去年、しばらく会ってなかったK氏に「飲みに行きましょうよ」とメールした。
その返信に、K氏が「肺癌」になって入院し、今は退院していること、11月に連絡するから、という内容のことが書かれていた。
そして数日前、自宅近くの路上で、K氏が懇意にしている寿司屋の女将さんとばったり会った。
そこで、K氏から連絡がありましたか?
お店にも3月に入ったら来ると言っていたのに来ないんですよ〜、という話を聞き、調子が悪いんですかねー、近々お店にも寄らせて貰いますからーと別れた。
そのときは、後でまたメールをしてみるかな、と思つつ二日ほど経った。
そして17日、同じ自宅近くの路上で、また、寿司屋の女将さんにあった。
何か言いたいことがありそうな感じが、遠くからも伺えた。
この間、立ち話をしたその日に、K氏が亡くなっていたことを聞き、突然のことに感情を抑えきれず、その場で泣いてしまった。
いい歳こいたモヒカンオヤジが道端で涙ぐんでいる。ちょっと恥ずかしいです。
滅多にすれ違わない同じ場所で、K氏の訃報を聞いたのも他生の縁があったのかもしれない。
K氏とは、K氏が本八幡に住んでいた10数年以上前にある日本酒バーで知り合い、話しが合ってよく一緒に飲むようになった。
出会ってからしばらくして、吉祥寺のジャズ喫茶でトロンボーン教室をやっているから顔を出して見れば、というお誘いを受け、もうやることは
ないと思っていたトロンボーンをしばらくぶりに再開し、今でもバンド活動を楽しく続けている。
これもK氏のお誘いがあったおかげだ。
Kさん、色々ありがとうございました。
もう少し、元気でいて欲しかったな。