昼時になると、この2、3日決まって現れる。当初窓越しにながめていたためクロアゲハかオナガアゲハかと思っていたが、どうもそうではなさそうで、外に出てみるとジャコウアゲハだった。そのためカメラを持ち出して数枚撮影と相成った。
翅が白っぽいのでメスのようだ。翅の黒い筋が繊細で後翅が長く伸びていて、とても美しいチョウだ。ヒメヒオウギズイセンの、花から花へ風に揺られて飛ぶ姿は、これまた美しい。飛び去ろうものなら、つい追いかけてしまいたくなりそうだ。
ところで、ジャコウアゲハが蜜を吸っていたヒメヒオウギズイセンは、植えた覚えもないのに、いつの間にか庭の主のごとくしている。漢字で書くと「姫檜扇水仙」で、原産地は南アフリカのインド洋沿岸地方。名前に似つかず、とても繁殖力があるため、ちょっと注意が必要だ。