拝啓、カズさん。シンジです。
早いもので今年も間もなく終わりですね。
つい先日までドイツの町々に、ヴァイナハツ・マルクト(クリスマスマーケット)のライトアップの灯りが点り、広場にはグリューワインやソーセージ片手に人々が集まり、まるでお祭りのような賑わいを見せていたのに、クリスマス当日からひっそりと町は静まり返り、クリスマス連休はお店も閉まっていました。
今日は大晦日のカウトダウンに、常駐先のお客さん達と忘年会を兼ねて、家族揃って花火を持ち寄って集まることになっています。
(妻の麻友は年の瀬の大掃除中で、じゃまだからと家を追い出され、息子の翼と2人で、トルコ人が経営している町の小さなインターネットカフェに来ています)
ドイツで初めての年越しですが、初詣をして、お手製のおせちを囲んで、家族と一緒にゆっくりとすごす日本のお正月と違って、ドイツでは1月1日深夜0時に向けて町中でカウントダウンをし、1月1日になった瞬間、町中で花火を打ち上げるのだそうです。
そして深夜0時の花火をピークに、1月1日になると、今まで何事もなかったかのようにフツーの1日になるそうで、1月2日はもう平日で、通常通り会社に出社します。
逆にドイツのクリスマスは、教会へ行って家族と一緒にゆっくりと過ごすそうで、ドイツのクリスマスケーキも、日本のような丸いデコレーションケーキにロウソクを立てたりせず、シュトレンというドライフルーツや雑穀の入ったパンを焼いて、家族みんなで食べるのだそうです。
(先日同僚のゲッツェが、東ドイツの田舎のお母さんから送られてきたというシュトレンをおすそ分けしてくれました)
シュトゥットガルトでのドイツ生活が約5年になる、常駐先マネージャーの古谷さんの話だと、日本のお正月とドイツのクリスマスが似ていて、クリスマスイブにお祭りのように騒いで、クリスマス当日に何もしない日本のクリスマスと、ドイツのお正月が似ているのだそうです。
これも文化の違いなのですかね。
今回のカウントダウンパーティですが、この古谷さんが声をかけてくださり、参加させてもらうことになりました。
海外の地方都市では日本人が少ないので、お客さん達と僕のような出入り業者の担当が、お互い助け合って、家族ぐるみでお付き合いさせてもらっていたりします。
まだドイツ生活をはじめたばかりの僕は助けてもらうばかりですが、ウチの麻友はドイツ語が堪能なので、奥さん同士では麻友が重宝されているのだそうです。
それではこれから町のスーパーマーケットで花火を買って、今晩のカウントダウンに備えたいと思います。
カズさん、本年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願い致します。
田川真司
P.S.
写真は先日訪れた、シュトゥットガルトのヴァイナハツマルクトでの1枚です。
今回は翼と一緒に、このミニチュア模型をぐるりと回る、ミニ蒸気機関車に乗ったり、特設のアイススケートリンクで、翼と一緒にスケート初すべりにチャレンジしました。
この町のクリスマスマーケットはドイツ最大として有名で、最も有名なニュルンベルク、最も古いドレスデンと並んで、ドイツ3大クリスマスマーケットに数えられているのだそうです。
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