I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

白土湖(しらちこ)

2006年09月29日 | いろんなお話

               白土湖のボス

佐賀県多久市の次は長崎に戻って島原のお話をちょっと。

              

              

ここは島原市の中心地にほど近い白土湖。 1792年(寛政4年)雲仙普賢岳の火山活動による眉山の大崩壊とともにできた湖で、広さは約1万平方メートル、湧水量は1日約4万トン、水温は16度を保っているそうです。「1日4万もの水が湧いているなんてすごいなぁ」なんて感心しながら白土湖を眺めていると、どこからともなく水鳥たちが集まってきました。

              

どうやら餌がもらえると思って寄ってきた様子。体が白くて大きいやつがボスのようで、このボスを先頭に4羽の子分たちが私たちの前を行ったり来たり。鯉までついてきています

                  

と、まぁこんな感じで餌をほしがっているようでしたが、生憎何も持っていなかったので、そんな鳥たちの思惑をよそに水鳥たちの写真を撮りまくる私。被写体が動いているとなかなか上手く撮れないんですよね~

 

左側の赤い顔の鳥は、後からちょっと遠慮がちにやってきました。この湖ではどうやら立場が弱いみたい。右側の鳥たちは恐らくボスの子分だな。何という種類の水鳥なんだろう?カモの仲間かな?

              

…なーんて勝手に鳥たちの上下関係などを考えながら写真を撮ってるうちに、鳥たちもいつまで待っても餌をくれない事にようやく気付いたらしく、向こうの方に帰っていってしまいました。期待させてごめんなさいね よく見るとやっぱりボスが先頭でした

              

白土湖での写真撮影を終え、国道に戻る途中に見つけた気になる看板。「ゆとろぎ足湯」の響きにひかれ、そばにあるパーキングに車を停めると…

              

ありました!ちゃんとした温泉の足湯です まだできてから3年ほどしか経ってないそうですが、会社帰りのOLさんやお散歩中のおじいさんなど島原に住む人々の憩いの場となっているようです

 

こちらの足湯は温度が少し高めで、しばらく浸かっていると足が真っ赤になってしまうほどでした。10分ほど浸かっていると上半身がぽかぽかしてきて、体の疲れがすーっと取れていくような感じがしました。この日は一日中運転していたのですが、この足湯のお陰ですっかりリフレッシュされて、ここからまた元気に諫早まで帰ることができました

さて、本土のお話はとりあえずこれでおしまい。これからまた五島のステキな情報をお届けしたいと思います。余談ですが、今日の金曜エンターテイメント『おばさんデカ桜乙女の事件帖(主演:市原悦子)』は福江島が舞台になっていました。内容はともかく、見慣れた場所が次々と出てきたので、ちょっと嬉しくなっちゃいました ご覧になった方、いらっしゃいませんか?  


草ぶき

2006年09月28日 | 美味しいお話

               日本昔話に出てきそう!

こちらは森山町にあるお食事処「草ぶき」。国道57号線沿いにあるこのお店は、一見すると「開いてるのかな!?」と思わせるほど静かな佇まい。築100年の古い民家を改装してあるため、未だに瓦葺きではなくわら葺きの屋根です。入り口にはなんと水車までついています

             
    外から見たところ                     中から見たところ

台風の後だったため、表の木々は塩害でほとんど枯れていましたが、建物の方は大丈夫だった様子。目印のわら葺き屋根もなんとか無事だったようです。よかったよかった

                

              

この日のランチはざるコロ定食(たぶんこんな名前だったと思います)。ざるそば、コロッケ、おにぎりで580円という良心的な値段に加え、なんとそば湯もついてくる。コロッケは地元島原半島のジャガイモを使い、ほくほくに仕上がっていてとっても美味です。そばも香りが残るように石臼でひいたものを使っているそうです。店構えもそばもこだわってますなぁ

                        

 

ご覧の通り、店内は木のぬくもりでいっぱい!ずら~っと並んだそば猪口が印象的でした。駄菓子や昔のおもちゃなどが販売されているコーナーもあり、なんとも懐かしい雰囲気が漂います。なぜか臼と杵もおいてありましたよー 餅つきでもするのかしら!?

              

草ぶきの駐車場にはこのような大きな看板が立っています。諫早方面から行くと国道の左側にありますので、すぐに分かると思います。肉じゃがも人気のようですよ

              

秋の七草の一つ、ススキも美しさを増す季節となりました。島原半島にお出かけの際は、この昔懐かしいわら葺き屋根の「草ぶき」でちょっとひと息入れてみませんか?

 

草ぶき 

所在地 諫早市森山町777-10 電話 0957-36-0887
駐車場 有り(20台)
営業時間 11:00~15:00/17:00~21:00
定休日 水曜日

 


若宮八幡神社と西渓公園

2006年09月27日 | いろんなお話

               西渓公園で見つけた紅葉たち

またまた多久のお話です

多久聖廟にほど近い若宮八幡神社には大きな大きな杉の木が3本立っています。写真ではちょっと分かりづらいかも知れませんが、かなり大きいです この杉の木が植えられたのは、神社が建立された1193年頃。ということは、この杉の木はちょうど鎌倉幕府が誕生した頃から多久の人々の営みをずーっと見てきたと言うわけです。幹にはたくさんの苔がむしていて、この木の持つ長い歴史を感じます。

              

           

この神社の境内で巨大な三本杉の他に気になったのは、神社の見張り番をつとめる獅子狛犬。たいてい獅子狛犬は「阿吽(あうん)」の形をしていて、どちらかが口を閉じているのですが、こちらの獅子狛犬はどちらも口をぽかんと開けているように見えます。お顔もちょっとコミカルな感じで、すごーく猫背なのも気になります(笑) 

           

若宮神社のお隣にあるのが西渓公園。「西渓」は「せいけい」とも「にしのたに」とも読むようです。もともと多久家の館だったところを、杵島炭鉱の創設者である高取伊好(たかとりこれよし)が私財を投じて大正12年に造成し、当時の多久村に寄贈したのがこの西渓公園なのだそうです。

              

              

前回紹介したヤブランも庭園に彩りを添えています。池にはたくさんの美しい鯉が優雅に泳ぎ、静かな空間に時折ぽちゃんと水音が聞こえてきます。はぁーなんだか落ち着くなぁ

                               

この日はとっても空がきれいで、庭園内の木々もキラキラと輝いていました。

                    

ちょっと早めの紅葉も見ることができましたよ!これから秋が深まっていくにつれて、紅葉の色も赤みをましていくんだろうなぁ。梅や桜やつつじなども植えられているので、ここでは1年中四季の変化を楽しむことができそうです。

              

最後に見つけたのがこの水琴窟(すいきんくつ)。竹の筒から流れる水が手水鉢をつたって地中に埋められている瓶の中に落ち、琴のような美しい音色を奏でます。決して賑やかな音ではなく、耳をよく澄まして聞かなければ分からないほどの音ですが、こんなにも繊細で素晴らしい装置を考え出した江戸時代の庭師たちは本当にすごい!日本独特の「もののあはれ」という理念は、このように繊細なものを美しいと感じる豊かな感受性から生まれたものなのでしょうね

              

最近はこのような鱗雲をよく見かけるようになりました。台風13号が過ぎ去ってから、こちらではとても清々しい秋晴れの天気が続いています。今週末は高校時代の友人たちが五島に遊びに来るとのこと。どうか週末までこんな天気が続きますように!

一泊二日のツアープランニングに余念がないkero-keroなのでした


多久聖廟の楷の木

2006年09月24日 | 植物のお話

               多久聖廟と楷の木

今日は佐賀県のステキスポットを紹介します

佐賀県多久市出身の母の友人とパッチワークの展示会に行った際に、多久市の名所多久聖廟の話を聞き、すぐにでも行きたくなったB型の私は、早速その翌日に母と一緒に多久聖廟へドライブに行くことにしました。父にそのことを告げると、「多久聖廟に楷書の語源となった楷の木という珍しい木があるから、それを見ておいで。」と言われ、多久への関心はますます高まります まだ見ぬ楷の木との出逢いに胸を弾ませながら、お隣佐賀県の多久市へと車を走らせました

              

諫早から下道を通って車を走らせること約1時間半、目的地多久聖廟のある公園に辿り着きました。まずは駐車場の側にある東屋で母と二人で買ってきたお弁当を食べ腹ごしらえ。心地よい秋風を感じながら食べると、コンビニ弁当もいつもより美味しく感じます お腹を満たしてから「さて楷の木はどこにあるのかしら?」と多久聖廟の方へ歩いていくと、門をくぐってすぐ横に一本の美しい木が立っていました。

              

 

こちらが楷の木です 解説によると、この木の原木は孔子の弟子、子貢が植えた老樹なのだそうです。大正4年(1915年)、当時の農商務省林業試験場の初代場長白沢保美博士がその種を取って育苗した幼木二本のうち一本が現在の鹿児島大学へ、もう一本がここ多久聖廟へ寄贈されたのだとか。中国では科挙(王政時代の官吏登用試験)に合格した人だけがこの木で作られた笏(しゃく)を与えられたといいます。ここ多久聖廟にある楷の木は、二千数百年もの命脈を伝承した由緒ある樹木という訳です この端正な姿を見ていると、楷の木が楷書の語源になったのも頷けます

  

多久聖廟は中国らしい真っ赤な建物で、至る所に象や竜などたくさんの聖獣の装飾がなされています。そんなに大きな建物ではありませんが、ここでは年に一度孔子をはじめとする儒学の先哲を先師として祀る祭典が行われるようです。詳しくは多久市のホームページをご覧ください

 

楷の木の他にも多久聖廟の周辺ではたくさんの美しい木々を見ることができます。小さな池は水鏡となり、木々の緑と太陽の光を映し出し、穏やかな空間を生み出しています。ここもまた私のお気に入りの場所となりました

皆さんも二千年の歴史をもつ楷の木に逢いに行ってみませんか?


ヤブラン(薮蘭)

2006年09月21日 | 植物のお話

               ヤブランは今が満開!

長崎を飛び出してお隣佐賀県に行ってきました

目的地は佐賀県多久市にある多久聖廟。その道中にとっても可愛らしい花を発見しました。

              

一本の茎にうす紫色の小さな花が穂状に並ぶこの植物はユリ科のヤブラン(薮蘭)。公園の一角や道路脇にたくさん咲いていました 花が落ちるとその後には光沢のある黒い実が付くんですよー その姿はまるで宝石のようです

              

まとまって咲いている姿もステキですが、よくよく観察してみると、一つ一つの花もとってもステキ もうしばらく私たちの目を楽しませてくれそうです


風の彩(かぜのいろ)

2006年09月20日 | 美味しいお話

               お店の入り口ではたくさんのお花がお出迎え

またまた美味しいお話です

たくさんの緑に囲まれ、見晴らしのいい高台に立っているこのログハウス風のお店は「和食茶房 風の彩」。喜々津から長与にぬける国道207号線にのり、大草駅にたどり着くちょっと手前の左側に見える道路脇の看板が目印です。店内にはナチュラルな雰囲気の明るい空間が広がっていて、窓際の席に座ると大きめの窓からは大村湾を見渡すことができます

              

この日のお食事は1500円の「風」御膳。サラダ、お刺身、小鉢、煮物、茶碗蒸し、 水菓子、コーヒーなど内容は盛りだくさん しかも、どの料理も味が良く、美味しいものを少しずつ何種類も食べたい私のような人にはとっても嬉しいランチです

              

              

              

どれもこれも美味しかったのですが、最後に出てきた黒ごまプリンが絶品 甘すぎずとても上品な味わいで、最後の最後まで飽きることなくいただくことができました

 

お食事だけでなく、花や木の実を使ったテーブルコーディネートもステキ ちょっとした心遣いがお食事の時間をより楽しくさせてくれます

              

昼食は25食限定ですが、こちらの昼御膳は食べる価値ありです!この日は予約無しでもOKでしたが、見晴らしのいい窓側の席でお食事をされたい方は事前に予約されることをオススメします。長崎在住の方はぜひお立ち寄りくださいませ!

HPはコチラ→「和食茶房 風の彩」 


台風一過

2006年09月19日 | いろんなお話

               嵐の後の静けさ

今回の台風は本当にすごかった

久々に長崎を直撃した超大型の台風13号は、私の実家にもいくつもの爪痕を残して去っていきました

              

ちょうど諫早に帰省していた私は、実家の両親と祖母と4人で台風の夜を過ごしました。予想通り台風が最も接近してきた18時頃から電気は完全にストップ。灯りはロウソクに、情報源はテレビからラジオに切り替え、非常事態に備えます。母が大量に買い溜めしていた茶香炉用のロウソクは、ロウが垂れることもなく安定感もあるので大活躍でしたよ

                       

風が一番ひどかったのは18時~19時頃。外で何かがぶつかる音や、ガレージの波板がはがれる音が聞こえる度にドキドキしながら、ひたすら台風が通り過ぎるのを待ちました 電気は完全に止まってしまいましたが、ガスは使うことができたので、晩ご飯にはラーメンを作って食べました。お風呂は電気で電源を入れるタイプなので、停電以降は沸かすことができませんでしたが、早めに入れておいたので、かろうじてみんな入ることができましたよ。こんな時、オール電化の家はちょっと不便だろうなぁ

              

翌朝外に出てみると、家のあちこちが被害にあっていました 激しい音を立てていたガレージの波板は見事に吹き飛び、無惨にも道路脇の川の中に落ちていました。

              

その他にも、よそから飛んできた雨樋や瓦が落ちていたり、木が折れていたり、アンテナが倒れたり…。ご近所さんもみんな出てきて、それぞれの被害状況を報告し合い、今回の台風の強さを改めて実感することとなりました

              

              

              

              

              

こんなに様々な被害をもたらした台風は本当に久しぶりでした。電気は夜中の2時頃には復旧したのですが、水道はなぜか翌日の正午頃から17時頃まで断水状態。水道管の検査のためでしょうか?ガスだけは最後までなんともありませんでした。地域によっては、いまだに電気が復旧していない場所もあるようです。車で周辺を走ってみると、信号が消えていたり、大きな看板が倒れていたり、大木が傾いていたり、危険な箇所がたくさん見受けられました。台風が去ったからといって今も油断はできません

9月は台風の季節。今も台風14号が日本列島に接近中です。人ごとではありません。皆さんも考えうる限りの対策を尽くして台風に備えましょう

みなさんのお住まいは大丈夫でしたか??


アトリエ・パティオ

2006年09月13日 | 美味しいお話

                ランチについてきたカプチーノ

今日は久々に美味しいお話です

帰省中にステキなお店をいくつか見つけたのでご紹介しますね

              

 

                

ここは長崎市東町にある隠れ家的な喫茶店「アトリエ・パティオ」。店内にはアンティークの家具がズラリと並び、あたたかい色の照明がゆったりとした雰囲気を醸し出しています。ランチはいくつか種類があるのですが、私はココナッツミルクを使ったカレーのセットをいただきました。サラダ・カレー・デザート・コーヒーまでついて、お値段は1200円。飲み物はコーヒー・紅茶・カプチーノ・カフェオレなどから選べます

              

              

 

どうです?美味しそうでしょ!?自家製のベーグルパンもいただいたのですが、これがまたガーリックがきいていて、もちもちとした食感が最高 パスタに合いそうな逸品でした 2階の屋根裏部屋ではパッチワークの教室が開かれていて、布や手作りのコサージュなどの手芸品も販売されています。建物は古民家を改装したらしく、存在感のある大きな梁が印象的でした

                    

ちょっと分かりづらい場所ではありますが、興味のある方は是非一度訪ねてみてください。特に女性にはオススメですよぉ

HPはコチラ→喫茶&雑貨 アトリエ・パティオ 


秋の七草 クズ(葛)

2006年09月13日 | 植物のお話

               荒川の旧道で見つけたマメ科のクズの花

「春の七草」といえば、セリ・ナズナ(ぺんぺん草)・ゴギョウ(母子草)・ハコベ・ホトケノザ(田平子)・スズナ(かぶ)・スズシロ(大根)で、1月7日にお粥に入れ「七草粥」として食べることでよく知られていますが、「秋の七草」があるのをご存じですか?

「秋の七草」はクズ(葛)・ハギ(萩)・ススキ(薄)・オミナエシ(女郎花)・ナデシコ(撫子)・キキョウ(桔梗)・フジバカマ(藤袴)で、春の七草は食べて楽しむものであるのに対し、秋の七草は見て楽しむものなのだそうです。万葉の歌人山上憶良が次のような歌を詠み、秋の七草を選定しました。

秋の野に  咲きたる花を  指折り(およびおり)
    かき数うれば  七種(ななくさ)の花         
     萩の花  尾花葛花  撫子の花                 
      女郎花  また藤袴  朝顔の花  

*尾花→薄、朝顔→撫子

              

現在自生する秋の七草はこのクズとハギとススキくらいで、他はほとんど園芸品種なのだそうです。確かにこの時期山に入っても見かけるのはクズとハギぐらい。ススキももう少し涼しくなったらあちらこちらで見ることができると思いますが、天然のキキョウやナデシコなどは見たことがありません。昔は至る所で見ることができたのでしょうけどね

              

クズは繁殖力がとても強く、ここ福江島でもあらゆる場所に繁っています。他の木にどんどん巻き付き、どれがクズの葉でどれが他の木の葉か分からなくなってしまうほどです。顔を花に近づけてみるとブドウのような甘い香りがしますよ。花の形も個性があってステキですが、クズの花を見つけたらぜひ香りも楽しんでみて下さい。またクズの根には大量のデンプンが含まれていて、くず粉の原料になる他、ツルはカゴを編むのにも適しているようです。秋が深まってきたら今度はツルを採取してカゴ作りに挑戦したいと思っていますので、そちらの方もお楽しみに!

9月に入り朝晩の空気が少しずつ冷たく感じるようになってきました。お散歩には最適の季節です。皆さんも秋の七草探しにちょっと出かけてみてはいかがですか?小さい秋を感じることができるかもしれませんよ


いただきます

2006年09月08日 | 五島のお話

              naoママがシマアジをゲット!

naoママと一緒に荒川という所にアジゴ釣りに行ってきました!荒川温泉がある場所で、福江方面からはちょうど島の真ん中を通る県道27号線を西に向かってまっすぐ走ると、30分ほどで辿り着きます。4月にこちらに来てから釣りに行くのは今回が初めて!「たくさん採れたらすり身にしよう」というnaoママのステキな提案に賛同し、クーラーや釣り竿を車に積んでレッツゴー
期待に胸が躍ります

              

              

荒川温泉の入り口のすぐ手前にあるこの小さな漁港はまさにアジゴスポット!釣り竿にサビキ(疑似餌のついた針がいくつもついた釣り糸)を付け、餌カゴにアミ(小さいエビのようなもの)を入れて糸を垂れると、おもしろいようにアジゴ(アジの小さいやつ)が食いついてきます。一度に2~3匹釣れるんですよー 上手な人はもっと釣れるんでしょうけど、私は3匹が限界でした

              

あまり釣りをしたことがない私は、ぴちぴちと活きの良い生きた魚を手で掴んで針を外すことに四苦八苦 針が唇の辺りにきれいにかかっている時はいいのですが、口の奥の方まで入っていたり、体に刺さって血だらけになってあがってくるアジゴがいたりすると、「ごめんねー、痛いやろ?なんでこんなところに刺さっちゃったんだろうね!?今とってあげるからねー!」なんてアジゴに話しかけながら、かぎ型の針をうまく外してやろうと手の中でもがくアジゴと格闘状態 なんとか針を外して水を張ったバケツに入れてやると、そこからまた飛び出して地面に落ちてしまうし、アジゴたちもどうにかして逃げようとかなり必死です

アジゴたちと格闘していてこんなことを思いました。

自分で釣っておきながら「ごめんね」なんていうのもおかしいけど、魚を釣るというのは、生きた魚に直に触れることで「魚を食べること=魚の命をいただくこと」ということを肌で感じることができる貴重な体験なんだなぁと。

              

スーパーに陳列された魚は息のないものがほとんどで、そこに命があったんだということを忘れがちです。 肉もすべて精肉されていて、そこから生きた豚や鶏の姿を想像することもほとんどありません。野菜や果物にしても、人類が生まれるはるか以前から種を保存しようと必死に生きてきたのです。この青い空の下で、そしてこの青い海の中で、たくさんの動物や植物たちが生きているということ、そして私たちは日々それらの命をいただいているんだということを、改めて実感しました

              

最終的に約2時間半で採れたアジゴは二人合わせて1.2㎏。予想よりたくさん採れたので、naoママの提案通りニンジン・ゴボウ・タマネギ・しそなどの野菜を加えてすり身にしました。すり身にするまでには釣ったアジゴの内臓と頭と尻尾をとり、皮を剥いでピンセットで背びれをとり、ミンチにしてから卵・塩・砂糖・小麦粉などを混ぜ込み、最後に細かく切った野菜と合わせます。骨まで入っているのでカルシウムもたっぷり!出来上がったすり身はまるく成形して油で揚げていただいたのですが、あつあつを食べるとぷりぷりしてとっても美味しかったです naoママと一緒に作ったおいなりさんも最高でした

自分で生きた魚を捕って調理して食べるのに丸一日かかりましたが、これが「命をいただく」ということなんですよね。食べるのはあっという間でしたが、とても大切なことを教わったような気がします。これからは食事をする時だけではなく、台所に立った時も「いただきます」の気持ちを持って料理をしたいと思います

naoママ、本当にお疲れ様でした!また行きましょうねー


手作りペンケース

2006年09月03日 | 手作りのお話

               とりあえず2つ作ってみました

久々に手作りのお話です ある友人にプレゼントしようと思って作ったのですが、左の作品は試作品。人にプレゼントする時は必ず一度試作品を作るようにしてるんです。そうすると、気を付けなければならない点や、改善しなければならない点が必ず出てくるので、プレゼントする分の完成度はより高くなるというわけです

              

              

素材はやっぱり麻。ナチュラルな質感がかなりお気に入りです。見る人によってはちょっと地味に思われるかも知れませんが、私はここ数年ずっと麻素材に魅了されています。自然に触れる機会が増えたせいかな?中袋は薄い紫色のチェックにしてみました。こちらは綿です。

                

              

試作品の後に作ったペンケース第2号は、同じ麻で黒い花の刺繍がポイントの布を使いました。 ファスナーはくすんだ色の方が似合うかなと思ったのですが、あえて金色のクマのついたファスナーを用い、それに合わせて全体の印象が明るくなるように、中袋は赤のチェックにしてみました。完成するまでうまくマッチするか分からなかったのですが、出来上がってみるといい感じにまとまったように思います

これらのペンケースはすべて手縫い。ミシンと違って一目一目縫っていくので、少し時間がかかりますが、手間をかけている分愛着が湧きますし、完成した時の喜びもひとしおです 

              

みなさんはどちらがお好みですか?よかったら感想をお聞かせ下さいませ


サンスベリアに花が!?

2006年09月01日 | 植物のお話

               Y歯科医院の待合室にて

福江にあるY歯科医院に勤める友人から、「ある観葉植物に花芽のようなものがついている」との情報が寄せられ、さっそくカメラを手に出かけてみると、なんとリュウゼツラン科のサンスベリア(別名:虎の尾)に花芽がついているではありませんか

              

サンスベリアといえば、縦に伸びる長い葉っぱが特徴で、マイナスイオンを多く発生させるという人気の観葉植物。ホームセンターの園芸コーナーでよく見かけますが、今まで花が咲いているのは見たことがありません。インターネットで調べてみたところ、やはりあまり花を咲かせることはないようです。花芽が伸びてつぼみがついてもすぐには咲かないらしく、2度に渡って撮影に行かせてもらいました

              
               8月23日撮影 まだつぼみが小さいです

              
               8月29日撮影 つぼみが膨らみ、いくつか花が咲いています

決して美しい花とは言えないかも知れませんが、消えかけの線香花火のような素朴な可愛らしさのある花です。この歯科医院では、6月にはやはり花を咲かせることが珍しい観葉植物のパンヤ科のパキラに花が咲くなど、今年はどういうわけか観葉植物が次々と花を咲かせているのです

             

どうして滅多に花を咲かせない植物が花を咲かせたのでしょう?

いろいろ調べてみると、思いあたる点がありました。なんと、植物というのは最適な環境では花を付けることはないそうです。しかし、これ以上生育するには環境が悪く、生命の危機を感じると、花を咲かせて種子をつけ、他の場所へ移動しようとするというのです

人間に例えると、今まで一人暮らしでワンルームのアパートに住んでいた人が、結婚して家庭を持ち、さらに子どもが生まれ、5人家族になったとします。一人目の子どもが小さい内はまだいいかも知れませんが、二人目、三人目が生まれ、それぞれ成長していくと、さすがにワンルームでは窮屈で暮らせませんよね?生命の危機までは感じないかも知れませんが、それぞれ自分たちの生活する空間が欲しくなるでしょう。

人間には引っ越したり、家を建てたり、増築したりという手段がいろいろありますが、植物はそういうわけにはいきません。おそらく、このサンスベリアは、根を伸ばす十分な空間が欲しくて、花を咲かせ、種子を作り、ほかの広い場所へ引っ越そうと考えたのでしょう。友人の話によると、手入れはほとんどしていないということだったので、花が咲いた原因は多分そこにあるのだと思います。ちょっと大きめの鉢に植え替えてあげると、これからもっともっと元気に成長してくれるかも知れません。パキラも同様に今の鉢では根が張りすぎて窮屈になっているのだと思います。 

今回観葉植物のことを調べてみて、ものを言わない植物たちも、絶えず私たちの目に見える形で自分の気持ちを表現しているのだということに気付かされました。植物達も生きることに必死なのですね。どんな環境におかれても決して自分たちの命を粗末にしない自然界の生き物たちの強さを、私たち人間も見習わなくてはいけませんね

サンスベリアの花からいろいろなことを考えさせられたkero-keroなのでした。皆さんも植物達の想いに耳を傾けてみませんか?彼らの声が聞こえてくるかも知れませんよ