いま道の両側で、
白い花をつけた樹木が目立っています。
ハシドイ=ドスナラです。
アイヌ語では、プシニ【pus(パチパチとはじける)ni(木)】と呼びます。
火にくべると、勢いよくパチパチとはねながら燃えるので。
地方によっては、そのようすを見て「おしゃべりする」と表現したとか。
この花を見ると、
そんなアイヌの人たちの想像力豊かな言い回しを思い出して、
ニンマリしてしまいます。
この木は、
腐りづらく“健康な木”(←アイヌの人たちはしばしば、こういった言い方をします)と考えられており、
チセ(家)の柱などを作るのに使ったそうです。
近づいて、花に鼻をクンクンしてみると、
とってもいい香りがします。
それもそのはず、ハシドイの仲間・ムラサキハシドイと呼ばれる花がライラックなのです。
あまりスピードを出して走っていると、
せっかくの美しい樹木を見逃してしまいますよ~。
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川湯エコミュージアムセンター http://www6.marimo.or.jp/k_emc/