(53)「六ケ所再処理工場、建設費2.9兆円に 当初想定の4倍
7月4日 朝日新聞デジタル」
http://digital.asahi.com/articles/ASK735KJVK73ULBJ00L.html?_requesturl=articles/ASK735KJVK73ULBJ00L.html&rm=443
●原発について書こうと思っても、政権が次から次と問題を引き起こすので、
ついそちらを優先してしまう。
それと原発についてどれだけ知っているのか、自信が持てないこともある。
だが専門家でないからと黙っていたら、いいようにされてしまう。
そんなわけで、自分の考えていることを書きます。
2016年12月に【もんじゅ】の廃炉が決まり、【核燃料サイクルの破綻】が
決定的となった。
それなのになぜ、この期に及んでも【六ヶ所再処理工場】が必要なのか?
建設費は当初の見込み(7600億円)の4倍近くまで膨らみ、
2兆9000億円に!
維持管理費を入れると、完成後40年間の総事業費は13・9兆円!
これらは電気料金として利用者が負担することになる。
1997年完成予定がトラブルが相次ぎ、完成は22回延期されている。
2015年には虚偽報告が発覚し、今も完成のめどが立っていない。
「再処理工場」についてもっと知りたいと検索したところ、次のブログにヒットした。
(54)「河野太郎氏が語る『再処理工場の秘密』」
http://www.saso.sakura.ne.jp/tank/page055.html
●河野太郎さんのお話は素晴らしい!
難しい事柄を分かりやすく丁寧に語っている。
自民党に所属しているので言いにくいこともおありだったと思うが、
党派に捉われることなく語っていて、全体像が少しずつ見えてきた。
この講演は2006年に行われたようで、プルトニウムの保有量などの数値が
現在と違っているかもしれません。
リンクさせて頂き、その一部を引用させて頂きます。
また、6月3日の『報道特集(核のごみはどこへ?フランス最新研究)』を
リンクさせて頂き、その一部を引用させて頂きます。
(55)「報道特集 2017年6月3日 170603 part 1
『行政の公平性は?加計学園問題・核のごみはどこへ?フランス最新研究』
(動画あり)」
http://www.dailymotion.com/video/x5oy8yo
分かっている範囲で書きます。
ウランを燃やすと 第一段階のゴミである【使用済み核燃料】が出る。
これを原発サイト内にある貯蔵プールに入れて冷やし続ける。
ところがどの原発も貯蔵プールが一杯になってきて、置き場がなくなるのは時間の問題だ。
40年くらい前に国が考えたのは、【夢の核燃料サイクル】というものだ。
使用済み核燃料をそのまま貯蔵して冷やし続けるのではなく、
これを再処理するというものだ。
使用済み核燃料を再処理すると、プルトニウムが採れて、
同時に 第二段階の核のゴミである【高レベル放射性廃棄物】が出る。
(人が近づくと十数秒で死に至るほどの強い放射線を出す)
このプルトニウムを【高速増殖炉】で燃やすと、投入した以上の量の
プルトニウムが出てくる。
つまり
使用済み核燃料→ 再処理工場→ プルトニウムを取り出す →
これを高速増殖炉で燃やしてプルトニウムを増殖→
このプルトニウムを使って更に発電することにより、プルトニウムを永久に供給できる。
資源の乏しい日本にとって、ウラン燃料とプルトニウムで千年単位で発電できる、
まさに【夢の核燃料サイクル!】
そのためには、【高速増殖炉】と【再処理工場】が必要になる。
日本の【高速増殖炉】は、【もんじゅ】と【常陽(茨城県)】だ。
ではなぜ【もんじゅ】は1994年に臨界に達し、総額1兆円以上の税金が投じられた
にもかかわらず、2016年12月に廃炉にしなければならなかったのか。
普通の原発では水で冷却し続けるが、
【高速増殖炉】はナトリウムで冷却しなくてはならない。
ナトリウムは空気や水に触れると、激しく燃焼するため、
取り扱いが非常に難しい。
火事が起きても、水で消火できないのだ。
このことが【もんじゅ】を大きくつまづかせるきっかけとなった。
1995年、【もんじゅ】は配管からナトリウムが漏れて火災を起こしている。
その時の事故を映したビデオを隠し、問題になった。
その後20年、ほとんど運転されていない。
2012年にも約1万点もの機器点検もれがあり、そのずさんさが指摘された。
臨界から23年が経ち、稼働したのはわずか250日。
もんじゅが動いていない今も、
ナトリウムで冷却しつづけなければならない。
その維持管理費は 【1日5000万円!】
年間200億円!
これからも30年かけて廃炉作業を続けていく。
その廃炉にかかる費用は 【3750億円!】
もんじゅの維持管理費一日分、5000万円があったら
どれほど多くの人たちが救われるか!
他の国はこの難しさゆえに、とっくに【高速増殖炉】から撤退している。
日本はこれほど多額の金と長い年月をかけても成功しなかった。
それなのなぜ国は、ずっとあきらめずに撤退しなかったのか?
そこには、【核燃料サイクル】が止められない理由があった。 2につづく
●「映画・日本と再生 光と風のギガワット作戦 河合弘之監督最新作
太陽がいっぱい。風がいっぱい。世界はもう、自然エネルギーで動いている!」
http://www.nihontogenpatsu.com/
※「日本と原発 4年後 法廷版」と「日本と再生予告編」の2つの動画あり。
↓
(画像はお借りしました)
7月4日 朝日新聞デジタル」
http://digital.asahi.com/articles/ASK735KJVK73ULBJ00L.html?_requesturl=articles/ASK735KJVK73ULBJ00L.html&rm=443
●原発について書こうと思っても、政権が次から次と問題を引き起こすので、
ついそちらを優先してしまう。
それと原発についてどれだけ知っているのか、自信が持てないこともある。
だが専門家でないからと黙っていたら、いいようにされてしまう。
そんなわけで、自分の考えていることを書きます。
2016年12月に【もんじゅ】の廃炉が決まり、【核燃料サイクルの破綻】が
決定的となった。
それなのになぜ、この期に及んでも【六ヶ所再処理工場】が必要なのか?
建設費は当初の見込み(7600億円)の4倍近くまで膨らみ、
2兆9000億円に!
維持管理費を入れると、完成後40年間の総事業費は13・9兆円!
これらは電気料金として利用者が負担することになる。
1997年完成予定がトラブルが相次ぎ、完成は22回延期されている。
2015年には虚偽報告が発覚し、今も完成のめどが立っていない。
「再処理工場」についてもっと知りたいと検索したところ、次のブログにヒットした。
(54)「河野太郎氏が語る『再処理工場の秘密』」
http://www.saso.sakura.ne.jp/tank/page055.html
●河野太郎さんのお話は素晴らしい!
難しい事柄を分かりやすく丁寧に語っている。
自民党に所属しているので言いにくいこともおありだったと思うが、
党派に捉われることなく語っていて、全体像が少しずつ見えてきた。
この講演は2006年に行われたようで、プルトニウムの保有量などの数値が
現在と違っているかもしれません。
リンクさせて頂き、その一部を引用させて頂きます。
また、6月3日の『報道特集(核のごみはどこへ?フランス最新研究)』を
リンクさせて頂き、その一部を引用させて頂きます。
(55)「報道特集 2017年6月3日 170603 part 1
『行政の公平性は?加計学園問題・核のごみはどこへ?フランス最新研究』
(動画あり)」
http://www.dailymotion.com/video/x5oy8yo
分かっている範囲で書きます。
ウランを燃やすと 第一段階のゴミである【使用済み核燃料】が出る。
これを原発サイト内にある貯蔵プールに入れて冷やし続ける。
ところがどの原発も貯蔵プールが一杯になってきて、置き場がなくなるのは時間の問題だ。
40年くらい前に国が考えたのは、【夢の核燃料サイクル】というものだ。
使用済み核燃料をそのまま貯蔵して冷やし続けるのではなく、
これを再処理するというものだ。
使用済み核燃料を再処理すると、プルトニウムが採れて、
同時に 第二段階の核のゴミである【高レベル放射性廃棄物】が出る。
(人が近づくと十数秒で死に至るほどの強い放射線を出す)
このプルトニウムを【高速増殖炉】で燃やすと、投入した以上の量の
プルトニウムが出てくる。
つまり
使用済み核燃料→ 再処理工場→ プルトニウムを取り出す →
これを高速増殖炉で燃やしてプルトニウムを増殖→
このプルトニウムを使って更に発電することにより、プルトニウムを永久に供給できる。
資源の乏しい日本にとって、ウラン燃料とプルトニウムで千年単位で発電できる、
まさに【夢の核燃料サイクル!】
そのためには、【高速増殖炉】と【再処理工場】が必要になる。
日本の【高速増殖炉】は、【もんじゅ】と【常陽(茨城県)】だ。
ではなぜ【もんじゅ】は1994年に臨界に達し、総額1兆円以上の税金が投じられた
にもかかわらず、2016年12月に廃炉にしなければならなかったのか。
普通の原発では水で冷却し続けるが、
【高速増殖炉】はナトリウムで冷却しなくてはならない。
ナトリウムは空気や水に触れると、激しく燃焼するため、
取り扱いが非常に難しい。
火事が起きても、水で消火できないのだ。
このことが【もんじゅ】を大きくつまづかせるきっかけとなった。
1995年、【もんじゅ】は配管からナトリウムが漏れて火災を起こしている。
その時の事故を映したビデオを隠し、問題になった。
その後20年、ほとんど運転されていない。
2012年にも約1万点もの機器点検もれがあり、そのずさんさが指摘された。
臨界から23年が経ち、稼働したのはわずか250日。
もんじゅが動いていない今も、
ナトリウムで冷却しつづけなければならない。
その維持管理費は 【1日5000万円!】
年間200億円!
これからも30年かけて廃炉作業を続けていく。
その廃炉にかかる費用は 【3750億円!】
もんじゅの維持管理費一日分、5000万円があったら
どれほど多くの人たちが救われるか!
他の国はこの難しさゆえに、とっくに【高速増殖炉】から撤退している。
日本はこれほど多額の金と長い年月をかけても成功しなかった。
それなのなぜ国は、ずっとあきらめずに撤退しなかったのか?
そこには、【核燃料サイクル】が止められない理由があった。 2につづく
●「映画・日本と再生 光と風のギガワット作戦 河合弘之監督最新作
太陽がいっぱい。風がいっぱい。世界はもう、自然エネルギーで動いている!」
http://www.nihontogenpatsu.com/
※「日本と原発 4年後 法廷版」と「日本と再生予告編」の2つの動画あり。
↓
(画像はお借りしました)