鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

大統領のつぶやき

2017年01月12日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 呟きは英語でもツイートと呼ぶそうである。tweet;小鳥のさえずり、どうも大統領のツイートでは小鳥とはイメージが異なる。日本語の呟やくは小声で独り言(不平)を言うことを指しているが、今や米国大統領候補もツイートで独り言を発信している。翻って、普通、感じる呟きは、不平・不満なら正々堂々とはっきりことばにして発言すればよいと思う。そうしない理由は、名指しをして発信場所がわかれば、相手からの何らかの反論なり、弁明を聞くことができるかもしれないなどと思う、極めて卑劣であいまいな手段にも思うが、今や携帯電話のメールにとって代わる勢いを持っているようである。

 

 発言の拡散が、何らかのフィルターがかからない形で、多数の人間にネズミ算的に伝わることは、誤解の拡散でもあり、恐ろしい手段ともなり得る。このようなことが起こりえないまたは、少ないメンバーの中で起こることの可能性は予知できても、まさか、国際貿易の場で、企業経営を揺るがしかねない多国間交渉の問題にまで波及しているとはだれが考え付いたのであろうか。一時的な余興であればまだしもであるが、大企業のトップまで話が広がると歯止めが利かなくなる。

 

 数少ない文字から推察するに至っては、発言の真意を探る分析やその対抗手段の画策等、雲をつかむような出来事である。大の大人が一言一句に神経を擦り減らす状況は誰が考えても異常である。まるで禅問答のようで、相手の思惟を探るだけでも時間の無駄で、結果、邪推でしかありえない。世界に名だたるアメリカ合衆国を司る大統領候補にしてはずいぶん短慮で、この先のことが慮(おもんばか)られる。

 

 どうも、大衆迎合の傾向が強いマスコミ先導も問題ではあるが、一喜一憂する大企業のトップにしてもあるまじき行為が正当化されようとされているし、同じ穴の狢のようで、思慮深く、経験豊富で百戦錬磨した人物とは思えない。何千人も従業員がいる組織であってもこのようなことに迎合するのかと思うと、企業の危機管理はどうなっているのか、トップ自らが短絡的になってしまったのか不思議でならない。

 

 どちらにせよ線香花火で終わればよいが、まずは馬鹿さ加減の推移を拝見し、落ち着く先を見定めておきたい。