昌栄薬品です
産經新聞 平成28年(2016年)10月25日 火曜日 生活面の記事です
健康café 下島和弥先生
54 足のむくみ
降圧剤が原因のことも
70代の女性が両足のむくみを訴えて受診されました。
半年ほど前からといい、「一向に良くならないのは、何か重大な病気が隠れているのでしょうか」と心配していました。
女性は高血圧の治療を受けていますが、むくみ以外の症状はないようです。
むくみは、血液中の水分が血管やリンパ管の外にしみ出して、手足や顔などの皮膚の下にたまった状態です。
本来は血管の中と組織の細胞の内外で取れていた水分のバランスが崩れることで起こります。
その要因として、血液の流れが悪くなることや血管の中に十分な水分を保てなくなることなどがあげられます。
むくみの原因はいろいろで、心不全や腎不全、静脈の閉塞(へいそく)、甲状腺の病気など何らかの病気が関係する他、低栄養でなることもあります。
また、高齢になると、朝は大丈夫でも、一日中座って過ごした夕方に足がむくむことがしばしば見られます。
冒頭の患者さんを検査したところ、心不全などの病気の兆候はありませんでした。
高血圧治療について尋ねると、むくみが出る少し前に血圧の薬を「カルシウム拮抗(きっこう)薬」と呼ばれるタイプに変更していました。
動脈を広げることで血圧を下げる薬で、降圧効果が高い一方、副作用としてむくみが出ることが知られています。
薬の量にもよりますが、飲んだ人の1~2割にむくみが出るとされ、中にはそのために薬が続けられない人もいます。
これまでのさまざまな研究から、このタイプの薬を1種類だけたくさん使って治療するより、他のタイプの薬と併用する方が、血圧が下がりやすく、むくみなどの副作用も少なくなることがわかっています。
女性はこの薬で血圧のコントロールがよくできていたのですが、むくみをとても不快に感じていたので、他のタイプの薬と併用するようにし、薬の量を調整しました。
やはり薬が原因だったようで、薬の変更後むくみがなくなりました。
血圧も良好に保たれています。
薬の副作用としてのむくみは、痛み止めの連用でも起こります。
一般的なむくみの対処法には、塩分や飲酒量を減らす▽座りっぱなしの生活をせずこまめに動く▽休息中は足を上げておく―などがあります。
また、むくみの他に、息切れがする▽急激に体重が増えた▽体に痛みがある―といった症状がある場合は、別の病気の可能性もあるので、医療機関で相談することが勧められます。
(北原ライフサポートクリニック内科医 下島和弥先生)
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