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フランス原発大手「アレバ」が経営危機

2015-06-05 06:37:03 | ②一市民運動
6月4、5日の朝日新聞によると、原子力大国フランスを支える原発メーカーの
「アレバ」が経営危機に陥っていて、仏政府が救済する方針を発表した。
仏電力公社(EDF)が、原子炉製造などを手がけるアレバの完全子会社の株式を過半数
取得して傘下に置いたうえ、政府がアレバへの資本注入に応じることが柱だ。
(EDFもアレバも、政府が株式の8割以上を保有する国策企業)

アレバの2014年決算の純損益は48億ユーロ(約6700億円)の赤字で、純損失は
4年連続だ。11年の東京電力福島第一原発事故後、先進国で原発見直しの動きが出て
いることに加え、フィンランドなどで建設中の新型の原子炉EPR(欧州加圧水型炉)で
トラブルが続いて完成が10年近く遅れて、引当金の計上などを迫られている。

アレバは世界で最大6千人規模の人員減などで10億ユーロのコスト減も発表していたが、
政府は解雇をさける方針だ。アレバの資本も残すほか、政府もアレバ本体に必要に応じて
資本増強に応じる。
新会社には海外資本の導入も取りざたされる。巨大市場を擁する中国核工業集団
(CNNC)や中国広核集団(CGN)などの名前が挙がってきたほか、
三菱重工業の出資の可能性に言及する仏メディアもある。 (引用ここまで)

先進国では原発見直しの動きがあるのに、なぜフランスや日本には波及しないのだろうか。
日本政府もフランス政府も、国策として原発を推進してきた以上、引くに引けないと
思っているのか。こうして多額の国費を使って、東京電力やアレバを救済することになる。
これまで私のブログに書いた「アレバ」の記事を下に載せます。

●2014年8月23日、「放射性廃棄物~終わらない悪夢~2」より

(4)グリーンピースにより、フランスのラ・アーグ使用済み核燃料再処理工場
   (当初は軍事用プルトニウムを生産していた)でも汚染が見つかった。
   1993年には、放射性廃棄物を船からドラム缶で海へ投棄することは禁止
   されたが、パイプを通しての海洋投棄は、今も合法なのだ。
   毎年、膨大な量の廃液が、パイプを通って海に棄てられている。
   ラ・アーグは、毎日400立方メートルの放射性廃液を、英仏海峡に投棄している。
   海底は汚染され、セシウム、コバルト、ヨウ素129などが検出されている。
   そして北極海でも検出されているのだ。

   使用済み核燃料を溶かす時にも、放射性物質を含むガスが排気筒から空気中に
   出される。放射性レベルは、空気1立方メートルあたり9万ベクレルという高い
   数値だ。クリンプトンという放射性ガスに、ヨーロッパ全土が2~3日で影響を
   受ける。ラ・アーグ周辺の村でも、クリプトン85が検出された。
   その年間放出量は、1立方メートルあたり1000ベクレルで、これは数十年間の
   核実験500個分よりも多い。
   クリプトン85の半減期は10年で、大気中に蓄積されてゆく。
   コストがかかるという理由で、アレバ社(仏原子力企業)はこれを放置し、
   仏原子力安全機関もそれを認めている。

●2014年11月18日、「黒い絆 ロスチャイルドと原発マフィア 4」より

私は、日立がGEと組んでいると先に書いたが、2011年4月4日、GEのCEO、
ジェフリー・イメルトが来日した。2011年3月末にはフランスの原発メーカー最大手、
アレバのトップも来日している。アレバは何を狙っているのか。アレバと提携関係にある
三菱重工の幹部は「目的は廃炉ビジネスだ」と指摘している。

RTZは、フランスという国家を巻き込み、ウラン資源国のカナダ、南アフリカ、
オーストラリアのウランをフランスに提供することにした。フランスは原発を国有化した。
そしてヨーロッパのエネルギーの支配者となった。三菱重工を組織の中に取り入れた
アレバは、フランス国家が90%の株を所有することを知る必要がある。
RTZはかくてフランスを巨大な原発国家に仕上げた。

どんなに悲惨な事故が起きようとも、国際金融マフィアが完全に支配する原発の新設は
続けられる。日本はもし、静岡・浜岡原発で予期せぬ事故が起きたら、
国家として成り立たなくなる。
しかし、東芝も、GEと組んだ日立も、フランスのアレバと組んだ三菱重工も、次々と
原発をいろいろな所に、そう、いろいろな所に、世界中に造りまくると意気まいている。
もし、フランスのアレバが、福島第一原発の廃炉の利権を得れば、アレバと三菱重工に
兆円単位の金が入ることになる。世界が原発で滅びようとも、世界を支配しようとする
原発マフィアは、かえってそれを願っているのかもしれない。


コメント
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