加瀬工務店のブログ 熱血!建築魂!

千葉・南房総地域(館山市・南房総市・鴨川市・鋸南町)で新築注文住宅を中心に、真面目で丁寧な家造りを目指しています。

ショーですから。

2011-12-02 | 建築業界

テレビで人気の建築リフォーム系番組で問題が発生しているんだとか。
某局の住宅の改修前(ビフォー)と改修後(アフター)を比較して楽しむ番組。
しかしその番組でリフォームしてもらった家でいろいろな問題が発生しているそうです。
開かない門扉、動く階段、たわむ造り付けベッド、揺れる手すり・・・。
問題多発で係争中なんだとか。
検証映像では少しオーバーに感じるところもありましたが、確かに問題がありそうでした。

この番組はリフォーム前とリフォーム後をみて楽しませる番組。
その激変を素人さんが見て夢などを持てば最高の結果なわけです。

私もこの番組には
「それ、オーバーじゃない?」
「ちょっと無理矢理じゃないか?」
「それ実用性はどうなの?」
「そんな仕事でいいの?」
など多くの疑問を持っていましたが、おそらく業界の人であれば同じような疑問を感じているはずです。
家づくで実用性を重視し真面目に考えて取り組む人でればなおさらだとお思います。
お客さんへのアピールという意味ではインパクトって大切だと思います。
しかし、インパクトを重視しすぎて基本的な部分がおろそかになってしまえば・・・。

そんな疑問を持っていたところに出演したことのある建築士さんのお話をく機会がありました。実態は完全にショー的な要素が優先な造りなんだそうです。
無理矢理エピソードを捻出したり、実際はやっていないのに設計士みずから作業をしているようにみせたり、制作費を出してまでわざとインパクトや工夫を持たせたような演出をしてみたり。
予算も???と言う点がありましたが、実際お施主さんが出している予算は掲載されている金額で間違いないそうなのですが、テレビでの宣伝効果もあるため?工務店はほぼ利益無しで設計士さんも設計料と言えるような報酬はもらっていないんだとか。
だから実際に同じような工事をすれば絶対にできない金額だそうです。
制作側の都合などで工事が止まったりもするため途中で降りる工務店もいるんだとか。
(-_-;)

確かにショーとしてみればおもしろい番組です。
しかしその過剰に装飾されたショーのおかげで、夢をふくらませすぎてしまい勘違いしてしまう素人の方も多かったり、、実際の被害者?(不満者?)まで出てしまうともうそれは「ショーですから。」では済まない問題だと思います。(>_<)

私達のお客さんでも勘の良い方はこの番組のオーバーさを感じています。
サスガデスネ (^_-)

この番組にかかわらず、テレビ番組はあくまでもショー。
視聴率とるために現実とかけ離れたことも多々やっていると聞きます。
まともに信じない方が良いのかもしれません。
よくテレビ番組のやらせ問題が騒がれますが、私はそのくらいあると思っていますので少しくらいでは驚きません。
悲しいことですが。(-_-;)

良い物をえるには自分でしっかり判断できる知識を付けなければなりません。
ましてや数千万をかけて建てる家づくりはなおさら。
短期間で飛びつかず、じっくり勉強して、工務店と話をしてみて、自分の責任もしっかり持った上での判断をすることをお勧めします。
m(_ _)m
 

 
 
 


南房総 加瀬工務店
T.K

http://www.kasekoumuten.com
 

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