今クールは何年ぶりでしょうか、本当に久々に月9のドラマを録画してみています。
木村拓哉主演のプライスレス(PRICELESS)ですが、視聴率云々は別として、キャスティング先行で、内容的にかなり酷いドラマだなと当初思っていました。
しかし、本日の放送分はすごくよかったです。
前職が撤退した、儲からない魔法瓶事業を買い取って、最高の魔法瓶を作る為に試行錯誤し、そしてそれを飛び込みで持って売り歩くという設定だったのですが、今回はその「ものづくりの中心にある“思い”」がテーマでした。
今の仕事で自分も、新しいサービスの立ち上げをやっています。
ITサービス事業なので所詮、既存技術の組み合わせなのですが、同じように少人数で「良いものを作ろう」というところからスタートして、出来上がったものを、自分達で売り歩いていたりします。
で、すごく良いものを作った(&顧客の反応も上々な)のですが、はっきり言って、なかなか売れない。(苦笑)
元々自分は技術職なので、営業トークにはてんで自信がありません。
そこにあるのはただ“思い”だけだったりします。
成功する秘訣は、成功するまでやり続けることだという話をよく聞きますが、なかなか結果がでないと心が折れそうになったりします。(汗)
そんな時に自分を支えてくれるのは、やっぱり、その思いだったりします。
音楽も同じですが、例えば病床にいる父親に、これまで自分を育て、支えてくれた感謝の気持ちを伝えたいという“思い”が、自分を動かし、そして自分の思いが、周りの人たちを動かして、今回CDを作ることになりました。
今回プロデュースを担当してくれている、先輩プロミュージシャンに、初めて自分の思いを語った時、次のような言葉を言われました。
「その思いを、今回かかわる人達が同じように持つことはできないし、持つ必要もない。でもその思いはこのプロジェクトの根っこだから、すごく大切なことだと思うよ」と。
自分がやっている仕事も同じように、それを使ってくれる人達の顔を思い浮かべて、その人達が、それが無かったときより、少しでもHappyになれるようなものを作り、使ってもらいたい(届けたい)という思いがあります。
それを必要としてる人達に、新しく仕組みを作って届けるという作業は、すごく大変で面倒なことですが、やる前から不可能と決めつけて諦めてしまうものでも無いのかなと思ったりもします。
それをやることに意味があるならば、頑張る価値のあることならば、そのチャレンジは素敵なことだと自分は思います。
(もちろん売れないものを永遠にやり続けることは、仕事をする上でも、世の中的にも許されませんが、与えられた時間の中で、精一杯頑張ることは、大切なことだと思っています)
もちろん仕事なので、キレイごとでは片付けられません。
どんなものでも仕事にすると、くだらないしがらみがついてまわるのも世の常だったりします。
それでも大きな木に育つには、やはり根っこが大切だと思います。
その“根が単純”だからなのか、一緒に音楽を作っている先輩ミュージシャンからも、すごくストレートな人間だよねとよく言われ、こんなことを書くとまた笑われそうですが、どんなときも“思い”を持っていたい今日この頃です。