ある夜のこと。
とーちゃん(父親)がお風呂に入る時、着ていたフリースを愛猫に被せました。
しばらくは愛猫もそこから出ようと、ゴソゴソと中で動いていたんですがね…。
お風呂から出てきたときには、中が暗くて暖かいからかそこで落ち着いちゃって、全く動きません。
そんな時、大福がフリースの前で座り込み、クスン、クスン…と泣きべそをかき始めました。
父親 「なに、どうしたの?」
全く、訳が分からず問いかけたら…。
大福 「リュウくん(愛猫の名前)に会いたいの~…」
──ですって。
姿が見えず、寂しかったようです。
リンパ腫を患ったもののなんとか寛解状態を保っていますが、ちゃんと大福の記憶が残る年齢まで生きてくれる可能性は低いと思います。
それでも、“リュウ君がいなくて寂しい”という思いから、「あぁ、小さいとき、リュウがいたんだ」と憶えていてくれたらなぁ…と思います。
ちょっと…いや、かなりキュンとした出来事でした。
10月は行事ごとに関係なく、我が家の家族写真を撮る月です。
今年は七五三があったので、七五三の格好で家族写真を撮り、幼稚園の入園年だったので、子供1人で幼稚園の制服を着て撮りました。
そして、七五三の写真を撮り、別の日に袴をレンタルしてお参りに行くことに。
先に写真を撮ったのち、平日のレンタルなら無料とのことで、写真を撮った翌日、旦那も唯一の有給をとり、熱田神宮へ…。
それにしても、年を取ると、ほんと忘れ物が多くて困ります…。
写真を撮る時は、忘れそうな靴下を制服のポケットに突っ込んでいたのですが、現場で着替える時に発覚したのが、リボンを忘れたこと…。
靴下くらいはスタジオにもありますが、さすがにリボンはねぇ…。
紺やエンジ色はあるものの、黄色はない…。
しょうがないので、エンジ色のリボンを借りて撮影しましたが、心の中は「あぁ~…ちゃんとした制服で撮りたかった…」とへこみまくり…なのは、本人ではなく、このかあちゃんです。
更に翌日のお参り日。
スタジオで袴に着替え、小刀やお守り、扇子などはなくすといけないから…と袋に入れて持っていきました。
着物の破損は3万円、小物の破損・紛失は8000円と弁償しなくてはならないので、とにかくなくさないように…と親が持っていたんですがね…。
お参りを終え、最後に本殿の前で写真を撮る…というときになって、小物を入れていた袋をそのまま車の中に置いてきたことを思い出し…。
慌てて取りに行き、コ大福に渡しました。
そして、「さぁ、写真を撮ろう」とカメラをカバンから出していたら…。
パッチーン
──と何かが弾ける音が
なに
──と、夫婦そろって大福の方を見たら、無理やり扇子を広げたもんだから、持ち手の留め具が弾け飛んでるじゃありませんかっ
オーマイガッ
旦那がはずれた扇子の持ち手を直しましたが、よく見ると、留め具の一部分がありません。
うそでしょ…?
米粒みたいな小さいもので、8000円
もうねぇ…。
それから、スタジオに帰るまでの道中は憂鬱でしたよ。
無料のはずが…8000円…?
憂鬱なまま、スタジオに帰り、そのことをスタッフに伝えると…。
「あぁ~、はずれちゃったのね~」
──と、それだけで、弁償の域まではいかなかったようです。
よかった…本当に良かったよ…
この2日間でかなり疲れました…。
何はともあれ、終わってホッとしましたよ。
物は壊さず、強い男になってくれ。
耳で覚える子供は、間違って覚えることもありますが、時には大人が間違っていることも気づかされます。
大福 「~どんぐりころころ、どんぶりこ~」
旦那 「どんぶりこー…じゃなくて、どんぐりこー、だよ」
大福 「ちがうよー。どんぐりころころ、どんぶりこー、だよー」
旦那 「違うって。どんぐりがコロコロと転がってんだから、どんぐりころころ、どんぐりこーだって。どんぶりこーになるのは、おかしいでしょう?」
大福 「どんぶりこー、だもん」
旦那 「だからー…」
大福 「もう、いい!」
大福、ふてくされました。
私も、どんぐりころころ、どんぐりこー…と何度も歌っていて、大福が間違っていることを指摘してきました。
でもね、大福がふてくされたので、とにかく自分が間違ってるってことを教えようと、ネットで調べてみたんです。
そしたら…。
オーマイガッ
マジですか
なんと、「どんぐりころころ、どんぶりこー」が正解だったんです。
夫婦そろって、大福に謝ったのは言うまでもありません
運動会の練習が始まり、絶対に風邪引くだろう…と思っていましたが、何とか無事に運動会まで持ちました。
前日の昼までは降水確率も80パーセントと、ほぼ中止になるだろうと思っていたその運動会も、当日には曇り空、所々、青空が見えたりするくらい、天気も持ったので、演目の順番は変わりましたがすべてやりきることができました。
旦那の子供の時代と違い、まだ大福はかーちゃんやとーちゃんが見に来てくれるということが嬉しいようです。
ま、この年齢は普通でしょうがね。旦那が、おかしいんだ、旦那が(笑)
開会式から大福はあたりを見回しますが、とーちゃんとかーちゃんを見つけられません。
だんだん顔が曇っていき、後ろにいる先生に話しかけられ、何やらうなづいています。
おそらく、
大福 「かーちゃん、とーちゃんがいない」
先生 「大丈夫。見つけられなくても、ちゃんと来ているよ。見てくれてるから、ね」
──なんて、言われてんでしょうが…。
不思議なもので、探しているときって、全く別の方を見ていたりするんですよね。
肝心の“探し物”があるところって、スッと素通りするというか…顔がこっちに来てもすぐにスルーしちゃって…。
顔がこっちに向くたび、何度も手を振りますが全く気付きません。
それでも、私から2人ほど横にずれたところにいた“とーちゃん”を見つけ、その途端、ものすごい笑顔と手を振りかえしました。
そして始まる、はとぽっぽ体操。
終わったあとも、とーちゃんの前を通る時の、この笑顔。
かわいいもんだ(笑)
かけっこは1番になれませんでしたが、頑張りました。
ポンポンダリアの踊りは、もう、バリバリのカメラ目線(笑)
体の向きからして、違うんですけど…
玉入れ。ちょうど、大福の投げた玉も写ってます。
もちろん、入りませんが…。
でも、最初と最後はちゃんと入りました。ピーっと笛がなった瞬間、最後に入ったので、自分で叫んでました。
「大福、入ったよー」
──と。
うん、うん。ちゃんと見てたからねー。
チューリップを挿して、引き返すという競争。
連写にしたんですが、どうしても被写体が近くに来たとき、ピントがずれてんですよね~。
難しいわ~…。
親子競技。
そして、成績発表。
白組の勝ちー
やったー
──とまぁ、こんな感じで運動会を終えました。
9月の欠席日数はゼロ、と、入園以来初めてです。
でもね、この運動会が終わって翌々日の朝から(7日の朝から)、大福は鼻水とくしゃみが…。
原因は、夜中の大汗なんですけどねぇ…。
朝晩が冷えるようになったので、1週間ほど前から秋用のパジャマに変えたんですが…。
その時はまだ、窓も部屋の扉も閉めるくらいがちょうどよかったんですが、ここ数日、ちょっと暑さが戻ってきて、その調節が難しかったんですよね。
それ故に、大汗かいて風邪を引いちゃいました。
あ~ぁ。
10日に秋の遠足があるというのに…。
まぁ、近くの場所に歩いていく遠足なんですけどねぇ。
春に続いて秋も行けなかったら、ちょっと可哀そうだわ…。
ケーキ屋さんのショーケースには、これと同じケーキでサイズが大きいのがありました。
もちろん、大福は言います。
「これがいい」
──と大きい方を指さして。
確かにね、かーちゃんやとーちゃんにとっても、おおきなケーキが食べたいもの。
でも、大福の体に合わせると、この小さい方でちょうどいいんですよねぇ。
小学校に上がったら、大きい方を買うとして…それまではこの小さいケーキでがまん、がまん。
この小さい方のケーキ1人あたり1/3ずつ切り分けましたが、案の定、大福はその半分も食べきれませんでした
誕生日プレゼントは、去年のクリスマスに買ったトミカシリーズパーキングにつなげる、高速道路です。
さらに
毎月発行される地域みっちゃく情報誌「フリモ」に、「Kiss Kiss Kids」…というコーナーがあり、そこには毎月、誕生日を迎える子供の写真とコメントを載せていまして、そこに応募。
ちゃんと、その雑誌にも大福の写真とコメントが載りました。
大福も大喜びし、旦那の会社の人からも、「載ってたねー」と気付いてもらえ、かーちゃんとしても満足です
この情報誌は、ちゃんととっておくからね~。
4歳、おめでとう