仕事が順調に終わり、最終日に半日時間ができたので、ホテルのレセプションで教わったローカルバスを乗り継いで、ジャクソンビル市内のショッピングモールへ行った時のこと。
帰りのバスに乗ったものの行き先が逆で、結構走ってしまった後に、急いで飛び降りたものの、逆方向のバスがなかなか通らず、タクシーを拾おうと20分程さまよっても、これまた見つからずで困り果てていた頃、それらしき車が通りかかったので、手をあげてみたのですが、無視して走り去ってしまいがっかり。
しかしその車が、すぐ近くのファストフードエリアの駐車場に、入っていったので追いかけてみると、タクシーではなくサンドウィッチのデリバリー車とのこと。
タクシーが捕まらないこと、バスも通らないので困っていることを話すと、ホテルまで送ってくれることに。(アメリカは治安上、ヒッチハイク禁止の国なので、たぶんこれは珍しい事だと思います)
20分位車を走らせてくれ、ホテルの前まで到着。
タクシーだと料金的には40USD位はとられてもおかしくない距離なので、お礼をしようとしたところ言われたのが、「お礼はいいから、この優しさを次の人にあげてくれ」という言葉。
なんだか忘れかけていたものを、はっと気付かされた気がしました。
負のスパイラルではなく、善意の輪が広がるように、自分も次の誰かに、優しくしたいとそう思った1日でした。
写真:ホテルまで車で送ってくれたデリバリーサンドイッチ屋のお兄さんが、以前働いていたという別のホテル近くのチェーン店舗。この日の夕食は、ここのサンドイッチをテイクアウトして、部屋で食べました。