I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

中島川沿いの石橋巡り(長崎市)

2010年05月30日 | 旅のお話

(国指定重要文化財 眼鏡橋

4月30日、久々に両親と一緒に長崎市内に買い物に行き、父のお気に入りの定食屋さんでランチを済ませた後、石橋好きの父の案内で、父が幼少時代を過ごした中島川周辺を散策してきました

まず最初に目に留まったのは、この「えごばた」と呼ばれる溝。長崎では古くから「溝より大きく川より小さい流れ」を「えご」と呼ぶそうで、このししとき川のえごは、水質を保つために流れの両脇と底には板石が張られ、水量が少ないときは流れの真ん中に水を集めるように工夫されているのだとか。ただ垂直に掘ってコンクリートで固めた溝とは訳が違うようです。

 

こちらは袋橋(ふくろばし)。眼鏡橋の次に古いとされている橋です。この一体の橋は昭和57年の長崎大水害の際にほとんど流失してしまいましたが、この橋は流失を免れたようです。

こちらは東新橋(ひがししんばし)。この橋はもともと1673年に中国人によって架けられたそうですが、水害で流失したため、昭和61年に再び架橋されたものなのだそうです。しかし、再建された橋のほとんどが昔の風格ある石橋の風情を留めておらず、この地で育った父は「もっと忠実に再現して欲しかった」と嘆いておりました 確かに、以前は様々な形の石が職人さんの手によって上手く積み重ねられていた石垣も、今や真四角の石を積み上げただけになってしまっています。長く残る物だからこそ、時間をかけて丁寧に復元してほしいかったなぁ

新しく架け替えられてしまった橋の傍らには、今もその遺構が残されていました。

東新橋(ひがししんばし)

古町橋(ふるまちばし)


編笠橋(あみがさばし)


大井出橋(おおいでばし) 

中島川を上流の方へ向かっていくと、二手に分かれる場所があります。父によると、これを左手の方に進んでいくと、洪水の時にかろうじて残った桃渓橋(ももたにばし)というステキな橋があるというので、そこまで歩いてみることにしました。

と、「ももたふ橋」の文字を発見!これは確かに桃渓橋のようだけど、昔は呼び方が少し違っていたのかな?

そしてこちらが父のお気に入りの桃渓橋の姿です 他の新しい橋と比べると随分小さな橋ですが、その姿を見ていると、昔の長崎の情景が目の前に浮かんでくるようです。この橋は1679年に架けられ、当時河畔に桃の木がたくさん植えられていたことから、桃渓橋の名が付けられたのだとか。水害により半壊したものの、1985年にこのように元の形に復元されたのだそうです。全ての橋がこんな風に復元できていたらよかったのになぁ。歴史的建造物としても、観光資源としても、大変価値のあるものですから、これからも後世に残していきたいものですね


ツバメの子育て日記

2010年05月25日 | いろんなお話

(5月17日撮影)

3月30日 

私達が諫早に引っ越してきたのと同時に、

家の前の外灯にツバメの夫婦が引っ越してきた。

毎日毎日どこからともなく土を運んできては

せっせせっせと巣作りに励むツバメの夫婦。
その懸命な姿に、私も新天地で頑張らなければ!と力をもらう

 



4月24日

ようやく巣が完成して、どうやら雌が卵を抱いている様子。
いつ孵化するのか楽しみだな

 

5月11日

夜、卵を外敵から守るように

巣の両脇に並んで羽を休めるツバメの夫婦。

一日中働きづめなのに、夜もこうして卵を守ってるんだなぁ。

 

この翌日、雛が孵化しているのを確認する

 

     

                    

5月14日

生後約3日目。

親鳥達にたくさん餌をもらって、日に日に変化していく雛たち。

まだ頭に産毛が生えていて、その表情はとても愛くるしい

ちょっと和田勉さんみたいだけどね(笑)

 

     

                     

5月20日

雛を観察していると、親鳥達が心配して飛んできた。

いつどこにいても、常に子どものことを考えていて、

子どもがピンチの時は、一目散に駆けつける。

まさに親の鏡ですな

 

5月21日

産毛がほとんどなくなって

すっかりツバメらしい姿になってきた。

ツバメは人間の何十倍もの速さで成長し、

あっという間に大人になっていくんだなぁ

 

 

5月22日

 5羽全員顔を出してくれた。
みんな大きくなっちゃって、今にも巣からはみ出しそう!
どうか巣立ちの日まで巣から落ちませんように

 

5月24日

外の世界をじーっと見つめる雛達。

その横顔には彼らの意志が現れ、

まるで飛び立つタイミングを見計らっているかのよう。

巣立ちの時は目前か!?

5月25日

そして今日。

夕方、家に帰ってくると、巣が空っぽになっていました~

どうやら全員無事に巣立っていったようです

巣立ったからと言ってまだまだ油断はできないんだろうけど、

とりあえず巣から落ちることもなく飛び立つことができて本当によかった!

しかしこの2ヶ月間、巣作りからずっと見守ってきただけに

空っぽになった巣を見ていると

嬉しくもあり、そしてなんだか寂しくもあり…。

どうやらいつの間にか親の心境になってしまっていたようです

どうかあの雛達が外の世界でも逞しく生きていけますように!

あっという間の成長の過程を思い出しつつ、
彼らの無事を祈るkero-keroなのでした


ヒトツバタゴ(一つ葉タゴ)

2010年05月23日 | 植物のお話

(4月27日 実家にてズームで撮影) 

こちらは実家の庭でのびのびと育っているモクセイ科ヒトツバタゴ。別名をナンジャモンジャノキと言います。「ナンジャモンジャってなんじゃ!?」と思う方もいらっしゃると思いますが、ナンジャモンジャというのは、見慣れない立派な樹木に対して地元の人が付けた愛称のようなものなんですって。他にもナンジャモンジャゴケなんてのもあるみたいですよ。ちなみに「ヒトツバタゴ」の名前の由来は、同じモクセイ科トネリコ(別名タゴ)と似ていて、トネリコが複葉を持つのに対し、この樹木は托葉(たくよう:葉の付け根にある付属体)を持たない単葉であることから「一つ葉タゴ」の和名があるそうです。人の名前と同じように、植物の名前にもひとつひとつちゃんと理由があるのですね~

長崎県の離島のひとつである上対馬では、毎年5月初旬になると3000本を越えるヒトツバタゴの自生木が一斉に真っ白な花を咲かせ、その様子から地元では「ウミテラシ」とも呼ばれているのだとか(→『対馬ポータルサイト』)。いつかその様子も実際に現地に行って見てみたいものです 

来年あたり、行けないかなぁ~。飛行機だと長崎空港から35分か(→『対馬市オフィシャルホームページ』。)ふむふむ、なるほど…。

…なんて、密かに対馬上陸を企んでいるkero-keroなのでした


風の森マーケット(長崎県諫早市森山町)

2010年05月20日 | いろんなお話

(4月24日 風の森にて)

4月24日(土)、もう何年も前に同じ職場でお世話になったmoriuchiさんからのお誘いを受け、長崎県諫早市森山町にある「風の森」で開かれた「風の森マーケット」に行ってきました

 

ここ風の森は、たくさんの緑の中にステキなカフェや雑貨屋さんが立ち並ぶエリアで、私も何度か訪れたことのあるお気に入りの場所のひとつ。にも関わらず、このイベントの存在は今まで全く知りませんでした どんなイベントなのかというと、県内外から手作り雑貨の作家さん達が集まって、それぞれのブースでその自信作を展示販売するというもの。木工教室やワイヤー細工などのワークショップも体験できて、手作り好きの私にとってはとても魅力的なイベントです


一緒に行ったmoriuchiさんは、このイベントの常連さんなのだそうですが、毎年すごくお客さんが多くて、早めに行かないとすぐに駐車場が満車になってしまうほどの人気ぶりなのだそうです。今回は午前10時からの開店に合わせて10時30分くらいに着くように行ったのですが、それでもなんとか車を停められた感じでした 



このイベントには島原農業高校の生徒さん達も「ミニ動物園」なるブースを設けていて、可愛らしい動物達と触れ合うこともできます。ちなみにこちらは皆さんご存知のハムスター。moriuchiさんの手の中で、バッチリカメラ目線です


モシャモシャとおいしそうに草を食べているのは、馬、…ではなくてロバ

餌やり体験もさせてもらえるんですよ~



おおっ!これは懐かしい!!なんとウーパールーパーではありませんか~ 

私と同世代の方ならご存知かと思いますが、私達が小さい頃すっごく流行ったんです。当時は歌もあったくらいで、今でもそのメロディーを口ずさめる人も多いはず。日本ではウーパールーパーの名で広く知られていますが、正式名称はメキシコサラマンダーというそうで、そのアルビノ種(先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患を伴う個体のこと。白化個体などとも言う)が1985年に日清焼きそばUFOのコマーシャルに出演したことから人気に火がついたんですって。いや~本当に懐かしかったなぁ~。

こちらは大人になったミドリガメ

正式名称はミシシッピアカミミガメといって、耳の辺りが赤いのが特徴なのだそうです。ミドリガメって赤ちゃんの時の小さいイメージしかなかったのですが、大人になったら結構大きくなるんですね~


イベント会場には私が最近気になっていた移動カフェhumcafeさんもお店を出していました 
特製のドリッパーで淹れたコーヒーはとっても美味しかったですよ~



風の森にはマッサージ屋さんもあって、脚だけの体験マッサージを約30分1000円で受けることができました。これがすご~く気持ちよかった どうやら普段もやっているようなので、また時間ができたら行ってみようと思いました

それにしても楽しいイベントだったなぁ 手作りの雑貨を見てまわるだけでも楽しいのですが、実際に作品を作った人達と直接話をしながら買い物ができるっていうのが、このイベントの最大の魅力だと思いました。ひとつひとつの作品にこだわりがあったり、その作品が生まれた理由があったり、作家さんの人柄が作品に現れていたり、手作りだからこその良さがこの空間には溢れていました。最近ものづくりをさぼっていた私ですが、ステキな作家さん達に触発され、久々に創作意欲が湧いてきたkero-keroなのでした

最後に、moriuchiさーん、お誘いありがとうございました♬
またステキなイベントがあったら誘ってくださいね お待ちしていまーす


虚空蔵山の植物たち

2010年05月17日 | 植物のお話
(4月10日虚空蔵山にて)
ではでは、虚空蔵山ハイキングの中で発見した可愛らしい春の花達を紹介します
 
 
スイカズラ科ハクサンボク
つやのある葉っぱが特徴です。小さな小さな白い花をたくさん咲かせます。

スミレ科タチツボスミレ
スミレの種類はとても多くて、なかなか区別がつきません。
もしかしから別の種類のスミレかも!?
 
 
モクレン科シデコブシ
かろうじて一輪だけ咲いていたシデコブシの花。
花びらの形からコブシ系だとは思っていたのですが、名前を探すのに苦労しました
 
 
マメ科ヤマフジ
花穂があまり長くならないのがヤマフジの特徴。
花穂が長いものはノダフジで、ヤマフジとはツルの巻き方向も違うんですって。
 
 
サトイモ科ムサシアブミ
怪し~い雰囲気を醸し出しているムサシアブミ。
喩えるなら「森の魔女」ってところでしょうか。
でもなんか好きなんですよね
 
 
アケビ科ムベ
この辺では「グベ」と呼んだりもするようです。
アケビのような実が成りますが、種が多くて食べるのに一苦労します
 
 
アケビ科アケビ(雄花)
アケビには雄花と雌花があって、小さい方が雄花で、大きい方が雌花です。
 
 
アケビ(雌花)
雄花との違いが分かりますか~?
 
 
リンドウ科フデリンドウ
私の大好きなとっても可愛いフデリンドウ
本当に筆の先くらいの大きさで、落ち葉の隙間からこっそり顔をのぞかせています。
 
 
ユリ科ホウチャクソウ
ナルコユリに似てるけど花の付き方が違います。
ホウチャクというのはお寺の軒先に下がっている大型の風鈴のことなんですって。
確かに似てる!
 
 
マメ科ヤハズエンドウ(通称カラスノエンドウ)
子ども達の間では「ピーピー豆」の愛称で親しまれているヤハズエンドウ。
今でもぷくっと膨らんだ豆を見つけるとピーピー鳴らしたくなってしまいます(笑)
 
 
バラ科クサイチゴ
どこでにもあるクサイチゴの花。
まるっこい花びらがとってもキュート♬
 
 
ゴマノハグサ科マツバウンラン
数年前から気になっていて、今回ようやく名前が分かりました!
多良見町にあるのぞみ公園の展望台にもたくさん咲いています。
 
 
バラ科ヤエザクラ
ダム公園に咲いていた濃いピンク色のヤエザクラ。
ソメイヨシノより花が咲くのが遅いので、この時がちょうど満開でした。
 
どうです?見たことのある植物はありましたか?春の山って新緑がきれいだし、いろんな種類の花がたくさん咲いていて、歩いているだけですごく楽しいです。山歩きのポイントは、まっすぐ前を見て歩くのではなく、木の上から足元までくまなく目を凝らしながら歩くこと。すると、今まで見たことのない植物たちとの思いがけない出会いがあるものです 皆さんも春の野山をキョロキョロしながら歩いてみませんか?

虚空蔵山ハイキング

2010年05月16日 | 山のお話
4月10日、うちの旦那さんと私の友人tamiと3人で多良見町にある虚空蔵山に登ってきました~
 
この日はちょっと曇り気味でしたが、寒くもなく暑くもなく、ハイキングにはちょうどよいお天気でした。頂上で食べるお昼ご飯はやっぱおにぎりでしょ!ってことで、出かける前にご飯を3合炊いて、まずはtamiと一緒におにぎり作り。具は梅・高菜・たらこの3種類で、1人3個、量にすると1人1合ずつ食べる計算です。え?ちょっと多すぎ??でも歩いた後はこのくらいペロリ!のはず。さあ、たくさん歩くぞ~!
 
 
大きめのおにぎりを3個ずつ持って、11時頃我が家を出発!しばらく歩いていると、蛍がたくさん棲息しているという中里地区に出ました。もう少ししたら蛍の乱舞を見に来なきゃだなぁ~
 
 
キョロキョロしながら歩いていると、へんちくりんな扉を発見!一体なぜこんな所に扉が!?しかも頭上注意って書いてあるけど、誰が通るんだろう??うーん、謎だ…
 
 
西川内にあるダム公園のソメイヨシノはすでに葉桜になっていました。もう少し早かったらきれいだっただろうなぁ。
 
 
「←虚空蔵山公園」と書いてある案内表示を発見!もう少しかな?と思いきや、ここからが結構長かった
 
 
小さなため池を見つけたので、「何かいないかな~?」と思って中を覗いてみると、大きなオタマジャクシの集団を発見!頭の部分が親指の先くらいはあるように見えました。どんなカエルに変身するのかなぁ?
 
 
道すがら、春に花を咲かせる植物達の写真を撮りながら、てくてくゆっくり歩くこと約一時間半、西川内虚空蔵山公園に到着しました~ 標高は306m。ちょっとしたハイキングにはちょうどよい高さです
 
 
この公園は学校の遠足にもよく使われ、グラウンドやアスレチックなどもあり、子ども連れで来ても楽しめそうな場所です。私も高校生の時に一度だけ来たことがあるのですが、その時はみんなでバレーボールをしたりしたような… ちなみにうちの旦那さんは小学校の時に歩いて登ったのだそうです。その頃はこんな施設は何にもなかったんですって。
 
 
公園散策は後にして、お待ちかねのランチタイム!1人3個のおむすびは、やはりペロリと私たちの胃袋の中に収まってしまいました(笑) 山登りの後のおむすびは最高に美味しかったです
 
 
おにぎりを食べて体力回復した後は、この公園の中にあるちょっと変わった形の展望台へ。
 
 
空が曇っていたので景色はイマイチでしたが、空気が澄んでいてとっても気持ちよかったです ここからは大村湾や多良岳のみならず、雲仙方面も見渡せますよ~
 
 
行きはずっと舗装された道路を通ってきましたが、帰りは別の登山道を下ることに。この道がまたおもしろかった。あちこちに木が倒れていてちょっと大変なんだけど、木の下をくぐったり、木の上をまたいだりしながら下るのが楽しくて 
 
 
で、こんなところから出てきました。ここからは舗装された道路を歩きます。
 
 
しばらく歩いていると野生のみかんを発見!近くにみかん畑があったので、完全に野生とは言えないかも知れないけど、決して手をかけられているような様子もありません。いくつか下に落ちていたので、試しにそのうちの一つを拾い、皮をむいて食べてみたのですが、これがとっても美味しかったです いいデザートになりました(笑)
 
 
行きは寄らなかったダム公園の中をちょっとだけお散歩。ソメイヨシノはもう葉桜だったけど、濃いピンク色の八重桜がちょうど見頃を迎えていました
 
 
手すりに座って川を眺めていると、どこからともなく視線を感じた私。手すりの隙間をよ~く覗いてみると・・・
 
 
なんとアマガエルを発見!ジッーッとこちらの様子を伺っているようでした。このカエルくん、なかなか凛々しいお顔をしてますな~ かなりお気に入りの一枚です 
 
 
最後にちょっとおもしろい看板を発見しました。フンの形がとてもわんこのものとは思えません(笑)
 
この後、自宅にたどり着いたのは夕方5時くらい。久々に一日中外で過ごして、心身ともにとてもリフレッシュできました。やっぱり山はいいなぁ~ 次回はハイキングの道すがら発見した植物たちを紹介します

松尾家の春

2010年05月11日 | いろんなお話
4月9日、新しい職場の新任者オリエンテーションに参加した後、久々に野母崎まで足を伸ばして、このブログに度々登場する農家の松尾さん宅へ行ってきました
 
昨年の松尾家滞在記はコチラ!
 
ちょうど3時頃に着きそうだったので、おやつにシュークリームを買っていくと、直前に連絡したのにも関わらず、お母さんがニコニコしながらコーヒーを準備して待っていてくれました。さすが松尾のお母さん。準備がいい!で、そのままコーヒーセットを持ってお母さんの車に乗り込み、お父さんのいる山の畑へLet's go!畑に着き、遠くから「お父さーん!」って声をかけると「お!?年取った娘が帰ってきたぞー」だなんて、失礼な(笑)。約1年振りの再会でしたが、相変わらず逞しくて元気なお父さんも、いつもと同じようにニコニコしながら私を出迎えてくれました。そしてそのままみかん箱を椅子とテーブルにして畑の中でコーヒーブレイク。ウグイスの声を聴きながら、自然に囲まれて飲むコーヒーは格別です
 
 
コーヒーブレイクを楽しんだ後は、「何にもないけど、何かお土産に持っていって~」と言うお母さんと一緒に、松尾家の畑巡りへ。松尾家の畑は山のあちこちにあり、上から順々に連れて行ってもらいました。まずは大根の畑から。その傍らにはアヤメ科のオランダアヤメ(別名ダッチアイリス)が太陽に向かってまっすぐ伸びた茎の先にきれいな花を咲かせていました。「黄色いアイリスって初めて!」と言うと、なんとお母さんが紫色と黄色のアイリスを花束にしてお土産に持たせてくれました もちろん、大根も
 
 
お次はみかん畑。ここにはレモンや甘夏などいろんな柑橘系の植物が植えられています。「好きなものをどうぞ!」と言われ、こちらの甘夏を3~4個収穫させていただきました


下の畑に戻ってくると、小さくて可愛らしい黄色い花を発見!お母さんに何の花か尋ねてみると、なんとクスノキ科のゲッケイジュ(月桂樹)の花でした。煮込み料理に使うあのローリエの花です。松尾家とはもう長いお付き合いですが、今までこの月桂樹の存在には気がつきませんでした。ましてや、こんなに花が咲くなんて知らなかったなぁ

 
こちらはバラ科のコデマリ(小手毬)。八重咲きのコデマリです。こちらもお土産にいただきました
 
 
 
こちらは松尾のお母さんお気に入りのキンポウゲ科のクリスマスローズ。「クリスマスの時期に咲く、バラに似た花」ということでその名前が付けられたそうですが、実はその多くは2月~3月頃に花を咲かせるそうです。もちろん、ちゃんと12月に咲くものもあるようですけどね。
 
 
濃いピンク色の花を咲かせているのはジャケツイバラ科(もしくはマメ科)のハナズオウ。花柄がなく、枝に直接花がつくのが特徴です。桜と同じように花の後に葉が出てくるようです。
 
 
そして松尾家の畑にいつも元気に咲いているキク科のカモミール(別名カミツレ)。畑の周りに植えておくと天然の虫除けにもなるのだとか。花は干してハーブティーにしたりします。こちらも花束にしてお土産にいただいちゃいました
 
 
こちらは採れたてのセリ科のイタリアンパセリ。普通のパセリとは葉っぱの形が違いますが、香りはパセリと同じです。パスタやスープに重宝しますよ~
 
 
ミョウガの芽もにょこにょこと。ミョウガってこんな姿をしてるんですね~。初めて見る光景です。

そして極め付けがコレ!そうです。アスパラガスです もう数本しか残っていなかったのですが、その中の貴重な一本を収穫させていただきました。やっぱりその日に取れたアスパラガスは瑞々しさが違います 新鮮で美味しかった~

 

「何にもないけど~」と言いながらも、畑を巡っている間にどんどんお土産を作ってくれるお母さん。気が付くと車の後部座席に乗り切れないほどの量になっていました。これだけあれば十分すぎるくらいですよ、お母さん(笑)。たくさんのお土産を本当にありがとうございました。野母崎とちょっと距離が近くなったので、松尾家に行く機会が増えそうです。今度はいつ行こうかな~っと

Thurs-B

2010年05月10日 | バスケのお話
                    (3月25日 送別会にて)

Thurs-Bとは、私が昨年4月から所属している佐世保のママさんバスケットボールチームの名前。名前の由来は、木曜日に練習をするからThursday、ではそのまますぎるので、dayをBに変えて「Thurs-B」になったのだとか。

ありがたいことに、長い間バスケットを続けていると、どこへ行ってもチームを紹介してもらえるもので、私が五島を出る時に島のバスケ仲間から「自分の友人がいるから」と言って紹介してもらったのが、このThurs-Bというチームでした。佐世保に引っ越してすぐ、まだ家の中も片付かないまま練習に顔を出すと、自己紹介をする間もなくキャプテンから「早く入って!」と言われ、慌ててバッシュを履き、準備運動もそこそこに練習に入ったのを思い出します。ちょうど5月に試合が控えていたこともあり、練習にもかなり熱が入っていて、「このチームは気合いが入ってるなぁ。気を引き締めて頑張らなきゃ!」と、これから始まる佐世保でのバスケットライフに思いを新たにしたのでした

メンバーは20代後半~50代まで幅広く、なかなかの実力の持ち主ばかりで、5月の県大会では準優勝を勝ち取り、8月末には大分県佐伯市で行われた九州大会に出場し、4戦2勝という成績を残すことができました。私にとっては初めての「九州」がつく大会で、ワクワクドキドキの二日間でしたが、試合にもたくさん出させていただき、とてもいい経験をさせてもらいました。

また、同世代のバスケ仲間たちが結婚や出産で次々と体育館から姿を消していく中、人生の大先輩たちと一緒にバスケットをさせていただくことで、たとえ40代50代になっても、「バスケが好き」という気持ちと、「バスケットをやりたい』という気持ちさえあれば続けていけるんだ、ということを実感できたのも、このチームに入ることができたからだと思います。

急な転勤で、たった1年で佐世保を離れることになってしまったにも関わらず、練習の時間を割いてわざわざ送別会を開いてくださったメームの皆さん、本当にありがとうございました。練習にはなかなか顔を出せなくなってしまいましたが、これからもチームの一員として頑張っていきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!

え?転勤!?

2010年05月07日 | いろんなお話
3月19日。職場に残って仕事をしていると、夫から職場に電話があり、ひと言。

 夫 :「異動になった」
 私 :「…え!?うそー!!

私が驚くのも無理はありません。まだ佐世保に来て1年しか経っていないのですから。転勤先は長崎市内。同じ長崎県内とはいえ、佐世保から長崎までは高速を使っても車で2時間ほどかかります。当然引っ越しをしなければなりません。全く予期していなかった異動だったので、引っ越しの準備もゼロからのスタート。翌日には家探し、その翌日からは荷造り作業が始まりました。引っ越しは慣れているので(今回ですでに8回目!)、準備は着々と進んだのですが、驚いたのは賃貸住宅の無情な掟。次に住む家を探すのに必死だった私たちは、連休も明ける22日に佐世保の不動産屋さんに連絡をしたのですが、これが失敗でした。

 私 :「あの~、急に引っ越しをすることになったのですが。」
不動産:「そうですか。いつお引っ越しですか?」
 私 :「30日を予定しています。」
不動産:「では4月1日から22日分まで日割りで家賃を納めてください。」
 私 :「…えー!?4月1日から別の家に住むのに?

なんと引っ越し予定日の一ヶ月前には不動産屋さんに予告しておかないと、連絡したその日から一ヶ月後まで、すでに納めている家賃を差し引いた分の家賃を日割りで支払わなければならないのだとか。たしかに契約書にはその部分にしっかりと線が引かれてありました。こんなことなら一日でも早く不動産屋さんに連絡しとくんだった。ま、今回は突然の異動だったので仕方ありませんな。いい社会勉強になったということで、この経験を次に生かしましょう!

かくして、たった1年で佐世保を離れ、我々の故郷である諫早に約6年ぶりに住むことになったkero-keroなのでした

船越展望所から望む九十九島の夕景

2010年05月06日 | 展望台のお話

(船越展望所にて。カメラマンがいっぱい!)

3月16日のこと。夕方ふと空を見上げると、すでに日が沈みかけていた。

 

なんだか今日はステキな夕景が見られそう!

 

直感的にそう思った私は、晩御飯の準備もそこそこに、

九十九島が一望できる船越展望所へと車を走らせた。

私が到着した時には、すでに多くのカメラマン達がそれぞれの場所に三脚を立て、

自慢の一眼レフをセッティングし、この日のベストショットを狙っていた。

私はいつも持ち歩いている小さなデジカメを片手に、

その隙間から4~5枚だけ写真を撮った。

 

 

なんて美しいんだろう…

 

太陽が刻一刻と沈む様子を静かに見守っていると、

太陽が沈むその場所に、私も一緒に吸い込まれそうだった。

とても心地よく、優しい太陽の光。

当たり前にあるものだと思っているから

その恩恵に気づくことも少ないけれど

私達はもちろん、全ての生物は太陽がなければ生きていけない。

太陽が私達にもたらす命は

この夕景のようにとても尊くて美しいもの。

大切に、大切に、育まなければ。

 

そんなことを思いながら、船越展望所を後にしたkero-keroなのでした

しかしこの三日後、思いもかけない出来事が…

 

この展望所は西海パールシーリゾートから石岳動植物園へ抜ける道の途中にあります 近くにあるパン屋さん『くるりん』もおススメです 興味を持たれた方はぜひ!


波佐見の枝垂桜

2010年05月05日 | 長崎県北部のお話

3月14日に樹齢100年と言われる波佐見の枝垂桜を見に行ってきました

普通の桜より開花の時期が早い枝垂桜は、うっかりすると満開の時期を逃してしまいがちですが、今年はそれを見越して早めに見に行ってきました。

ソメイヨシノと比べると、花は小振りで少し濃いピンク色をしている波佐見の枝垂桜。美しいというよりは幼い女の子のような愛らしさを持つこの枝垂桜に多くの人が魅了され、まるでわが子の成長を見守るかのように、毎年たくさんの人たちがその姿を見に波佐見町を訪れます。この時期に集まってくるのは人だけではありません。花の蜜を目当てにしたメジロ達もたくさんやってきます 一生懸命蜜を吸うその姿もとっても可愛いんですよ~

ちょっとお天気が悪くてあまりきれいに撮れなかったけど、椿の花とのコラボレーションもとてもきれいでした  
どうか来年もまた愛らしい姿を見せてくれますように!


ランタンフェスティバル夜の顔

2010年05月05日 | いろんなお話

ちょうどランタンフェスティバルの時期に高校時代の友人yokkaからメルカ築町で行われる松千のライブのお誘いがあり、雨の降る中、同じく同級生のmegu&ujiと4人で彼らの歌声に癒されに行ってきました


(松千ホームページMATSUSEN.netより)

松千の二人は長崎県佐世保市の出身で、われらが同級生バンドりぶさんのお友達でもあり、去年りぶさんと松千が一緒に里帰りライブをしに来た時に初めて松千の生の歌声を聴いたのですが、 彼らの歌や言葉からとてもあたたかいものが伝わってきて、私はすっかり彼らのことが好きになってしまいました。1月にリリースされたアルバム『君に伝えたいこと』にはみんなのうたでも流れた「君に伝えたいこと」の他、「あした」など心に響く優しい音楽が盛りだくさん。まだ聴いてない方はぜひ!おススメですよ~

・・・っと松千の宣伝をしたところでランフェスの話に戻りますが、 そのライブの後4人でぷらっと眼鏡橋のある中島川沿いへ夜のお散歩に行くと、そこには新地中華街の雰囲気とはまた違った趣のある風景が広がっていました

 

ランタンフェスティバルの期間中は浜の町もランタン一色に染まります。
中央橋のオブジェも立派!

中島川一帯はたくさんの黄色いランタンで彩られていました。
新地のランタンは赤一色なので、雰囲気も全く違います。 

坂本龍馬ブームに乗っかりまくりの長崎県。
予想通り今年は龍馬とおりょうさんのオブジェも登場しました

新地の賑やかさと比べると、こちらは人も少なく出店も出ていない分とても静かですが、人ごみの苦手な私はこの中島川沿いの夜の風景がとても気に入ってしまいました。まだ新地の雰囲気しか味わったことのない方はこちらの方もぜひ訪れてみてください。水面に映るランタンの明かりがゆらゆらと揺らめいてとってもきれいですよ~ ちなみに来年2011年のランタンフェスティバルは2月3日~17日まで行われる予定です。県外の方もぜひいらしてみてくださいね


ランタンフェスティバル昼の顔

2010年05月05日 | いろんなお話

「福」の字が逆さま!?その意味とは?? 

「ランフェスはやっぱり夜でしょう!」と思っていたので、いつも夜にしか見に行ったことがなかったのですが、今年は旦那さんのファミリーと一緒に明るい時間に見に行ってきました。すると夜に負けず劣らず昼真からお客さんでいっぱい!

メイン会場である湊公園前の通りはこの通り人で溢れかえっていました

今年の干支は虎ということで、迫力のある虎のオブジェが一番目立つところに展示されていました。
なんだか今にもとびかかってきそう!

 

テントの中にもランタンがいっぱい!
西遊記や三国志などの登場人物のオブジェが所狭しと並んでいました。

ランタンフェスティバルのイベントのひとつにロウソク祈願四堂巡りというものがあり、土神堂天后堂観音堂福建会館を順番に巡り、それぞれにロウソクを灯して祈願すると願いが叶うと言われているそうです。あまり信心深いほうではないので、ロウソク祈願はしませんでしたが、とりあえず全箇所巡ってみましたよ~。

土神堂

皇后堂

観音堂

福建会館

ってな感じで、どれもそんなに大きな寺院ではありませんが、中にはたくさんのロウソクの火が灯されていました。
どうかみなさんの願い事が叶いますように!

こちらは媽祖行列(の一部)。航海安全の神とされる媽祖(まそ)様を唐人屋敷の福建会館天后堂や興福寺の媽祖堂に安置するまでの行列を再現したものなのだとか。「どの人が媽祖様なの~?」ってその姿を一生懸命探していた私達でしたが、実はこの行列は福建会館に祀られている媽祖様(お寺にある観音さまのようなもの)をお迎えにいくところだったらしく、誰かが媽祖様の役になっているわけではないのでした。あ~勘違い そして写真を整理しながら気づいたのですが、ここにもさかさになった「福」の字が!調べてみると、福を逆さにするのは、中国語で「倒」と「到」が同じ「タオ」と発音するため、「福を倒しておくと福が到来する」という意味があるのだそうです。間違って逆さに飾っていたわけではないのですね~

 

長崎に今も息づく中国文化に触れながら、日本の寺院とは趣の異なる中国寺を巡ったり、古くからある路地に入って古い建物を見物したりと、まだランタンに灯りが点っていない昼間のランフェスもなかなか楽しかったです。逆に夜になると暗くて建物の様子はあまりわかりませんからね~。

まだ夜しか行ったことがない方はぜひ昼間のランフェスも楽しんでみてくださいね


空港もランタンフェスティバル

2010年05月03日 | いろんなお話

またまた2月の話になりますが、今年もランタンフェスティバルのネタをちょっと。

今年はランタンフェスティバルを見に仙台から義兄夫婦がやって来たので長崎空港まで迎えに行ったのですが、なんと空港にまでランタンがきれいに飾られていました ここ数年で知名度も上がってきたので、県外からのお客さんも増加傾向にある様子。坂本竜馬のブームも重なって、今年は長崎県にたくさんの観光客が訪れてくれそうな予感です

ちなみにこちらは長崎名物のちゃんぽん。 「空港特製」とは書いてありますが、あまりにもいろんな具材が入りすぎていて、地元民の私もびっくりです トビウオはダシを取ったりするので分かりますけど、ちゃんぽんにヒラメは入ってないですよね??きっと長崎の名産を集結させたのでしょうけど、これにはちょっと驚きました。多分今も空港に展示されていると思うので、時間のある方は中身の具材に注目してみてくださいね(笑)。

次回は昼と夜のランタンフェスティバルの様子をちらっとだけアップしまーす


33歳

2010年05月03日 | いろんなお話

もう大分前のことになりますが、今年の2月で33歳になりました

女性の厄年である数えの33歳を乗り越え、後厄に入ったわけです。

厄年に入る時に「厄払いはした方がいいよー」と言われながら、結局何もしませんでした。

それが原因とは思ってないけど、前厄から厄年にかけていろんなことがありました。

だけどそれらのことは全て、自分が人として成長するために必要なことだったのだと思います。

私にとって「厄年」とは決して厄介な時間ではなく、

これまでの自分をじっくりと顧ることのできた

大切な時間だったように思うのです。

33歳になった今、これまでとは違ったエネルギーが沸々と湧いてくるのを感じます。

何の根拠もないけれど、不思議とそんな気がするのです。

今年の誕生日からすでに3ヶ月が経とうとしていますが、

毎日が幸せで毎日が充実しています。

そう思えるのは

毎日を笑顔で過ごせることがとても幸せなことであることに

気づくことができたからかもしれません。

どうかこの一年もたくさんの人たちをたくさんの笑顔を共有することができますように!

 

さいかい堂本店

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