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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

予算と決算(3回シリーズその3)

2013年08月07日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 謝金については会議等の出席謝金、執筆を依頼する場合には執筆謝金、校閲謝金、講師謝金等が計上される。旅費は委員旅費、管内外出張旅費等。庁費については、会議費、機器等整備費、印刷費、備品費、消耗品費、光熱水量費、委託費、通信運搬費、図書費、雑役務費、借料、諸税等多くの支出項目が含まれる。

 予算は会計年度を設け、当該年度における収入及び支出を明らかにして財務の統制を確保していることから、当該年度の支出予算の金額は、これを翌年度に繰り越して使用することは出来ないことになっている。しかし、この原則を適用することはかえって、不経済ともなりかねないことを考慮し、この調整のため、繰り越し制度が設けられている。
 
 予算は、予算の実施上必要があり、かつ、支出決定が終わらなかったものについて、翌年度に繰り越して使用することが出来る。予算総則で指定する経費については予め主務大臣の承認が必要となる。世間でよくいわれる、年度末の工事など不必要な経費が取りざたされているが、繰り越し制度があるので、年度内に予算全てを無理に使い切るといった不都合は生じることはない。

 次に決算の仕組みであるが、会計年度に合わせ、事業年度も4月1日から始まり、翌年3月31日に終わる。この期間に発生した債権、債務に係る収支を整理するための出納整理機関は設けられていない。組織の経理は毎事業年度5月31日までに財産目録、貸借対照表及び損益計算書の財務諸表を作成して、1ヶ月以内に主務大臣に提出し、その承認を受けることになっている。また、決算結果は主務大臣の他、事業年度経過後3ヶ月以内に決算書類を会計検査院へ提出することになっている。

 今回、概略がつかめることにより、政府の予算の仕組みの片鱗がご理解いただけたと思う。詳細については割愛した部分も多くあるが、もっと深く知りたい方は専門書等で知ってほしい。(このシリーズ最終回です)