(街道沿いにある旧本田家の案内標示)
次に向かったのは旧本田家住宅。以前から国道沿いに出ている看板を見て、一体どんなお家なんだろう?と気になってはいたのですが、今まで一度も行ったことはありませんでした。国道に看板を出すくらいだから、さぞかし立派なお屋敷なんだろうと勝手に想像を膨らませていたら、なんと、そこには私の想像とは全くかけ離れた住宅が残されていたのです
ここが旧本田家住宅への入り口。辺りを見回すと、たくさんの緑が生い茂っていて、とても立派な住宅があるとは思えない雰囲気です これまで持っていたイメージとの違いに若干戸惑いつつも、住宅へ続く小道を一歩一歩進んでいくと…
なんと!まるで日本昔話にでも出てきそうな藁葺き屋根のお家が現れたではありませんか 実はこの旧本田家住宅は、約250年くらい前に建てられた農家のお家なのだそうで(詳細は不明とのこと)、昭和46年に国の重要文化財に指定され、今もほぼ昔のままその姿が残されているのです。
外観もさることながら、住宅の中に入ると(勝手に入れます)まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚を覚えます。まだ電化製品など皆無であった時代の日本に思いを馳せながら、住宅内部をじっくりと見学させていただきました。
こちらは梁に取り付けられた竹組の収納。
藁を収納することで断熱の効果もあったかも知れませんね
こちらは昔ながらの梁。釘を使わずうまい具合に組まれています。
そしてこちらは台所。
毎回火をおこすのも大変だっただろうな~
私達の生活とはまるで違う250年前の生活。たった250年で人々の生活はこんなにも大きく様変わりしてしまったのですね。特にこの半世紀のうちに科学技術がみるみるうちに進歩し、機械がご飯を炊いたり、お風呂を沸かしたりしてくれるのが当たり前になってしまった今、私達は自分の手で生活する術をどんどん失いつつあるような気がします。もし私が250年前の日本にタイムスリップして、その時代の人たちと生活を共にすることになったら、「こんなこともできないの?」って笑われちゃうだろうな
文明の利器に頼りつつも、自分でできることは自分でやる。
昔の人に笑われないためにも、そんな生活を送っていきたいと思うkero-keroなのでした。
街道歩きはまだまだ続きます