携帯や、財布、リモコン、目覚まし時計…目につくと一目散に取りに行く品物。
寝室に入ると、真っ先に手の届くところにあるテレビのリモコンか目覚まし時計を手にし、満足げに歩き回ります。
ある日曜日の朝。
ちょっと長く寝させておこうか…と、朝起きて、旦那と二人でリビングにいました。
すると突然、
~I Wish I Wish I Wish ~
──と、そりゃもう、ビックリするくらい大音量で音楽がかかってきたんですよ。
そう、エグザイルの、あの歌です。
あまりの大音量に、一瞬、何が起きたのか分かりませんでした。
それでも、この音は我が家からだ…と思えば、即座に大福の仕業だと分かり、大慌てで寝室に飛び込むと、更に大音量が鼓膜を揺らします。
この大音量の中、大福は驚いて泣くどころか、平然とリモコンを握りしめていました。
テレビの電源を切れば音は消えますが、再び電源を入れれば大音量は再炸裂します。
ここは焦りながらも冷静に考え、リモコンを取り上げるよりもテレビの音量スイッチを落として、徐々に音を下げていきました。
しかし、少し後に飛び込んできた旦那が、ポチッと電源を切りました。
音は、まだ大きい状態です。
私 「ダメだって。どっちみち、電源入れたらまた大きい音が出るんだよー」
旦那 「そ、そうか…。んじゃ、い、行くぞ…」
──と、電源を入れる前に私もスタンバイして、やっとこさ音は小さくなりました。
そんなことがあったので、大福より早く起きたときは、部屋を出る前にテレビ本体の電源を切るよう心掛けるようになりました。
でも、日々の習慣ってーのはすぐに改良されるわけでもなく、忘れちゃうんですよねぇ…。
そんなある日。
大福より早く起きた私は、ふと思い出しました。
あ、そういえば電源切ってないや…。
──と。
でも大福はよく寝ているのか、それらしき音は聞こえてこず…結局、起こす時間までそのまま放っておきました。
そして、いざ起こしに寝室に向かうと…。
何やら、リビングのテレビと同じような音が聞こえているような…。
まさか…と思い、寝室をそっと開けると……。
テレビが点いているではありませんかっ。
しか~し
大福は……これが、寝てんですよねぇ…。
目覚まし時計やリモコンは、大福が触ったことを証明するようにベッドの上に転がってました。
まるで、大人がテレビを見ながら寝てしまったような状態…。
一度起きて誰もいないと、泣くどころかリモコンを弄る大福。
その日も私がいなかったのをいいことに、時計やらリモコンを弄り、テレビが点いたことで大満足したんでしょうかね。
眠気にも勝てず、再び寝てしまったようです。
なんか、泣きもせず、やることが大人並みです(笑)