鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

高齢者いじめの構造(2回シリーズその1)

2013年08月08日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 昨日の新聞紙上に特別養護老人ホーム理事長他職員4人が参議院選の公職選挙法違反容疑で逮捕された。逮捕容疑は、施設内で行った不在者投票で入所中の女性4人の投票用紙に施設側が支持する候補者名を勝手に記入したというものであった。どのような形で発覚したのかの報道はなかったが、容疑は字の書けない入所者の代理記載人を努め、不正を行っている。施設長である管理者が関与した最悪の事件である。なぜこのような悪質極まる事件が起きるのか不思議である。多くの特養施設が開設されている状況で、同様なことが他の施設でも行われていなかったのか疑念を持たざるを得ない。

 選挙にまつわる事件は選挙後に、明らかになることが多いが、今回の選挙が選挙管理委員会の厳しい監視の下で行われたと確信していた矢先の報道に、遺憾であるといわざるを得ない。今回の場合は、選挙管理委員会の監視がない不在者投票で、施設に委託する選挙の在り方自体に原因となる要因があったと考えられる。

 その行為は私利私欲のために、施設ぐるみで行った、基本的な選挙権への冒涜である。
 特に文字の読めない障害者を利用した不正が発覚しなければ、選挙管理の在り方や投票の信憑性が低下し、選挙自体の不信に繋がる恐れがある。事件を起こした容疑者の厳正な対応を期待したい。また、選挙管理委員会においてもこの事件を真摯にとらえ、不在者投票に改善の余地があろう。同様なケースがなかったのか全国規模での調査も必要と思う。(次回へ続きます)