昌栄薬品です
10月20日は土用の入り
土用は一年に4回あります。
「海の精」カレンダーより
立春・立夏・立秋・立冬前のそれぞれ18~19日間で、各季節の終わりの時期。
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柴崎保三著 鍼灸医学体系
黄帝内経素問(こうていだいけいそもん) 太陰陽明論篇(たいいんようめいろんへん)第二十九 第三節に
(原文)
帝曰。脾不主時何也。
岐伯曰。脾者土也。治中央。常以四時長四藏。各十八日寄治。不得獨主於時也。脾藏者常著胃、土之精也。土者生萬物而法天地。故上下至頭足、不得主時也。
(訓読)
帝曰く「脾は時を主らざるは何ぞや」。
岐伯曰く「脾は土なり。
中央を治む。
常に四時を以て四藏を長ず。
各々十八日寄(キ)治(チ)す。
獨り時を主ることを得ざるなり。
脾藏は常に胃に著く、土の精なり。
土は萬物を生じ天地に法る。
故に上下して頭足に至り、時を主るを得ざるなり」と。
酸は春
苦は夏
辛は秋
鹹(かん・意味はしょっぱい、塩辛い)は冬
甘は土用
(通解)
黄帝が申されるには、
「肝・心・肺・腎の四藏は夫々之に対応する春夏秋冬という時があるのに、脾藏だけはその主るべき時のないというのは、どういうわけか」と。
岐伯がお答え申し上げるには、
「脾は五行的には土に属し其の位は中央に居して居ります。
そして春夏秋冬何れの時に於ても四藏の長養に任じて居ります。
これがため立夏の前十八日、立秋の前十八日、立冬の前十八日、立春の前十八日というように、四時の各季に於て夫々一定の日によせて(かたより集め)旺し、それによって全般を調整しているのであります。
そういうわけでありますから、四時の中にある時だけを主るということはできないのであります。
又脾藏は常に其の作用を胃に集中して、そこに定着している土の精であります。
土は万物を生じ天地に法るものでありますから或は上に或は下にし頭に至ったり又足に至りして一定の時を主るということはできないのであります」と。
*各々十八日寄治す
四時の中、土気(脾胃の生理的機能あるいは胃腸を主とする消化吸収機能)の王(旺盛)する時を土用という。
立夏の前十八日を春の土用、立秋の前十八日を夏の土用、立冬の前十八日を秋の土用、立春の前十八日を冬の土用といい、一年に四度、計18×4=72日ある。
その始めの日を土用の入りという。
現在は一般に夏の土用だけを土用といっている。
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東洋学術出版社 黄帝内経素問 太陰陽明論篇より
黄帝がいう。
「脾が一つに季節を主ることができないのはなぜか」。
岐伯がいう。
「脾は五行の中に土に属し、中央に位置しています。
四季に応じてその他の四蔵〔の長として〕主り、各季節の終わりの十八日間に寄生する形で旺盛となりますが、単独で一つの季節を主ることはできません。
脾の働きは常に胃土の水穀の精華を転輸することです。
土というものの意味は、万物を生じ養うことにあり、天地が一切の生物を養うのと同様に、その働きがなくなるときはありません。
そこで脾は上から下まで、頭から足まで、水穀の精気を全身に輸送するのであり、一つの季節だけに旺盛というわけにはいかないのです」。
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脾胃というものは土用になると旺盛に働くということです、しかし、人によっては土用に脾胃の不調を訴える方もいることも事実です。
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