海の精クラブより
季節を楽しむ
七十二候通信
「七十二候」は「二十四節気」の各節季を約5日ごと3つの候(初候、次候、末候)に分けたものです。
ともに中国から伝わったものですが、中国の表現をそのままの「二十四節気」と違い、「七十二候」は日本の気候や動植物にあわせて修正されてきました。
より身近な季節の移ろいを知ることができます。
七十二候
次候10/13~ 菊花開 きくのはなひらく (菊の花が開き始めるころ)
菊は秋の花の象徴ですが、今は電照栽培などで通年見られます。本来は「短日性植物」で秋に咲きます。薬用、観賞用として中国から伝来しました。このころの晴れた日のことを「菊晴れ」と言います。
菊の花の入った当店にある漢方薬
- 「釣藤散」は、漢方の古典といわれる中国の医書『類証普済本事方[ルイショウフサイホンジホウ]』に収載されている薬方です。
- めまい、肩こり等の症状を多く伴う慢性頭痛に効果があります。
成分
成人1日の服用量3包(1包1.5g )中
釣藤散料エキス(1/2)・・・1,800mg
〔チョウトウコウ・チンピ・バクモンドウ・ハンゲ・ブクリョウ各1.5g、ボウフウ・キクカ・ニンジン各1.0g、セッコウ2.5g、ショウキョウ・カンゾウ各0.5gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能
体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの次の諸症:慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるもの
用法・用量
次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満・・・服用しないこと
飲む目薬
かすみ目、のぼせ、めまいなど加齢からくる諸症状に
- 「杞菊地黄丸」は、漢方の古典といわれる中国の医書『医級[イキュウ]』に収載されている薬方です。
- 「杞菊地黄丸」は、日本でも良く知られている「六味地黄丸[ロクミジオウガン]」に菊花[キクカ]と枸杞子[クコシ]を加えた処方で、疲れやすくて、顔・手足がほてり、尿量減少又は多尿で、ときに口渇がある人のかすみ目、疲れ目、のぼせ、めまいなどに効果があります。
成分
成人1日の服用量24丸(6.0g)中
〔クコシ・キクカ各0.288g、ジオウ1.152g、サンシュユ・サンヤク各0.576g、ブクリョウ・ボタンピ・タクシャ各0.432g〕
添加物として、ハチミツ、滑石を含有する。
効能
疲れやすくて、顔・手足がほてり、尿量減少または多尿で、ときに口渇があるものの次の諸症:かすみ目、疲れ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ
用法・用量
1日3回水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回8丸
15才未満・・・服用しないこと
菊花(きくか)
出典は「神農本草経」。
別名は滁菊、抗菊、甘菊。キク科植物キクChrysanthemum morifolium Ramat.の頭状花序である。
安徽・浙江・河南に主産する。
性味は甘・苦、涼。肺・肝経に入る。
効能は疏風、清熱、平肝、明目、解毒。
臨床応用は外感風熱、頭痛、眩暈、目赤、高血圧症、疔瘡、腫毒を治す。
6~9gを煎服する。
本品は精油を含有し、その主成分はボルネオルであり、またショウノウchrysanthenone などを含む。
その外、菊の配糖体、cosmosiin,luterolin-7-glucoside,acaciin,コリン、stachydrine などをも含む。
菊花製剤はウサギの摘出心蔵に対し、冠状動脈の流量を増加し、心筋の血液循環を改善し得るので、狭心症患者に対して一定の治療効果がある。
エキス剤はマウスの毛細血管の抵抗性を強める。
尚菊花は中枢神経を鎮静する作用と解熱作用が認められる。
煎剤または浸剤は体外において黄色ブドウ球菌、B形溶血性レンサ球菌、赤痢菌、変形菌、チフス菌及び大腸菌などに対して抑制作用がある。
人民衛生出版社 雄渾社 漢方医学大辞典 薬物篇
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500g 16,200円
分包品1包1g入り60包3,500 円
1包60円