いた。
この日の客達、俺を含めてのメタルヘッドは15名程、他はメタルと縁の無いメディアでも取り上げられていたので、怖い物見たさで来たと思われる方が10名程だろうか。
MAYHEMの結成から話が始まってるが、やはり時間の関係か?初代シンガーのメサイアや二代目シンガー、マニアックは出てこない。
昔読んだEat magazineのブラックメタル特集やムック本の「ダークサイドオブロック」の川嶋未来さんのコラムを読んで、ユーロニモスのイメージはかなりぶっ飛んだ人物のイメージだったが、この映画では根っ子は普通の青年として描かれてる。
個人的に興味を引いたのは、80年代後半ノルウェーのアンダーグラウンドメタルシーンを少しだけだが、垣間見れた事。残虐なシーンありで人によっては胸クソが悪くなるかもだが、俺はいい映画だと思う。
バンドのライヴシーンは前にLive in Leipzigの音源を使ったMV的な映像をYouTubeで観たので、過去のライヴ音源かな?と思ったら、新たにミュージシャンを起用して録り直したそうな。
監督はスウェーデンのブラックメタルレジェンド「BATHORY」の初期ドラマー。
普通のメタル小僧だった、ユーロニモスことオイスタインが、鬱持ちのシンガーで自ら命を絶ってしまうデッド、初めはメタルオタク少年だったが、ユーロニモスの言動に感化され、教会に放火しまくる過激なブラックメタラーに豹変するヴァーグ・ヴァイカネス。「人を殺してみたい」好奇心からゲイのオヤジを惨殺してしまうEMPERORのドラマー、ファウストといったぶっ飛んだ奴等に振り回され最後は悲劇的な最後を迎える。
ラスト近くでユーロニモスは髪の毛をバッサリと切るのだが、もし殺害されなかったら、あの後どうなっていたのか非常に気になる。