ゴールして、三時間切れたかどうかすらわからないまま、とりあえず計測チップを返却して、支給された水とバナナを胃の中へと放り込む。疲弊とか心身磨り減り度合いでいうと、過去のハードなレースと比べるとそんなほどでもないはず。とにかく蒸し暑くのどが渇いて仕方ないので、水をごくごく都合1リットルは給水したかな。そんでもって、先ほどの240番の方にご挨拶とシェイクハンド。この日といなかったら間違いなくレース後半は徒競走だっただけに、最後まで引っ張っていただいたことを感謝。まあこのあと表彰式で飲みましょう、、、とは声かけれんかったな。ざんねん。
ゴール周辺をうろちょろしてると、あしたば蕎麦なんか配給されてるんでそちらもいただくことに。カメラが遠くトランジションエリアにあるんで写真は取れなかったものの、まあ見た目はただの蕎麦。胃の重さはあってかあんまり箸は進まないものの、味はレース後だけあってなかなか。
ただ、そのうろちょろのあいだ、声をかけてかけられて引っ張ってきたテンションがすこしづつすこしづつ緩んでいくにつれ、膝がミシミシと。ああやだ。そういや正直言って膝苦しかったもんなぁ。
その後は、今年で参戦四回目にして初めて海辺にある浜の湯へと突入、となりました。いつもレース終わって撤収が終わるのが5時とかそのへんで、6時半スタートの表彰式までの1時間半で、浜の湯経由でレース用具から体まで身奇麗にってのは困難かなと思っていてずっと敬遠していたんですが、折角なんでいってみることに。レース参加者はタダだし。
水着必須とありますので、トライアスロンパンツのままザブン。予想以上にお湯は熱くいい気分。湯船から先に見えるのは、大海原。つい三時間ほど前に波と戯れていたことがもはや記憶の彼方へ飛んじゃってますが、実際はそんなことすらわかんないくらいなんか調子が良くないというか、気分が優れない。さっきまでレースしてたときに来てたレーパンのままのお風呂なんで、それでの違和感の増幅か、と思いきやそうでもなさそう。周りは、外国人参加者の方とか家族で入浴している模様で楽しんでいる様子がうかがえてまして、ああこういうのって日本ならではなのかなのかなぁとか想像。
全く想像してた以上の景色というか雰囲気だったんで、今まで来なかったことをかるく後悔。まあ来年もくればいいさ。ただここで問題なのは、あがったあと冷えるのが難点になってくること。ゴール後にもらったタオルを羽織って、とっとと撤収して宿のお風呂に再度入ることに。
宿でも同じく屋上露天。人数少なく普通にお風呂なんで落ち着き度合いは段違い。そりゃあそうだ。くつろぎとろけそうな面持ちで部屋に戻り、汗かいた分の水分をゴクリ。手にはDS。いやぁ、極楽極楽なんてやってると、事件が勃発。
ゴール後から気分があんまりよろしくなかったんですが、ここにきて風呂上りの体にひんやりクーラーが当たっているうちに一気に吐き気がエスカレート。あれれという間にトイレにダッシュ。
まさかの、レース後嘔吐。
汚い話で申し訳ないんですが、出てきたものはゴール後食べた蕎麦とバナナ以外は水。逆流時に水の流れが極端に悪く涙目も大概なところでしたが、出るもんでたらすっきりというのはかるくひと安心。
ここで何故冷静に考えられたのかは不思議でならんのですが、どうも胃液が出たような感触は皆無。そういえばレース後半、ランではものすごく渇水になってしまってましたが、せっせせっせと喉を通したのは水だけだったような記憶が。てことは、体の中に水分が吸収されず摂取された水が胃の中にたまったまんまだったってことか。思い返せば、最後一時間は糖分入れてなかったもんなぁ。
でも、いままでいろんなレースに出てきましたが、こうも水分でアウチになったことはなかっただけに正直心配というか、やっぱこういうのも全部含めて準備不足だったんだなという理解をしないといけないのかな。
どっちにせよ、リバースしたあとからは一気に体調が戻ってきたので、アクエリアスなんか買ってきてちびちびと補給しなおして、表彰式という名の宴会へと向かうことになりましたとさ。アルコール入るとなると元気ってどこの五時から男だ。
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あとで調べたら、どうも胃内停水とかそういう状態だった様子。胃タプタプなだけだろといわれそうですが、まあまあ水だけ飲んでりゃあいいってもんじゃないことがわかっただけでも有用というか、1時間に1リットル強水分とっててキャパオーバーだった上、胃で水分吸収を助長する糖分補給が行なわれてなかったことがどうも原因っぽいみたい。ってことはやっぱカーボショッツもっとくという保険かけとくべきだったな。