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相次いだ別れ


今月に入り近しい人を次々に亡くした。よく知る人たちが亡くなるのはやはりつらい。ある人は、つい先日まではトラクタに乗る姿を田んぼに見かけ、ある人は電話口で応えてもらい、ある人は出合うたびにやさしく迎えてくれた。それぞれ平均寿命か、もしくはそれ以上に長生きした人たちだ。皆、大正の末から昭和1桁生まれの人たちだから、戦争という大変な時代を生き抜いた人たちでもある。亡くなったと聞くたびに、もう少しいろんなことを聞いておけば良かったと思うばかりだ。
私が住むのは、まわりは田んぼと畑ばかりの農村集落なので、集落の人が亡くなればすぐに電話連絡が入り、その日のうちにお見舞いに行き、通夜式を中心にほぼ全戸がお別れに参加する。以前は家庭で葬儀もしていたが、最近は式場での葬儀に代わり、親族を除けばまわりがするのは受付だけになった。少しずつ農村共同体が個別化しているように感じるが、それでも人間関係は濃密だ。
亡くなった人たちが、皆、信心深かったようには思わないが、葬儀は神式・仏式それぞれだった。同じ宗派でも、場所が違えば、微妙に葬儀の仕方も違っていた。私はあまり信心深くはないが、わが家でも家族が亡くなったときは、慣例にしたがってきた。生前葬をすると言っていた友人もいたが、さて、私の時はどのようにすべきなのか・・・。
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