![]() |
老いる覚悟 (ベスト新書) |
森村 誠一 | |
ベストセラーズ |
私も定年退職まで残り8か月・・・今の職に就いてから3年目を迎え、これまで代休は取得しましたが、年次休暇は一回も取得せずにここまできました。
最近は、ふと、早く来年が来ないかな?と思うようになりました。それは、仕事が嫌やではなく、既に来年度末を見据えて構想を具体化していますし、ほぼやり残したことはないという気持ちからです。当然、これから次の世代に託すべき事業もあります。
30年前、定年退職の年ともなれば、年次休暇は一杯まで取得し、毎日、退職金の計算をしていた人達のことを思い出します。
さて、この本の著者である森村誠一氏は、1933年生まれ、すなわち既に78歳の現役小説家…現役とは言わないそうです、けど…
この本の108ページの一文をご紹介しておきます。
「 日々刻々と老けていく。 どれだけ歳をかさねても、未来の出来事は予測できない。未知なのである。
明日、死ぬかもしれない。百歳まで生きるかもしれない。未来にどんな人生が待っているのかは誰にもわかならい。
それは、可能性が無限にあることにほかならない。
わたしは、老いても未知の狩人―「無限の可能性の狩人」でありたい。 」
老いることは、それぞれ、覚悟が必要ですね。
後半、本の中では、「無縁社会」にも触れられています。
世は、これから定年退職して65歳で高齢者の仲間入りをする人間達が、自立しない子ども世代をも養う時代となりそうです。
章の書き出しが東日本大震災の被災者の言葉からはじまっていましたので、ついつい読んでしまいしました。
定年退職前の皆さん、それぞれの立場で覚悟しましょう!