今朝はこのところの寒さが全く感じられず、とっても気持ちよく起きられました。ああ、よく寝た!というのが実感!ホント久しぶりです。
そういえば、昨日の文芸大会の俳句部門の入選句に〈良く寝たと黄泉もどり来る大昼寝〉というのがありましたね。これは「昼寝」が夏の季語です。〝黄泉(よみ)〟はあの世のことですから、きっと天国だったんでしょう。このまま気持ちがよくて戻ってこられなければ…なんて…(笑) ここは昼寝ですから戻ってこられたんですね。ちょっと川柳的ですが、その大袈裟なところが面白い句です。
さて、その「宇部市文芸大会」が昨日あって、午前中が「短歌部門」、「俳句部門」は午後からでした。
12時(受付・席題発表)~12時45分(開会・席題投句締切)~13時(学生の部講評・一般の部講評)~13時30分(席題選句)~14時(詩の朗読)~14時15分(席題句講評)~15時(表彰式)
と、順調に進んで16時閉会。その後受賞者の記念撮影で無事に終了しました。
今回初めての試みで、箏曲の演奏なども組み込まれていましたし、美術展はもう済んでいますので、その受賞作品をスライドで映したりと、いろいろと工夫されていました。また、会場もいつもと違って、宇部市文化会館の3階文化ホールという約500席もあるステージ付きの豪勢なところだったんです。
確かに〝宇部市芸術祭〟と銘打ったイベントの一つだとすれば、こういう立派な会場で開催するのもいいかと思います。だって宇部市にはもう一つ大きな〝宇部市渡邊翁記念会館〟という誇れる会場もあるんですからね。こういう時こそ市の文化興隆に役立てなければ勿体ないというものでしょう。
しかし、そんな立派な所ならそれに見合うだけの集客がなければ却って見苦しいのではとも思うのですが。更に私たち選者も今までと違ってステージの上というご大層な身分になっているのですから…何かの〝高上がり〟みたいな感じで、とても落ち着きません。おまけに上から見ますので出席者の少なさが却って目について…ウウン、これはイタダケマセン!
こういうのは何でも大きくて立派ならばいいというものじゃないですよね。分相応なものの方が…きっと満足感も得られるのではないかと思います。そりゃあもしここが満席近くになるものだったら、どんなにウレシイことか!夢のまた夢ですものね。悔しいけど…
実際、投句数は一般の部・156句、学生の部・335句でした。が、学生はこんなに多くても表彰される人が数人しか出席しないんですもの。一般の人も表彰される人が殆どで他の人は来ないんです。美術展や詩の部門で表彰される方が早めに来られていたりして、多少多目には見えたのですが、当日の席題句に応募されたのは30人足らずでしたから…ウエ~ン、カナシイ!ですよ。コロナマ前は多いときは50人近くいましたものね。
こんな現実を知ると…名前は芸術祭なんてとてもいいんですが、本当に淋しい限りなんです。それで私たちも何とかしなくてはと、主催の宇部市・宇部文化連盟と実施団体の宇部市文化創造財団の方々といつも話し合ったりしているんですけれど、昨年はコロナ禍で中止しましたし、今年もまだその影響が大いにあったような気がします。みんな一生懸命にやっているんですけどね。悔しいですよ。
しかし、あるだけマシなんでは…と言われたことがあります。でも、開催する以上は何とかしてもっといい成果が出るようにやりたい!と、毎年思うことなんです。しかし、県の俳句大会ももう2年も中止していますもの。仕方の無いことかもしれません。
ちなみに、宇部市長賞の句は、〈月さして影絵の狐啼きにけり〉で、実は私の俳句教室の方でした。他にも教室の方がたくさん受賞されていて、嬉しかったですよ。表彰は、いつもは市長の代理でしたが今回は市長さん直々ですし、それにこんな立派な壇上で貰うのですから、きっと良い記念になったことと思います。
来年はきっとコロナも収まっていることでしょうから(ホントかな?)、応募をもっと呼びかけて、大会にも必ず参加してもらえるように説得してみよう…はい、ガンバリマス!エエッ、来年のことを言ったら〝鬼が笑う〟ですって…でも言いたい!で~す。鬼さん、許して!
まずはお願いなのですが
明日の私のブログテーマは「枯蟷螂」
ネットで拝見したちわきさんのお句
<枯れてなほ蟷螂の眼に夢の色>
紹介させて下さいますか?結果的に事後承諾になってしまいますが、佳いお句なのでぜひお願いいたします
そして、かなり前にさるネット句会に投稿した句を思い出しました
〈良く寝たと黄泉もどり来る大昼寝〉
私の拙句は<この世から声をかけられ昼寝覚め>でした
おなじ発想ですね
私の句を紹介して下さるなんて嬉しいこと!アリガタイです。
あれは句集『甘雨』に所収したもので、その本を出版したふらんす堂の山岡様が鑑賞して下さったのです。
昼寝の句…俳句の世界では早い者勝ちですからころころさんの句の方が勝ちですね。(笑)
でも、この類想という問題は頭の痛いこと。人間が詠むものですからどうしても発想が似てくるし、そうでないものを詠むと今度は理解不明とかで…採って貰えない!
句会ならいいんですが、俳句大会になると必ず問題が出ます。
だから新しい発想を見つけたら早く詠んですぐに発表する。それでダメなら潔く捨てること!ですね。(^▽^)