8時 町へ出て両替をしようと思うが、銀行は9時以降でないと両替レートがでないと言われる。
8時30分 ホテルから出てすぐ右の両替屋が開いたのでそこで両替。
レートは次の通り。1USドル=9,200RIS(リアル) 1EUR=14,200RIS
70ユーロを両替する。994,000RIS
※ちなみにホテルやレストラン等、イランではVISA、MATER、AMEX等全てのクレジットカードが使えない。キューバでもアフリカでもクレジットカードは使えるのに、ある意味さすがイラン。(笑)
ホテルでペルセポリス+ナグシェ・ロスタム往復のタクシー(約4時間の行程)を手配してもらう。
タクシー半日チャーター代 250,000RIS(約2700円)
9時 ペルセポリスへ 片道車で約45分~50分
もちろんペルセポリスへギターを持って行くが、入り口のゲートでギターを没収される。
ペルセポリス入場料5000RIS(約55円)
1時間程ペルセポリスを見て回る。
紀元前からの遺跡だけあって痛みは激しいがかなり広大。
この遺跡を見ながら、昔見た、映画「アレキサンダー」を思い出す。
(レンタルビデオだけど)
アケメネス朝ペルシャ帝国の都ペルセポリス。
アケメネス朝ペルシャといえば、メソポタミア文明から発祥しハンムラビ法典(目には目を歯には歯を、、、で有名)やバベルの塔で知られるバビロニア(当時の首都は現在のイラクにあたる)を滅ぼしその領土を支配、紀元前550年~330年に栄え、最盛期には現在のリビア、エジプト、イスラエル、シリア、レバノン、ヨルダン、イラク、トルコ、キプロスから東はインド近くまでもの領域を支配した古代イランの大帝国だ。
(ペルシャ帝国といえばこのアケメネス朝か紀元226~651年のササン朝ペルシャを指す)
この広大な軍事大国も、後にギリシャ・マケドニアの王、アレクサンダー大王との戦いに破れ滅亡する。
遺跡のレリーフ等を見ながら、今は廃墟と化したこの古代文明の遺跡に、映画アレキサンダーで見た壮大な世界が重なる。
ここにやっとこれたのだという思いが沸々と沸いてくる。
遺跡を見て回るが外国人観光客が少ない。
昨年日本人の大学生がイラン(バム郊外のパキスタン寄り国境近く)で誘拐され、まだ未解決ということもあってか(パキスタンの武装ゲリラで現在パキスタンにいるという説あり)、日本人の姿は殆どない。欧米の外国人観光客の姿もまばら。
12時 遺跡の入り口ゲート(駅の金属製の改札ゲートみたいな真新しいもの)を出てすぐのところで、返してもらったギターを取り出し歌う。
すぐにイラン人に取り囲まれ大盛り上がり。いつもの通り英語のカヴァーの曲や日本語の自分の歌等、1時間程歌う。
イラン人は反米感情があって英語の歌は嫌いかな?とも思ったのだが、そんなこと全然なく盛り上がって楽しんでいる。
そういえばここへ来る時もタクシーの運転手は、アメリカの昔のヒット曲のテープ(イランではいまだにカセットテープが主流。笑)をかけていたのを思い出す。
歌を聞いてくれたイラン人が歌のお礼にとガムやお菓子をくれる。
そういえば以前、マチュピチュ(ペルー)入り口ゲートでギターを取り上げられ、遺跡を出てすぐのところで歌っていたらジモピー(当時グッバイボーイと呼ばれた子供達だったが)にお菓子をもらったことがあったなあと、昔の記憶に思いをはせる。
昔の同じような光景が重なるようになってきたということは、この旅のスタイルも円熟期に入ってきたのだろうか。
少し複雑な気分になる。
13時 その後ペルセポリスから車で7~8分のナグジェ・ロスタム(王家の墓)へ
ここはダレイオス1世、2世等の墓もある、ぺトラ遺跡にも少し似た印象のネクロポリス。
予備知識等なく、ペルセポリスへ行きたいといったらオマケにつれてきてくれた遺跡だったが意外に良い。
しかし規模は小さく30分もせず全部遺跡を見て回る。
入場料3000RIS(約30円)
14時過ぎにシラーズのホテルに戻る。
14時30分 ホテル近くの地元民向け食堂(ハーシェミー)へ。
全然英語が通じない。
チェロウ(長い白米のごはん)、キャバーブ(羊肉?のケバブ)が27,000RIS(約300円)味はまあまあ。ちょっと塩辛い?
コーラ6000RIS(約60円)。ボラているか?という値段だが、メニューもなく英語も通じないので、店員の言い値である。(汗)
ほうれん草のスープ8000RIS(約80円)。なんじゃこりゃ?というお味。ローカルスープということで飲んでみたが激しく後悔。塩コショウを何度ふってみても、いっこうにまともな味には戻らない。(汗)
15時30分~17時
宿から歩いてバザーレ・ヴァキーハ(市場)へ。細い路地が続き迷い込んでしまいそうな市場を通ってそのままシャー・チェラーグ廟へ。
ちなみにシャーとはペルシャ語(イラン語)で王を指す言葉だが、自分達の世代だとガンダムを思い出してしまう。
(苦笑)
ブルーにそまったドームがとても美しい。さすがシラーズ旧市街の目玉といわれるだけある。
ブルーのイスラム寺院といえば、エスファハンが最も有名で、このシャー・チェラーグ廟よりも一回り以上大きいと言われる。
本当はエスファハンにも行きたいのだが、今回はシラーズからのフライトを確認するも予約が一杯でNGだった。
バスでも片道8時間程だが、今回の短期の旅程だとアラビアへ戻るフライトの関係でスケジュールがかなり厳しくなること、またエスファハンでも外国人旅行者が武装ゲリラに誘拐される事件がここ数年おきており、行くならば空路と決めていたので、今回は見送ることに。
まるで巨大な宝石のような真っ青なドームを眺めながら、今回は縁が無かったエスファハンを想像する。
ホテルへの帰り道、西洋人向け?のファストフード店に入る。
缶コーラ350ml 5000RIS(約50円)
ペットボトルコーラ 300ml 3000RIS(約30円)
ペットボトル水 1.5l 2000RIS(約20円)
パンピザ 32000RIS(約320円)
昭和の喫茶店で出てきたピザのよう。(あまり覚えていないが)
はっきり言ってかなりマズイ。
インターネットカフェへ 日本語読みOK。書きNG。
速度はまあまあ。
30分5000RIS(約50円)
日没となる19時頃には宿に戻る。
シラーズは比較的安全ではあるが、ここイランではできるだけ夜間の外出は控えた方がよさそうと判断。
(※夜間の外出が可能な場所かは、女性や幼い子供が多く出歩いているかどうかである程度判断できる)
翌日以降の準備等をして就寝。
※写真:ペルセポリス