昌栄薬品です
渡辺武著 わかりやすい漢方薬 男女の違い
三十過ぎても子供は生める
友人の金沢大学のK博士は、大の子ぼんのうですが、第一子が生まれたとき、細君は陣痛から二日かかってやっと出産したという難産型です。
出産のとき医師から「どっちかあきらめてくれ」と宣告を受け、苦闘の末に生み落としたのです。
もう二度と生めないというのが、K博士夫妻の実感でした。
そこで同じ薬学をやり、漢方をやっている私のところに相談に来たのです。
「第二子を生みたいが、漢方では難産を和らげる方法はないのか」といわれました。
「冗談じゃない。女性は健康だったら安産で生めるはずだ」と、漢方薬で細君を健康管理して、三年目に第二子を妊娠しました。
十月十日経って、いよいよ出産予定日、K博士の研究室に電話がありました。
三、四十分おくれて病院に着いたら、付添いの人が「もう生まれましたよ」と玄関に出てきました。
後で細君がいうには、第一子の難産はウソのように、陣痛が始まったらスムースに第二子はこの世に誕生しました。
漢方では、女性の妊娠は「妊娠病」という病気になっています。
女性の生理が止まって、毎月の出血がなくなり、たまるわけです。
下腹部にたまりがあるから、腰が重くて動けない。
そのたまりをはずせば楽になるというので、異常体であるとしているのです。
妊娠して走り回っている人はいないし、労働する人も少ない。
女性は妊娠すると本来の自然な女性に帰ってきます。
もう一人がお腹に入っているのだから、とかく冷えや貧血になりやすいのです。
そこで漢方には、むかしから妊娠病に備えた安産薬に『当帰散』や『当帰芍薬散』というのがあります。
血行をよくして温かくする補血強壮薬で当帰とか川芎を処方したものです。
これを処方に応じて飲んでいれば、帝王切開なんてことをしなくていいのです。
女性は誰でも出産できるように生まれているのです。
京都の〝大原女〟といえば、むかしから頭にはしごやしょうぎをのせて、花を売って歩いています。
ある時、妊産婦の大原女が急に産気づき、京の街で自分でお産をしてちゃんと始末して帰ったといいます。
京都の人の間で大原の女は元気だといわれるのはそこから始まっています。
人間が健康ということはそういうことなのです。
それを産婦人科に入院してワーワー大さわぎをしたあげく、切開して赤ん坊をとり出すというのは、現代女性のどこかが異常であるということなのです。
よくいう常識のウソに、三十歳すぎた晩婚の女性は、子供を生むのはあきらめておけというのがあります。
オールドミスは結婚前からおどかされて、異常状態が続いているのだから、緊張の連続なのです。
緊張していたら出すものも出せません。
お腹がいつもつっているわけです。
そういう女性は大抵、下が冷えて頭ばかりカッカしているものです。
こうした場合は温性の血剤で調整して、緊張をといて自然に返すことが必要です。
妊娠中、安産薬で健康を保っていれば、三十歳すぎだろうが、四十歳すぎだろうが、卵子がある限り出産はできるのです。
むかしは、子供を生めない女性を〝石女・うまずめ〟といいました。
石のように冷たい女性という意味ですが、いまは子供を生まない女性が増えています。
まちがった男女平等がウソを常識に仕立てているのではないか、と考えてしまうのです。
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