kebaneco日記

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築地市場

2015年11月28日 | 仕事&いろんなお道具
昨日は朝3時に起きて、来年11月に豊洲に移動する築地市場の視察に同行してきた(様子はこちら)。

大臣認可の5社と約200社の仲卸で成り立つ日本最大あるいは世界最大級の鮮魚市場。歩いていても魚臭さを感じない、一匹の蝿もいない衛生管理。戦前に建てられた建物とは思えない管理の良さ。日本が生の魚を食べる文化を持つからこその細やかな配慮なのだろう。

来年の今頃は新しい建物での営業になるけれど、年の瀬の迫った11月の引越しを危惧する声も聞かれる。寿司の人気が世界的にも高まり、「築地で仕入れたネタ」をブランドに差別化を図る寿司屋も出てきているそうで、築地から再び海外に輸出される魚も増えてきているとか。

天候不良で魚の量も種類も少ないと言われて案内された場内には、それでも大量のマグロ(冷凍・生・養殖・天然)、見たことのないような魚、日頃食べている魚とは同じものと思えない立派なサイズの魚(苦笑)で溢れかえっていた。キビキビと働く人たちは、無口だけど喋ると声がでかい(苦笑)。ものすごいスピードで場内を移動する乗り物、これでよく事故が起こらないものだと感心しながら、迷路のような場内を説明してくれる人の後を「へ~」「ほ~」と言いながら歩いた。

これからの人口増加を支える動物性蛋白質は、養殖魚で賄うしかない。そのためにはきれいな海を、きれいな海のためには健康な山を、と生態系への配慮が求められる時代。「海の母は山」という教えのある日本が、どれだけ自分の国の環境を守れるか、そしてその教えをどれだけ海外に丁寧に説明しみんなで環境を守っていけるか、が勝負。世界には違法無報告無規制の漁業を続ける国もあり、資源管理は一筋縄ではいかず、さらには科学的根拠に基づいた議論が行われなくなって久しい捕鯨の問題も存在する。

集団的自衛権とかそういうことよりも、リーダーシップを発揮すべきはこの領域のような気がしてきた、築地視察でありました。頑張れニッポン~

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2 コメント

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築地 (しまそだち)
2015-11-28 16:24:18
噂に聞く築地市場のマグロですね
外人さんが、これに興味を持つのが、理解できませんが、
興味を持ってもらえるのは、良いことです
デパートの解体ショーも苦手だわ

山が、元気あってこそ、海が、豊かになるって。
日本では、下水処理能力が、高くなって、
海が、綺麗になり過ぎて、魚が減少しているのだそうですね
下水の排水、プランクトンを増やすようなものにへんこうしているのだとか
そういえば、赤潮なんて言葉しばらく聞いていません
サンマ、日本の領海前に捕られるの 
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しまそだちさま (keba)
2015-11-28 19:03:41
この日も外国人観光客を中心に早朝から列をなしてました。
20年くらい前に初めて見たときは本当に氷原のようでしたが
昨日はそのときよりは寂しかったかな。
日本も含めて養殖に成功してますから、今後は資源管理を十分しつつ
養殖で美味しい魚を食卓に提供し続けて欲しいと思います。

あ、そうそう、ノルウェーにも「海を大切にすると、海に大切にしてもらえる」という
教えがあるそうです。
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