荒川の旧道で見つけたマメ科のクズの花
「春の七草」といえば、セリ・ナズナ(ぺんぺん草)・ゴギョウ(母子草)・ハコベ・ホトケノザ(田平子)・スズナ(かぶ)・スズシロ(大根)で、1月7日にお粥に入れ「七草粥」として食べることでよく知られていますが、「秋の七草」があるのをご存じですか?
「秋の七草」はクズ(葛)・ハギ(萩)・ススキ(薄)・オミナエシ(女郎花)・ナデシコ(撫子)・キキョウ(桔梗)・フジバカマ(藤袴)で、春の七草は食べて楽しむものであるのに対し、秋の七草は見て楽しむものなのだそうです。万葉の歌人山上憶良が次のような歌を詠み、秋の七草を選定しました。
秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり)
かき数うれば 七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花葛花 撫子の花
女郎花 また藤袴 朝顔の花
*尾花→薄、朝顔→撫子
現在自生する秋の七草はこのクズとハギとススキくらいで、他はほとんど園芸品種なのだそうです。確かにこの時期山に入っても見かけるのはクズとハギぐらい。ススキももう少し涼しくなったらあちらこちらで見ることができると思いますが、天然のキキョウやナデシコなどは見たことがありません。昔は至る所で見ることができたのでしょうけどね
クズは繁殖力がとても強く、ここ福江島でもあらゆる場所に繁っています。他の木にどんどん巻き付き、どれがクズの葉でどれが他の木の葉か分からなくなってしまうほどです。顔を花に近づけてみるとブドウのような甘い香りがしますよ。花の形も個性があってステキですが、クズの花を見つけたらぜひ香りも楽しんでみて下さい。またクズの根には大量のデンプンが含まれていて、くず粉の原料になる他、ツルはカゴを編むのにも適しているようです。秋が深まってきたら今度はツルを採取してカゴ作りに挑戦したいと思っていますので、そちらの方もお楽しみに!
9月に入り朝晩の空気が少しずつ冷たく感じるようになってきました。お散歩には最適の季節です。皆さんも秋の七草探しにちょっと出かけてみてはいかがですか?小さい秋を感じることができるかもしれませんよ
春の七草は覚えていて、すらすらっと言えるんだけど、秋の七草が覚えてなかったのはこのせいかもたしかに、ススキは食べるより見たほうが良いです
でもよくクズの葉っぱ見つけることできましたね。私には区別つかないなあ。
クズもハギもこの時期はとってもきれいですよね
野生のナデシコやキキョウも見てみたいものです。
一体どこに咲いてるんでしょうねー
キキョウ?