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kebaneco日記

日々の出来事、考えたこと、行った場所、見たもの、なんかを記録してます

今年から

2017年01月15日 | 仕事&いろんなお道具
世間の洋服が徐々にカジュアル化している。困っちゃうわ、あたし。

ず〜っと気に入って買っていたブランドも、数年前から徐々にカジュアルに舵を切り、1シーズンに一着もスーツを出さないときすら出始めた。あるいはあたしが似合わないと思ってる(けど必要に迫られて買っている)定番のテーラードジャケットのみ仕事仕様でスーツにできる、それ以外のデザインは素材がカジュアルすぎたりジャケットだけでセットアップにならなかったり。だんだんそのお店で買えるものがなくなってきた。でも仕事服は必要。

私の職場環境は、セットアップである必要はないけど、ジャケットは必須。かなりとんがったデザインもOKな場合や、ワンピースだけでオッケーの場合もあるけど、相手によってはそれもはばかられる場合もある。いろいろと他のブランドも試着してはみたけど、今までと同じくらいの値段で、なおかつ着ててしっくりくるところとはついぞ巡りあえず。「これ、いいな〜」と思うものがあっても、ジャケットだけで予算をはるかにオーバーしたり。

あたしにとって仕事服はあくまでも「人のために着るもの」であり、なおかつ「消耗品」。自分の主張のための道具ではないと思いながらも、後ろ向いたら誰だかわかんなくなるのも嫌だ。どんなに高い服でもどれだけ気に入っていても、3~4年もすればくたびれてくるので、それを着続けるのはクライアントに失礼。となると値段も自ずと「このレベルで」という水準ができてくる。

去年の年末、声が出なくて仕事にならなかったとき、「このまま声が出なかったらどうしよう」という漠とした不安を振り払う意味もあって、「来年からお仕立て、ってのもアリかなぁ」と、婦人物もパターンメイドしてくれるテーラーに偵察に向かった。ジャケットのデザインのバリエーションは思ったより豊富で、生地も既製服ではなかなかお目にかかれないようなものもあった。とはいえ、新聞紙の半分くらいの生地見本から出来上がりを想像するのはそんなに簡単ではなく、まずは無地からトライ。2パターンオーダーしてみた。

年末年始が入ったためちょっと時間がかかったものの、金曜日に出来上がったと連絡が入ったので、さっそくピックアップに行った。

試着して確認し、お店の方に見てもらい「一日中着てても苦しくならないよう少し余裕を」とゆるめにオーダーしたウエスト周りに、「個人的にはあと2センチ詰めた方がいいと思います、1週間いただきますが」とアドバイスされた。「来週早速着用したいと思っているので、一度着てみてゆるくて困るようならお直しお願いします」と返事。スカート丈は人前でソファに座っても大丈夫な長さにした。丈を伸ばすとその分裾が広がってしまうので、ものすごく緩やかなコクーンになるようなデザインにして、Aラインが出ないようにしてもらった。


凹凸のある生地感に一目惚れ。裏地は思い切って朱赤に



手持ちのワンピースでドレスダウンも可能



お手並み拝見のためワンピースのアンサンブルも注文しておいた


襟をどのくらい上手に処理してくれるんだろうと気になったので、ショールカラーの襟付きのジャケットも注文し、短い袖のついたワンピースとのセットアップにした。ストレッチの効いた素材でチャコールグレー、合わせた裏地はピンク。チャコールグレーには赤より深いピンクのほうがしっくりきた。最初の写真のスカートスーツのスカートの裏は黒にしたけど、こちらはワンピースの裏もピンクにした。


ジャケットの裾はどちらもボタンなし


メモを取る時などに、机にボタンが当たって音がするのが嫌なので、スリットを入れて折り返しもできるようデザイン変更。こっちのほうが実用的だと思う。


ワンピースは持ってるジャケットでちょっとカジュアルに


値段的には、今まで買ってたスーツの正札価格と同等、あるいは生地のことを考えれば安いかも。初回だったのでものすごく時間をかけて試着&採寸&オプション選びをした。にもかかわらず思っていたほど高くないのだと驚いた。ということは今までと同じ寿命でも、コスパは同じってことだ。さらに、その場で持って帰ることができないので、衝動買いができないし、そうなると、本当に買うつもりの時しか行かないだろうな、という気がする。ま、そうなるかどうかはわかんないけど(笑)。

初回で秋冬二着ががひとまず揃ったので、こんどは春夏二着を作って、基本のワードローブを整える予定。パターンメイドなので、丈は変えることができても、全体のシルエットはベーシックなものしかない。なので流行は既製服のパンツやスカートで取り入れて、飽きないように古くならないように活用。インナー用のブラウスやニットも含めて、手持ちの既製服もクタクタしてないうちはスタメン登録、という戦略でいこうと思う。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素敵! (ようちゃんばあば)
2017-01-15 09:17:00
最近 老いも若きも 本当にカジュアルになってきましたね。
80年代は みんな肩パット入りのスーツでキラキラしていたけど(笑)
5年前に 出雲大社に行ったとき 夫婦で還暦のご祈祷をお願いしたら
事前に 服装チェックされ 主人はジャンバーを わたしはスカーフを
脱ぐように言われて やっと本殿に上がらせてもらいました。
その程度で済まない服装の時は断られるのかなと思いました。
お仕事となるときちんとした服装をしようとすると 今の時代
少ないのですね。
お仕立て 素敵です。控えめかつ最適なプロの助言ももらえて
ずっとおつきあいしていくと 楽しみですね。


 
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ようちゃんばあばさま (keba)
2017-01-15 15:31:42
洋服チェック、いいですね、さすが出雲大社。

海外の寺院などでは、ノースリーブや半パンはNGと
ドレスコードがかなりはっきり徹底されてて
こないだのラオスの寺院では、入り口に置かれたカゴに
巻きスカートやショールにできる布が置いてありました。

多分割り切って黒やネイビーのテーラードスーツでいい、
と思えばバリエーションはあると思うのですが、
テーラードはどうしても着ていて「自分じゃない感」があって落ち着きません。
Y'sやヨージヤマモトで育った世代だからかなぁ(苦笑)

おっしゃるとおり、こことは長くお付き合いしていこうと思います。
既製服の寿命に合わせて、少しずつ置き換えていきます。
引き取った時に、春夏用に一着注文してきました。
今度は既製服ではないような大胆な柄です。
今から楽しみ
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裏地 (みどり)
2017-01-15 22:42:56
kebaさん、裏地がおしゃれですね。
着物だと裏地に凝りますがお洋服でも凝るなんてお洒落。

私、テーラーでお洋服作ってもらったことないです。
仕事に気合い入れてるって感じですね。

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みどりさま (keba)
2017-01-16 14:45:57
裏地って意外に目立ちますよね
パターンメイドでは無地は追加料金なし
追加料金を出せば柄ものもあり、
いつか水玉の裏地にチャレンジしたいと思ってます

自営業だと来ているものも含めて「仕事」なのでね〜
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Unknown (クラリス)
2017-01-16 23:40:19
お洋服のデザイン、オーソドックスでとっても素敵ですね。。
そして裏地の赤やピンクが効いていますね。。
暮れに夫のネクタイを見つけにデパートへ。。
その時に入ったポールスミスのネクタイやジャケット裏地が素敵でした。。メンズなのに花柄やドット柄なんです。着物の裏地みたいに綺麗でしたよ〜^_^
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クラリスさま (keba)
2017-01-17 11:17:16
テイラーで用意しているパターンがオーソドックスなものなので
おのずとそうなっちゃいます。
なので裏地で個性を表す、ってところもありますね。

ポールスミス、確かに裏地凝ってますね。
たまに試着しに行きますが、レデイースも裏地が面白いです。
メンズもそうなんですね〜、知らんかった。
そういえば、私が持ってる1泊用のバッグ、
メンズなんですが、外は黒でも中は青だな〜。
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