最近のメタル系音源の新譜はいいアルバムたくさん出ているのだろうけど、正直ほぼスルーしてしまい。旧譜の再販だったり、初期アルバムをひとまとめにしたボックスセットに食指が動いたりする。
そんな中、名スラッシュメタルバンド『WHIPLASH』のロードランナー時代のボックスセットがリリースされたよ。
リアルタイムでは輸入盤屋のラックにあっても他のバンドのLP買う為にスルーしたり、当時金が無くてスルーだったので、嬉しい反面、金欠病が重くなってしまう。
で、内容は1st『Power And Pain』2nd『Ticket To Mayhem』3rd『Insult To Injury』をひとまとめにした3枚組。
破綻寸前の爆裂疾走とテクニカルさが同居している奇跡の名盤『Power And Pain』は置いといて、未聴だった2nd、日本盤出てたのにスルーしてた3rdが聴けるのが嬉しい。
ポータロ(G、VO)ボノ(B)スカグリオン(DS)の三頭トニー体制からスカグリオンがSLAYERに引き抜かれ(デイヴ・ロンバードがすぐ復帰してスカグリオンはクビになってしまったが)、ジョー・カンゲロッシが加入した『Ticket To Mayhem』では前作のスラッシーさはそのままに、ぽー太郎兄さんがダミ声でメロディを歌う曲もあって、次作の正統派パワーメタルへの伏線もみられて興味深いし、なんか笑える。
個人的に驚いたのが、専任VOにグレン・ハンセンを迎えての『Insult To Injuly』爆裂疾走は後退し、テクニカルなパワーメタルに変化。完全に別のバンドになってしまっているが、コレはコレで最高にCOOLであります!
全然似てない3枚のアルバムだが、共通しているのはぽー太郎兄さんのギターの主張が強いのは変わらずである。3rdはバンドアンサンブル重視になりギターソロは若干短くなってる気がするけど、プレイから『ワシのギターを聴くのじゃあ!!!!!!!!』という声が聞こえる(爆)