実家に帰って最近行き倒しているのが、「雲仙小地獄温泉」。大体一時間ちょっとくらいでいける外湯があるんですが、これがまたすごい。なんでしょう、原湯垂れ流しというか、とにかく硫黄スメルがすさまじい。もう、おれを温泉タマゴにしたいのか、ってくらい。効用とかは、、、転記するのがめんどうなんでそのままクリックしてください。
ひなびた建物、と表現していますが、「味のある建物」であることは間違いないところでしょう。
さすがに浴槽内でさ写真撮影するわけにはいかないので、ここから流れてくる水を撮りました。なんか高そうなバスクリンとか使ったような色してますが、まあ色からして効用高そうだとか思ってしまうのは生まれつきの貧乏性からでしょうか。
このあと、雲仙からの下山途中にてお昼といきました。今回立ち寄ったのは、六兵衛茶屋というお店で、ここで六兵衛という食べ物を食べるため。なにげに暖簾が北村西望先生の筆によるものというのは見逃せないところ。秋口には紅葉がすばらしくきれいな三十路苑というものがそばにありますが、こればっかりは名前をどうかしたほうがいい気がしてなりません。
さて、この六兵衛。一言で言うとサツマイモを原材料にしたうどん、というものです。ネットで調べてみるとその由来とか製法よくわかるのでどうぞです。まあなんつーか郷土料理、ですな。日経の食べ物コラムとかで取り上げられないかなぁ。しかし、島原半島ってサツマイモよりもジャガイモのほうが採れるんだとばかり思ってましたよずっと。いちおう長崎県は北海道に次いでのジャガイモ生産高誇っているくらいだからね。ジャガイモで麺類というと、、、ニョッキはすこし毛色が違うか。
で、今回はゴボウ天六兵衛セットを注文します。待つこと五分。あっという間に運ばれてきました。今回はじめて知りましたが、ここのお店はなんとつなぎ無しの100%サツマイモ麺だとか。
こういう形で出てきています。なにげにゴボ天はかなりフェイバリット。
普通の麺類みたいに切って出す、というものではなくあくまでところてんみたいな感じで押し出してしまうことから、麺類らしからぬ麺の短さとなっています。つなぎとか入れてないので、もしかしたらあえてこうしているのかも知れませんが。
味のほうですが、やはりサツマイモ100パーだけあって非常にサツマイモ風味が麺から漂ってきます。これと椎茸の味が強い出汁とが意外にマッチングしてます。途中で備え付けの柚子胡椒なんか溶かし入れるとまた違う味わいに変化してナイスです。コシがないというのがありますが、これはもうそういう食べ物なんでしょうがないね。
セットのほかのものはこんな感じ。素朴さというかお弁当チックな中身が雲仙登山路というシチュエーションにおおいにマッチしたメニューではないかと思います。厚焼きなんかは今作った感バリバリだし、ジャガイモなんか馬鈴薯のバタっぽい味が生きてるしで、出来はいいですよ。
おいしくいただけたということと、風呂上りということでもうあっという間に蒸発してしまいました。二杯めいっとけばよかったかな。。。それはともかく、黒紫の六兵衛さんが食べられるところは島原半島のごく限られた地域でしかありませんが、長崎へ足を運ばれた際には少し足を伸ばして食べる価値はあると思いますよ。きっとちゃんぽん皿うどんばかりが長崎名産の麺類ではないという新発見ができるはずです。