うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

生き証人。

2010-03-27 02:27:26 | 読書
読んでみました、永倉新八さんの「新撰組顛末記」。

大正4年に亡くなられた、新撰組二番隊組長が語った内容です。

本当に、よく生き残ってくれたと思います。

そして今回も一気読みの私でした…(^^;)

…というのも、講談を聞いているかのように、テンポもよく、見せ場もアリで、
面白いんですもの…。

どちらかというと、最近は幕末哀史ばかり読んできたので、
こういう風に活劇っぽくなると、また違った側面もみえてくるものだなぁと。

歴史も多角的に語られているので、同時代の出来事も(新撰組目線からみた見解で)
語られていたり、登場する人物名に、こんなところで関わっていたのか、と驚いたり、
読んでいて、本当に止まらなくなったですよ。

それにしても、永倉さんを中心に、ホント生き生きとして、
新撰組を愉しんでいるかのようです。
イヤ、楽しかったんだろうな、ホント。
「お仕事」のほうも、それを正義(もしくは役目)と信じるからこそ、ためらいなく
実行できたのかと思われます。

先ほど、講談とか活劇とか書きましたが、勧善懲悪モノかと思うくらい、
スパっとためらいないです。
そうでもないと、あの時代生き抜けないか…。

それから新撰組というと内部争いとか粛清とか隊内での殺し合いのイメージが
ひっじょう~に強いのですが…。
今まで、いろんな小説等で勝手に抱いていた、人物たちのイメージがちょっと変わりました。

やっぱり、史料的なものは読んでみるものです。
コメント
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