何を学ぶべきか

つい１ヶ月前深夜１時間ほど市内観光したブリュッセル（ここ）、その時は地下鉄を利用した。深夜だったからあたしたち以外誰も乗ってなかったので、今回使える（苦笑）。その地下鉄すらテロを警戒して動いてないというブリュッセル。信じられない気持ち。

社会からの疎外感、貧困、生活難、いろんなことがテロの温床になると言われている。日本は移民は受け入れないから、ホームグロウンテロリストのリスクはないと思っているかもしれない。けれど、広がり続ける一方の貧富の差、国家による教育に対する投資がOECD加盟国中最下位ポジションを２年連続「受賞」。こういうことは格差を固定し、社会を不安定化させる。「誰でもいいから殺してみたかった」なんていうのはすでにその兆候じゃないのか。

こういうことになにもしない「勝ち組」だと思っている政治家や官僚、大丈夫か？仮にその人たちに人の痛みを感じる感性がないなら、社会の不安定になることが勝ち組たちの生活すらも揺るがしかねないことを、そろそろ彼らは気づくべきだと思う。

移民に同化を強要しとりわけイスラム系移民の反発を買ったフランスや、移民への社会サービスの提供を怠ったと認めるベルギーで、移民２世代目以降世代が自分が生まれ育った国に不満を抱く。そしてその不満を受け止める、暴力的な受け皿が存在する今の国際社会。難民に紛れてテロリストが入り込んだなんて言って、現実から逃げてちゃいけない。

それは下流なんてことばが使われる、我々日本に社会にもそっくり当てはまる。格差や社会に対する不満に高まりは、すべての国民の生活の質を悪化させることだと認識すべき。そうすればヒトの痛みに鈍い人たちも「自分にも被害が及ぶ」と対策を考え始めるかもしれない。

対岸の火事だと思って余裕かますな～、人のお金だと思って無駄遣いするな～