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上野地区文化施設共通入場券、通称上野ウェルカムパスポートをゲット。
有効期限は今年の3月末まで。上野地区内にある文化施設12箇所にそれぞれ一度無料で入ることができる(常設展または指定の展覧会のみ)。それ以外にも、特別展の100円割引や、提示したら記念にポストカードをもらえる施設もある。今日は主人と一緒に上野まで行って、旧吉田屋酒店を覗いた後、朝倉彫塑館へ。彫刻家朝倉文夫のアトリエと住居だった建物が、没後遺族によって朝倉彫塑館として公開され、のちに台東区に移管されて今に至っている。
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入り口から見えるのは、黒い洋館。入るとアトリエと書斎と応接室があり、そこから錦鯉の泳ぐ池のある中庭を見ながら、廊下をあるいて和風建築部分へ。和風建築部分には居間、茶室、寝室などがあり、本館の上に当たる蘭の間はランの温室だった場所だったようだ。
今はその蘭の間に、「朝倉といえば」の猫の塑像が展示されている。朝倉はたくさん猫を飼っていて、猫だけで100点作って64年のオリンピックの時に展覧会をしたいと計画していたほど(実現せず)。どのポーズも「あるある」。
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創建当時の昭和初期には珍しかった、屋上庭園がある。「朝倉彫塑塾」の門下生たちには、作品の素材である土と親しみ、植物をモデルとして植物から学ぶことを課していたとのこと。
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朝倉本人が設計を担当し、細部に至るまで工夫を凝らした建物も、そこに展示された展示物や遺品の数々も、どちらも素敵で満足度の高い小さなミュージアム。ずっと気になっていた美術館の一つだったので、ようやく訪れることができて本当によかった。
館内のほとんど全部が撮影禁止、蘭の間の猫たちだけが撮影オッケー。残念だし名残惜しいので、前庭に展示されていた作品をパチリ。
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ブッダの誕生のポーズで、戦後これから!という朝倉文夫の気持ちを表したとされる作品。そういえば、早稲田大学にある大隈重信像も朝倉の作品。思いの外身近な存在だった〜と親近感。
徒歩5分の最寄りの日暮里駅まで歩いて、山手線で帰ろうと歩き出してすぐに、なんとも魅力的な通りを発見。奥まで行ってみて振り向いてパチリ。入り口付近のおせんべい屋さんがなんともレトロだったけど、私たちの目に留まったのは・・・
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スパークリングワインとオードブル3点で税込1,000円、という看板の出ていた、イタリア国旗がかかっていたバール。当然入りましたとも(苦笑)。オードブルはイタリアン・オムレツ、マグロのイタリア風南蛮漬け、生ハム。これで1,000円はかなりお得だった。鼻が利くあたしたち、えへへ。
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今日歩いたのはこのルート。上野から芸大前を通って、朝倉彫塑館通りを彫塑館まで、そのあと三崎坂を谷中三崎坂商店街を通って千駄木駅までぶらぶらと。彫塑館で出会った外国人二人連れと途中で出会って「あら〜」。
常設展だけを見るパスポートは、4箇所に行けば元が取れる2,000円。本当はすでに去年の10月に発売されていたので、その時に買っていれば有効期間は半年。そう考えると、かなり良心的なお得なパスポート。こないだ西洋美術館に行ってこのことを知ったあたしが「買おうよ」と発案。「持っていれば、天気もいいから出かけようか、という気になるよね」「持ってなかったら行きそうにない、上の東照宮とか上野動物園にも行っちゃうかも」ということで、今日朝倉彫塑館で購入した。
次回は東博にしようか、西洋美術館もいいよ、という会話をしている。
猫がお好きな方だったのですね。
上野動物園も使えるパスポート、お得感があります。
芸術散歩の帰りは魅力的なお店でひと休み、
こういう通りは穴場ですね♪
猫100態は構想から半世紀を経て
3年前に朝倉彫塑館が特別展を行なったようです。
その時には気づかなくて残念でしたけど、
パスポートの存在を知ったおかげで「行きましょう!」
と足が向いて、ラッキーでした。
パスポート、3ヶ月しか期限が残ってなくてもお得だと思いました。
芸術散歩のお供のバールやカフェは必需品ですよね。
最近の美術館・博物館にはカフェが併設されているところが多く、
席が空いていれば立ち寄りたいです。
個人的には芸大のカフェと山種美術館のカフェが好きです。
今回上野から谷中に抜けてみて、随分たくさん素敵なカフェがあるなぁと
新たな発見をし、バールを見つけるという幸運にも巡り会えました。
パスポートばんざぁ〜い