拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

仮MIXの歌を持ってお見舞いに行ってきます

2012-12-02 | 音楽&MOVIE


昨日は1日缶詰めでレコーディングでした。

その中で、アルバム収録曲(7曲)と、アルバムタイトルが決まりました。

特に楽曲は、今回自身の作詞作曲で倍位の曲数を書いたのですが、レコーディングスケジュールやアルバムのサウンドの方向性等もあり、厳選して7曲になっています。


加えて、日曜日に日帰りで父親のお見舞いに行くこと、ひょっとするとちゃんと口がきけるのはこれが最後になる可能性があることを伝えると、父親に自分の思いを伝えたくて書いたそのうちの1曲を、急遽日曜日の出発に間に合うようにアレンジの仕上げをして、仮歌どりと仮Mixをすることになりました。

そして先輩ミュージシャンのプロデューサーが、明け方までかけて作業をしてくれたおかげで、何とか仮ミックスの音源が出来上がりました。

本当に仲間ってありがたいものです。


今日はこれからこの音源を持って、新幹線に乗って父親のお見舞いに行ってきます。

残された時間は僅かですが、父の意識があるうちに、感謝の気持ちを伝えたいと思います。

師走

2012-12-01 | その他

今日から師走ですね。

早いもので、今月下旬には日本に戻ってきて1年になります。

1年前にイメージした今日の姿と、現状はだいぶ違っていますが、この1年かなり全力疾走してきているので、すべては導かれたものなのだと、自分の中で結論づけるようにしています。

物心ついた時からずっと音楽をやってきたからなのでしょうか、思いのまま生きることに対する憧れは、おそらく人生の半分位は生きてきたであろう今なお、ずっと自分の胸の中にあります。

ただ年々、背負わなくてはいけないものが増えて、思い通りに生きれていない自分が本当に悔しくて、追い求める自分の姿と現実の自分との間で、よく葛藤しています。


現実的な範囲の中で生きていくことだけを、大人になるにつれ人間は選択していくのでしょうか、根っこが音楽人である自分は、それに対する抵抗が今もあります。

考えてみてください。

過去をなぞるような、現実的な範囲だけの演奏や創作でよいと思った瞬間、それは音楽ではなく、ただの惰性になってしまいます。

それは音楽人としては、魂を捨てることと同意語だったりします。


そしてこの考え方は、ジャンルは違っても、ものづくりの分野であったり、企画開発の分野であったり、仕事で関わる他分野の人達の中でも同じであることを知って、何年か前から、自分は自分で良いのだと思うようになりました。

サラリーマン的な発想ではネガティブなものも、視点を変えればそれはプラスにできると自分は思っています。

それはマイナスな部分を全部削ると、プラスの部分も同じく削ってしまうことと同意語だと思っています。


苦しくても、辛くても、葛藤しながら生きていくのが、自分なんだろうなと、そんな風に思いはじめています。


来年の今頃、自分がどうしているのか、いたいのかを考えるのは、年末年始までとっておいて、あと1ヶ月、今年も最後まで全力で走りぬきたいと思います。