「鮎帰りの滝」の滝壺から上流へ少しだけ歩いて上ったところに「千畳敷」と呼ばれる平たい岩場があります。そこには子ども達が安心して遊べるほどの深さの天然プールがあり、この日はたくさんの家族連れで賑わっていました
ところで皆さん。滝を見に行ったときに「あの滝のてっぺんを見てみたいなぁ」と思ったことがありませんか? 私は滝を見に行くといつも、目の前で流れ落ちる滝の水がどこからどんな風に落ちてくるのかを確かめたい衝動に駆られます。しかしほとんどの場合そこにたどり着くことができず、その源流を見ることはできません。ところがなんと、ここではそのてっぺんを容易に見ることができるのです
はい、ここが落差14mの鮎帰りの滝の源です 滝壺の周囲で遊んでいる人が見えますよ~
上流から流れてきた水が徐々にスピードを増し、まるで竜のようにくねくねと一枚岩の凸凹に沿って流れ落ち、滝壺の方へと吸い込まれていきます。 滝のてっぺんってこんな風になってたんですね~ 真上から滝を眺めるなんて、めったにない経験です。もしかしたら初めてかも知れません
千畳敷の傍らには鳥居があり、「湯川内社」と刻まれていました。昔はお社もあったのかな?
ふと足元を見ると、同じ種類の蝶が地面に何羽もとまっているのを発見 見慣れない形をしてたので、気になって調べてみると、タテハチョウ科のイシガケチョウ(イシガキチョウ)という蝶であることがわかりました この蝶は渓流沿いの林縁で見られ、湿地で水を吸ったり、花の蜜を吸ったりするそうで、その幼虫はイヌビワ、イチジク、ガジュマルなどの葉を食べるのだそうです。蝶たちもあまりの暑さに水分補給をしにきていたのでしょうね
滝の近くには「滝の茶屋」というお食事処もあり、そうめんなどが食べられるようです。前日はそうでもなかったのですが、この日は次から次へと車が入ってきて、茶屋の駐車場やその奥にある駐車場だけでなく路上に車を停める人も多く、駐車するのがちょっと大変でした。また、ここにたどり着くまでの道もたいへん狭いので、車で訪れる際には十分お気を付けくださいね
それにしても、とってもステキな滝を発見できて本当によかった 長崎県内の滝はほとんど制覇したと思っていたけれど、俵石展望所の駐車場にある案内板によると、雲仙周辺にはまだまだステキな滝があるようです。次はその案内板で見つけた千々石町にある「仙落としの滝」を紹介しまーす