散歩に出かけると、まぁ~…進まない…
木の枝を持ってそこら中弄っているからなんでしょうが、50メートルほど先に進んで隠れても、全く気にしない。
下手すりゃ、「早くおいでよー」と大福に近づいていくと逃げる始末。
逃げるって、どういうこと
当然、
「おかーちゃん、手ぇつないでー」
──という要望はないので、こちらから手を繋いでも振り払われてしまう
ある日、車のよく通る歩道を歩いていると、後ろから低音を響かせて近づいてくる車がいました。
その音に、なぜか大福が反応。
「な、なんだ…?」
──と、後ろを振り返ってその車を目で追う大福。
「すごい音だね~。でもほら、行くよー」
──なんて呼んでも微動だにせず、目で追いかける。
しょうがないからその車が行き過ぎるのを待っていたら…。
車の向こう側に隠れて見えなかったバイクが走って行った。
そう、あの低音は車ではなくバイクからのものだったんです。
お、お前もか…。
その年で、バイクの音に反応
そ、そりゃさ…バイク好きの旦那の血を引いているからバイク好きになるだろうとは思っているけれど…。
でも、でも、その年で…?
い、いや…バイクの音…とかいうより、音が大きかったから気になったんだよね? ね?