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蓼藍を食べてみた

夏野菜の収穫。キュウリに、ゴーヤに、オクラに、ナス。その他にもササゲや僧・隠元がもたらしたというインゲンマメなども。ところで、写真の一番上の葉物は蓼藍(たであい)だ。そう、藍染に使うあの蓼藍だ。食べられると言うので、先日の昼ごはん時に試してみた。
まず、キュウリやレタスと一緒に恐るおそる。少し苦味と粘りがあったが、美味しさは感じない。次に、冷奴としてオクラと一緒に食べてみた。だが、オクラの粘りの強さに負けてしまった。香りがないので、存在感が薄いようだ。「これなら別に食べなくてもいいかな・・・」というのが正直な感想。ところが、晩ご飯の時だ。ゴーヤなどと一緒に、テンプラにして食べてみた。これはなかなかいい。苦味走った味で、ちょっと大人の味といったところ。思っても見なかった蓼藍の利用法。「蓼食う虫も好き好き」というから、試してみていいかもしれない。お茶として利用している人もいるようだ・・・。
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平年より19日も早い梅雨入り

綺麗だったジャガイモの花


気象台は5月11日、九州南部の梅雨入りを発表した。平年より19日も早く、統計史上2番目に早い梅雨入りという。困った!、3月末に植えたコシヒカリは今が分けつ最盛期。半ば過ぎると無効分けつ期だ。しっかりした茎をつくり、それから実を育てるというのが鉄則なのだが、雨が続けば茎も軟弱になりかねず、ちょっと心配だ。
畑のジャガイモも、まだ試し掘りしたばかり。天気が良くないと収穫するにも支障がでる。去年はセンチュウにやられたので、今年はにマリーゴールドの跡地に植えた。マリーゴールドはセンチュウ被害を防止してくれるのだ。その甲斐あって、4月中・下旬にかけて今まで見たこともないほどきれいな花を咲かせた。先日の試し掘りでは、肌の綺麗なジャガイモがゴロゴロ。このままいけば大豊作のようなのだが、雨が続くと収穫もしにくくなる。
それに加えて、梅雨前に済ませるはずだった皆での農道法面草刈りもまだ済んでいない。雨が続くと、法面の草刈りは滑りやすく事故につながりかねない。それでも、草刈りを怠れば草はどんどん伸びる。
どうも今年は、梅雨入りだけでなく、全てにおいて季節の巡りが早い感じだ。てるてる坊主でも下げておくと少しは違うのだろうか・・・。
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シュンギク(春菊)



肩を落とした朝の花びら

シュンギクは冬の鍋料理にはもってこいだ。虫もつかず手間いらずで、楽に育ってくれる。その上美味しい。ということで毎年植える。食する時期が終わると、次なる野菜のために引っこ抜くのが例年だ。しかし、今年は育ちの良かったものを1本だけ残しておいた。するとどんどん脇芽が出始め、たくさんの蕾がつき、やがて黄色い花が咲き誇り、畑の中でも一際目を引くようになった。
シュンギクは、ヨーロッパ南部の地中海沿岸が原産とされるが、そこではあまり食されずもっぱら観賞用のようだ。わがアジアでは品種改良が進み、ちょっと苦味のある独特の食材になったようだ。私の所では、葉に切れ込みの少ない肉厚の大葉だ。採っても採っても葉っぱが出てくる元気な野菜だ。花は、ヨーロッパで観賞用とされるだけあって本当に綺麗だ。黄色も色が濃い真っ黄色。葉の濃い緑色と競い合って、グラスに挿しただけで絵になる。このように目を引くシュンギクだが、何故だかミツバチはあまり寄り付かない。すぐそばのネギ坊主にはたくさんのミツバチが葉音を鳴らすのに、こちらには小さなハチばかり。それぞれ好みがあるのだろう等と思いながら、ある朝ふと気付くことがあった。黄色い花びらは開いているものばかりと思っていたら、朝見ると、全部の花びらが肩を落としているのだ。だが、しかしだ。10時ごろになると、肩をもたげるように真っ黄色の花びらを広げてくるのだった。そして虫たちが寄り付き始めるのだ。物ごと、見ていても見えていないことがあるということか。
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ネギ坊主とミツバチ






春も後半になると、畑では様々な野菜に花が咲き、ミツバチがあちこち飛び回っている。白菜やタカナなど菜の花の黄色い花、そしてひときわ黄色い春菊の花も満開を迎えている。それらの中に混じって白い膜に包まれていたネギ坊主も、膜を取り払い雄しべや雌しべが伸びてきた。そのネギ坊主、ミツバチの大のお気に入りだ。何匹ものミツバチが羽音をたてて飛び回り、一心不乱にネギ坊主に頭を突こんでいる。カメラを向けても何のその、全く見向きもしない。
ネギ坊主の頭をよく見ると、モヤシ状のようなものがニョキニョキと伸びている。黄色い花粉をつけているのが雄しべ、白くスクッと伸びたのが雌しべだそうだ。雄しべが先に出て、その後雌しべが出てくるようだ。そして、ミツバチ達がネギ坊主に頭を突っ込んでくれるので受粉するというわけだ。生命の連なりはなんとも奥が深い。




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生命を感じる早朝の畑

霜をいっぱいつけたホトケノザ


朝露のクモの巣

ホトケノザはそれだけでも優しそうな感じだが、霜が降りた朝はなおさらだ。葉っぱの緑とピンクの花びらが一段ときれいだ。全身に霜をあびて朝日に照らされた姿は、生命そのものの感じさえする。
すぐそばの野菜はその逆で、太陽のもとでは元気いっぱいだったのに、霜の中でしゅんとしている。葉っぱを茎の付け根からとろうとすると、ポキンと折れてしまうことさえある。全身凍っているのだ。霜が降った朝の畑は真っ白できれいにみえるが、野菜は必至に耐えているのだ。しかし、太陽が霜をとかし始めると、野菜はすぐに本来の姿を取り戻してくる。
畑にはブルーベリーもあるが、どれも10cmばかりのクモの巣をいっぱい付けてキラキラしている。普段は目につかないのに、朝露のクモの糸が朝日をあびて光っているのだ。新芽も朝露がいっぱいでとてもきれいに見える。早朝の畑は、生命を感じる朝でもある。
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ゴーヤ大好きクマゼミ君

夏の朝はうるさい。畑のすぐ側には、隣家のシマトネリコの木が1本。毎年の事だが、学校が夏休みの頃になると、クマゼミの大合唱がはじまる。「シャーシャーシャー」、または「シーワ、シワシワシワ」。私の耳には「ワーシ、ワシワシワシ」と聞こえる。子どもの頃から地元で馴染んだクマゼミの名前が、ワシワシだったからだろう。
クマゼミは大型のセミだ。ずっと以前は、エンジュの木などなかったから、止まっているのは、もっぱらセンダンの木だった。多くは高い所に止まっていた。長い竹竿の先に小さな網を付け、そーっと背後から近づいた。しかし、敵もさるもの。もう少し、という時に気付かれて、逃げられることが多かった。しかし、エンジュの木には、低い所にもたくさん。たまには手づかみでも捕まえられる。捕まえようとするのは人間だけではない。要所要所には、コガネグモが糸を張りめぐらせている。たまには、糸に引っかかってもがいているものや、すでに糸でぐるぐるに巻かれたものを見かける。しかし、先日の光景は初めて。一匹のクマゼミが、背丈より上に伸びたゴーヤに「ゴーヤ大好き!」とばかりにしがみついているのだ。時間はまだ午前7時前。朝日を浴びて、なんだか気持ち良さそう。ゴーヤの汁を吸ったのかどうか最後を見定めなかったが、眠気も残っていて、なんだかゆるり気分だった。
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雨上がりのマリーゴールドとツマグロヒョウモン





ツマグロヒョウモン

九州はどこもここも豪雨が続く。人吉から八代にかけての球磨川一帯が大きくやられ、今度は九州北部。テレビを見ていると、よく知る地名が次々に出てきて、命を守る行動を呼びかけている。梅雨末期はいつもどこかで豪雨による被害が出るが、今年は異常なほど連日だ。それも範囲が広い。私が住む所も川筋集落なので、「明日は我が身・・・」と思いながら、被害地域に思いを馳せる。

ところで大雨があがった後、線虫対策に植えていたマリーゴールドがひときわ鮮やかだ。そのマリーゴールドにチョウが舞う。1頭、2頭、3頭、4頭と花の上に舞う。ツマグロヒョウモンだ。それもオスとメス2頭ずつ。ちょっと強めの風にも負けず花の上で戯れたり、ストロー状の口を伸ばして蜜を吸ったりしている。翅を揺らしながらだ。そっとカメラを近づけても、見向きもせずに夢中だ。多分、チョウも大雨が続いたので、私たちと同じで雨があがるのを待っていたのだろう。気がつくと小型のセセリチョウも目に入った。チャバセセリだ。こちらはちょっと警戒的。カメラを近づけようとすると、見つめる目は「邪魔するな!」と言いたげで、パッと飛び立ってしまう。

マリーゴールドは見かけによらず、丈夫な花だ。風に倒れても平気だ。すぐに起き上がろうとする。そして、根からは土の中にいる有害線虫を防ぐ成分を出す。コンパニオンプランツとして農作物の間に植えたりされるが、私は90cm×8mほどの一畝全部に植えてみた。昨年線虫の被害にあったためだが、結果はいいこと尽くめ。花が楽しめ、チョウの観察もでき、線虫も防除できるのだ。それにしても、被害が出るほどの豪雨はイヤだ。早く梅雨があがって欲しい。




チャバセセリ
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ズッキーニの大化け

ズッキーニの雌花


ズッキーニがおいしい季節だ。昨年までは揚げ物が中心だったのだが、生でも食べられると聞いて食べてみたら、これがなかなかいい。甘酢付けでほとんど毎日食卓に並ぶ。今年は10本ほど育てたら毎日4〜5本とれるので、あちらに配ったりこちらに配ったり・・・。
年配の方は食べ慣れていないと思い持っていくのを遠慮していたのだが、余ったついでに持っていったら、お返しがきた。あちらのお宅からは四角豆、こちらのお宅からはトウモロコシ、違うお宅からはおこわ。また友人からはメロンなどと、ズッキーニがいろんな物に化けて帰ってきた。予期しなかったとはいえ、田舎の日常はこんなものだ。
朝起きてお茶を頂いた後は、ズッキーニのところに足を運び、雄花の花粉を雌花に付けてやるのがこのところの毎朝の日課だ。それにしても、今年のズッキーニは例年以上に元気だ。この分だと、また違うものに化けるのか・・・。
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小さな助っ人コハナグモ


この1ヵ月、ほとんど雨が降らなかった日はない。時たまザーッと俄雨みたいに降る。植物にとってはありがたいようで、畑の黒豆の葉っぱもグングン伸びた。ある日、その葉っぱにコガネムシとイモムシがついた。葉っぱのあちこちにギザギザの穴。正月用にと思い植えた黒豆なので、数は知れている。そのため側をとおるたびに手で摘まみ上げて駆除していたが、葉っぱの上に助っ人が潜んでいた。透きとおったような緑色のクモが、小さなイモムシを捕まえていたのだ。

このクモ、カニグモ科のコハナグモのようだ。網は張らず、葉っぱの上や裏のほか花の中などにひそみ、飛んできた昆虫等を補食するようだ。カニグモ科の名前は、前の2対の足が長く大きく発達し、それを抱え込むような姿がカニにみえることから名付けられたみたいだ。もっと助っ人が増えて欲しいところだが、今のところ2匹。
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タマネギの陰干し


今年はタマネギが大きく育った。写真のタマネギは3月末に収穫した早生。当初、手前の金属パイプに吊るし始めたら、パイプが大きくたわみ始めてしまったので、あわてて古いもの干し竿をさがして2列にして吊るした。玉から伸びた太い茎を締めて吊るすのだが、その茎は乾燥が進むと細く痩せこけてくる。そのため、時おりドスーンという鈍い音がすることになる。そして、下の斜面をころころころがり、悪くすればすぐそばの用水へ「どんぐり ころころ どんぶりこ」だ。こちらは用水でなくお池だったか・・・。

早生といっしょに植えた晩生も畑ですくすく育っているから、5月の連休過ぎには収穫できそうだ。うん、畑もなかなかおもしろい!
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