この植物の正体は
なかなか天山登山が完結しない…。というのも、ほとんど書き上げていた内容を全消去してしまい、その日からパソコンに向かう気力を失ってしまったわけで… でも今日こそは完結させますよ~
私たちが雨宿りをした天川駐車場からゴールの上宮駐車場までは、アスファルトの道を約2.8kmほど歩きます。山道ではないのでアップダウンもほとんどなく、帰路はほぼお散歩みたいな感じでしたが、道すがらいろいろな植物に出会ったので、特に目についたものをご紹介しますね
こちらはタラノキ(楤木)。春に出る新芽は「たらの芽」と呼ばれ、天ぷらにするととっても美味 私の大好物な食材の一つです
季節外れのアジサイを発見 でもこのアジサイ、なんだかいつも見るアジサイとはちょっと様子が違います。
なんと、つぼみが玉のように丸いのです 普段見かけるアジサイの形をよーく思い出してください。こんな玉のようなつぼみ、見たことありますか?
普通のアジサイは丸くならずに、最初からこんな形ですよね この状態だとガクアジサイ(額紫陽花)とよく似ていますが、アジサイのつぼみと言えば普通たくさんの小さなつぶつぶ状のものを指します。
でもこのアジサイは、玉の状態からいわゆる「アジサイ」の形に変身していくのです 典型的なアジサイの構造からすると、1つの大きな玉のつぼみの中に、たくさんの小さなつぼみが存在するということに。これには隊長を始め、隊員全員がびっくり 誰もこの植物の正体を知らなかったので(去年の天山登山のブログでは「クサアジサイ(草紫陽花)」として紹介してました)、自宅に帰って調べてみると、なんとタマアジサイ(玉紫陽花)という種類のアジサイでした なんて分かりやすい名前なんでしょう これだったら簡単に覚えられますよね
こちらは左からアカバナ科オオマツヨイグサ(大待宵草)とサクラソウ科トラノオ(虎の尾)。オオマツヨイグサはたくさん咲いていましたが、オカトラノオは少なかったと思います。
こちらはウリ科キカラスウリの花。カラスウリの花と迷ったので、両者の違いを調べてみると、どちらも夜に花を咲かせるけれど、カラスウリは朝方に閉じてしまうのに対し、キカラスウリは昼でも咲いているものがあるとのこと。よってこれはキカラスウリの花と判断しました
天山ダムを右手に見ながら歩いて行きます。あんなに激しく雨を降らせた黒雲はすっかり姿を消し、水面にはきれいな青空が映っていました 山の天気って本当に変わりやすいんですね~
キカラスウリ同様、昼に咲くヒルガオ。ちなみにアサガオもヒルガオもヒルガオ科なんですって アサガオの方がメジャーな感じがするからアサガオ科(*アサガオ科は存在しません)だと思ってました
こちらは秋の七草のひとつであるマメ科のハギ(萩)の花。ハギにもいくつか種類があるのですが、葉っぱや花の形からすると、これはヤマハギ(山萩)かな?
こちらはキンポウゲ科のシギンカラマツ(紫銀唐松)。カラマツソウ(唐松草)の仲間だそうで、花の形がよく似ていますが、果実の様子が違うようです。
これはマメ科のヌスビトハギ(盗人萩)。なんだか妙な名前ですが、果実が泥棒の足跡に似ていることに由来するそうです。泥棒の足跡といってもあまり想像がつきませんが、昔の盗人は足音がしないように足の裏の外側だけを地面に着けて歩いていたそうで、その足跡に似てるんですって。「日本の植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎(1862−1957)さん命名だそうです。ユニークなネーミングですよね
Gメンみたいでかっこいい人生の先輩方
私がT小登山隊のメンバーになって以来初めての土砂降りに見舞われた今回の天山登山。天気予報は晴れでも、山ではいつ雨が降るか分からないということを思い知らされました。まだちゃんとした雨具を持っていないので、今年こそは(ってもうあと2ヶ月しかありませんけど)雨具をゲットしようと思います どなたかいいお店、またはオススメの雨具があったら教えてください。よろしくお願いします もう一ヶ月前になりますが、次回は9月23日の九千部岳登山をアップしますね
夏の天山登山(完)
*その1とその3に植物の名前の訂正と追加ありです!気になる人はチェックしてみてくださいネ♪