拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

ゼンパー・オーパー(ドレスデン/ドイツ)

2011-01-18 | 旅フォト(ドイツ)


ドレスデンのゼンパー・オーパー(Semper Oper)です。


19世紀初頭に建築家ゴットフリート・ゼンパー(Gottfried Semper)の設計で建設されたこの歌劇場は、東ドイツ時代はドレスデン国立歌劇場、現在はザクセン州立歌劇場の名称でも知られています。


初代の音楽監督(首席指揮者)は、魔弾の射手で有名なウェーバーで、2代目音楽監督であるリヒャルト・ワーグナーの代表作「タンホイザー」や、「さまよえるオランダ人」が初演された場所としても有名です。



ワーグナーと言えば、世界一チケットがとりづらいことで有名な?「バイロイト音楽祭」が有名ですが、同音楽祭で使われるバイロイト祝祭劇場は、ワーグナーが親交のあったゼンパーのミュンヘン歌劇場の設計(設計をするも施工されず)を元にしていると言われています。




第二次世界大戦中(1934年~1942年)はカール・ベームが、また最近ではハイティンク(2002~2004年)が音楽監督を務めたこの歌劇場は、現在でも欧州屈指の人気を誇ります。



今回の訪問時は機会がありませんでしたが、チャンスがあれば1度ここでオペラをみてみたいと思っています

フラウエン教会(ドレスデン/ドイツ)

2011-01-17 | 旅フォト(ドイツ)


2005年10月30日に再建されたドレスデンの象徴、フラウエン教会(聖母教会)です。


オリジナルは1726~1743年頃に、「石の釣鐘」と呼ばれる、支柱を利用しない直径約25メートルの巨大ドーム天井を持った、バロック様式のプロテスタント教会として建てられました。


しかしドレスデンのランドマークだったこの教会は、第二次世界大戦終盤となる1945年2月のドレスデン大空襲で、一夜のうちに瓦礫の山と化しました。



東西冷戦中、共産圏側に置かれたドレスデンでは、市民レベルでこの教会の復興を望む声は多くあったものの、「戦争の傷跡の象徴」として、壊れたままの姿で残されていました。(広島の原爆ドームのような存在だったのでしょうか)



東西ドイツ統一後となる1995年から復旧作業が始まりますが、「世界最大のジグゾーパズル」と呼ばれる状態からの修復は容易ではなく、作業開始から約10年後となる2005年にようやく元の姿によみがえりました。



大戦後の「負の遺産の象徴」だったフラウエン教会は、現在ではべルリンの壁跡近くに建つブランデンブルク門等と並び、「東西ドイツ統一の象徴」の1つとなっています。


レジデンツ(ドレスデン/ドイツ)

2011-01-16 | 旅フォト(ドイツ)



エルベ川沿いに建つ、歴代ザクセン公の居城として使われてきたレジデンツ(ドレスデン城)です。


第二次世界大戦の爆撃で、壊滅的な打撃を受けたドレスデンですが、このレジデンツの北東側外壁には、「君主の行列」と呼ばれる約100メートル、およそ2万5千枚ものマイセンの陶磁器を使って、歴代君主の行進を描いた壁画が、ほぼオリジナルのまま現存しています。


ライトアップされたフィルハーモニー(ベルリン/ドイツ)

2011-01-12 | 旅フォト(ドイツ)



ライトアップされたベルリンのフィルハーモニーです。


1963年にハンス・シャロウンの手によって竣工された、収容人数2,440席(大ホール)の五角形のこのコンサートホールは、東西冷戦当時の西ドイツ側にあり、当時のベルリンフィルの常任指揮者であったカラヤンの名演の数々によって、世界有数のコンサートホールとして、世界にその名を轟かせました。


ウィーンフィルと共に世界の2大オーケストラとも言われるベルリンフィルハーモニー管弦楽団の本拠地(3大オケの場合はアムステルダムのコンセルトヘボウ管が入るのだとか)であり、毎年1月1日にウィーン楽友協会大ホール行われるウィーンフィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートと並ぶ、世界の名物コンサートであるジルヴェスターコンサート(ベルリンフィルハーモニー管弦楽団によって毎年12月31日に行われる)の会場としても有名です。

※ちなみに小澤征爾さんは1988年にジルヴェスターコンサートを、2002年にニューイヤーコンサートを指揮しています。



2008年5月20日に改修工事中の屋根から出火し、しばらく閉鎖されたこともありましたが、現在はすっかり元通り?です。



ドイツに住んでいる間、何度でも訪れたいと思う場所の1つです。




ドレスデンのクリスマスマーケット(ドレスデン/ドイツ)

2010-12-25 | 旅フォト(ドイツ)


ドレスデンのアルトマルクト広場周辺のヴァイナハツ・マルクト(クリスマスマーケット)です。

ドイツ最古のクリスマスマーケットと言われるドレスデンのクリスマスマーケットですが、最も有名なニュルンベルグ、最大のシュツットガルトと併せて、ドイツ3大クリスマスマーケットと言われています。

ニュルンベルグやシュツットガルトのものは、これまで何度か訪れていますが、ドレスデンは今回が初めての訪問。

町中にはクラシック音楽が溢れ、素朴な東ドイツの人々と美味しい焼きソーセージと併せて、個人的には3大クリスマスマーケットの中でここが1番好きです。

東ドイツであるドレスデン近郊出身の同僚とニュルンベルグを仕事で訪れた際、オラが町のソーセージの方がずっとうまいと言っていたのですが、今回それが納得のお味。

ドイツのクリスマスケーキ(ドライフルーツ入りのパン)であるシュトレンや、バームクーヘンもここドレスデン近郊が本場です。


交通の便はあまりよくないですが、もし本場ドイツのクリスマスマーケットを1箇所だけ訪れるのであれば、ドレスデンはイチオシです。





ハノーファーの市庁舎(ハノーファー/ドイツ)

2010-05-04 | 旅フォト(ドイツ)



1901~1913年に建てられたという、ハノーファーの市庁舎です。

高さ100メートルの丸屋根に登るエレベーターは、その傾斜にそって斜めに上がっていくのだとか。


ルネッサンス様式のこの市庁舎は、ドイツでも最大級のメッセ(見本市)が開かれるハノーファーの象徴にもなっています。

中世的な噴水?(ハノーファー/ドイツ)

2010-05-03 | 旅フォト(ドイツ)

ハノーファーのヘルンハウゼン王宮庭園には色々な噴水がありますが、その中の1つに中世的な雰囲気を持つ噴水がありました。


噴水の両脇は階段になっており、上にのぼるとグローサー・ガルテンの幾何学模様がよくわかります。

グローサー・ガルテン(ハノーファー/ドイツ)

2010-04-30 | 旅フォト(ドイツ)


ハノーファーのヘルンハウゼン王宮庭園を代表する、グローサー・ガルテン(Grosser Garten/大庭園の意味)です。

広大な庭園に木々や花壇、彫刻までが幾何学模様に配置されており、また庭園のあちこちにはヘンデルの「水上の音楽」をイメージしているのか?色々な噴水や池等があります。


ヘレンハウゼン王宮庭園(ハノーファー/ドイツ)

2010-04-29 | 旅フォト(ドイツ)


17世紀に造られたハノーファーにあるバロック庭園、ヘレンハウゼン王宮庭園です。


1710年にここ、ハノーファーの選帝侯の宮廷楽長に就任したヘンデルと所縁が深く、毎年夏になるとヘンデルの代表曲の1つ、水上の音楽が演奏されるイベントが、このヘレンハウゼン王宮庭園で開催されます。

(※その後ヘンデルはここで仕えたハノーファー選帝侯がイギリス王ジョージ1世として迎えられた為、王と共にイギリスに移住します)


ヘンデルと言えば、バロック音楽の2大巨匠として有名ですが、もう1人の巨匠であるJ.S.バッハが面会を希望し1719年と1729年にヘンデルを訪ねたそうですが、初回はすれ違い、2回目はヘンデルが面会を拒否した為、同い年である2人は生涯1度も出会うことがなかったのだとか。
(もっとも王室に仕えたヘンデルと、教会に仕えたバッハの違いはあれ、同じドイツ中部生まれで、リューベックのマリエン教会での逸話や、同じヤブ医者にかかって目を失明させられた(バッハはそれが元で命を落とし、ヘンデルは作曲家生命を奪われたとか)等、不思議と共通のエピソードが多いです)


そういえば昨日、一昨日と準決勝が行われたサッカー・UEFAチャンピオンズリーグですが、入場テーマ曲であるUEFA Champions League Hymneは、ヘンデルの曲をアレンジしたものらしいです。


個人的にヘンデルの曲では、ラルゴ「オンブラ・マイ・フ」(Largo/Ombra mai fù)が好きです。

ニュルンベルクのクリスマスマーケット(ニュルンベルク/ドイツ)

2010-04-23 | 旅フォト(ドイツ)


昨年12月に訪れたニュルンベルク(Nürnberg)のクリスマスマーケットです。

フラウエン教会の周りに露天が並び、ドイツで最も有名なクリスマスマーケットと言われています。


直通の新幹線(ICE)等を使えば、フランクフルトから約2時間、ミュンヘンから約1時間と日帰りも可能です。