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日本版シンドラーの真実 東条英機

2015-12-09 00:00:01 | 日記

昌栄薬品です

WiLL2013年5月号 

ある編集者のオデッセイ 魔都・上海の街で考えたこと 文●堤 堯 より

前文略

日本版シンドラーの真実

・・・

その後、人種差別撤廃は日本の国是となった。

その好例が杉原千畝(ちうね)のケースだ。

杉原はリトアニアのカウナス駐在の領事として、ナチの迫害を逃れるユダヤ人に「日本通行ビザ」を与え、六千人の命を救ったとされる。

しかし、これは杉原ひとりの功績ではない。

時の日本政府が通行を認めたからこそ、彼らユダヤ人は日本を通過して南米や北米に逃れることができた。

そうでなければ虚しく引き返し、アウシュヴィッツ送りとなる。

 杉原のケースに先だつこと約二年前、大量のユダヤ人がシベリア経由で満州に辿り着いた。

すでに日本はナチ=ドイツと防共協定を結んでいる。

にもかかわらず、時の関東軍参謀長・東条英機は彼らを受け入れ、その通行を認めた。

国是に従ったからだ。

 ユダヤ人の流入は止まらない。

彼らは神戸にコミュニティを作り、ここを拠点に同胞救済を続ける。

ナチはこれに抗議した。

これを受けて、政府は神戸に軍高官や外務官僚を派遣して、事情を聴取した。

ユダヤ人の長老は言った。

 「われわれユダヤ人はアジア人です。ナチが天下を取れば、お次はあなた方、日本人を迫害するでしょう」

 政府は五相会議(ごしょうかいぎ・内閣総理大臣・陸軍大臣・海軍大臣・大蔵大臣・外務大臣の五相)を開き、ナチの抗議を斥(しりぞ)け、構わずユダヤ人救済を決定した。

ナチとの協定は一時の国策だ。

それよりも、国是を優先して再確認した。

だから、杉原が厭わずユダヤ人に通行ビザを与えたことは、国是に沿った当然の行為といえる。

ところが戦後、杉原の夫人・幸子が本を著し、

「本省の意向に反してユダヤ人を救済したため、夫は咎(とが)められ、外務省を解雇された」

 と記した。

これで「杉原神話」が誕生する。

すなわち、本省の意向に反し、敢然とユダヤ人を救った人道主義に徹した外交官の誕生だ。

つまり日本版シンドラーの誕生だ。

しかし、ユダヤ人救済という人道主義は、本来、日本国のそれでもあった。

そこを見落としてはいけない。

 なのに夫人の手記を機に、「本省に反抗してユダヤ人を救済した英雄的な外交官」の神話が、あれよあれよと膨らんでいく。

イスラエルは彼に名誉賞を与え、森に杉原の名を冠し、カナウスには「スギハラ通り」と名付けた道路ができ、その神話は英語の教材にもなり、単行本はもとより映画や劇にもなった。

岐阜の故郷には記念館が立ち、一帯は「人道の丘」と呼ばれている。

 もう数十年も前のこと、外交官になった大学の級友に訊いてみた。

「日本政府が認めなきゃ、ユダヤ人は日本を通過できない。なのに杉原一人が英雄視されるのは、おかしいじゃないか」

「いやホントにそうなんだよ」

 

「杉原は二重スパイ?」

・・・・

杉原はロシア人の女性と11年間の結婚生活を1935年に離婚、その後幸子と結婚し子供をもうけた。

杉原氏はブカレストで捕虜なる。

杉原と家族は好条件の収容所に住み、1946年夏に釈放されている。

だが、直ぐには帰国せず、数カ月、ソ連を旅行してまわっている。

1960年にはモスクワに移住しそこで15年間日本のビジネスマンとして働く。

この期間に洗脳はなかったか?

杉原の行為を稀にみる「善行」というなら、それ以上に日本の国是は世界にも稀な「善行」として称賛されてしかるべきだ。

・・・。

詳細はWiLL2013五月号を

 

東條英機は杉原千畝よりも2年早くユダヤ人を救った日本のシンドラー

 

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