心の旅紀行

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アルゼンチンは実質ドル化している背景がある

2023年11月23日 | 世界

極右の経済学者と批判されているが、ミレイ氏がアルゼンチン大統領選で勝ちました。従来のアルゼンチンは自国通貨アルゼンチンペソを重視し、脱ドル化を推進してきました。しかしペソの信用が上らず、3桁(140%)ぐらいのハイパーインフレがおこっており、国民の経済活動は大混乱です。国内経済低迷の原因になっています。

政府と中央銀行はペソ管理ができていません。

自国通貨をもち、通貨管理をもって自国経済の問題解決あるいは発展をはかるという考えは、各国にはいろいろな事情があるから当然というのがこれまでの考えでした。

しかしアルゼンチンではこの考えがうまくいかず、2023年10月にはペソは対ドルで99%も価値を失ったそうです。通貨管理、通貨運用の経験知識が不十分ということではないでしょうか。不安定な政治、国、企業、人の負債などの問題があり、国民の経済不安が解消せず、2008年以来ペソは下落し続けてきたそうです。

本当にドル化を実行するとアルゼンチンのような経済大国がドルを採用するのは初めてのことだそうです。(注)アルゼンチンの経済は、2022年、6300億ドル(約95兆円)で世界第23位。

貿易はいいが、国内通貨としてはドルの確保ができないとの指摘があります。ドルはアメリカの通貨であり、世界の通貨ではありません。ドル化は無理があると思います。国内経済混乱を拡大する恐れがあります。

広域通貨統一はEUが壮大な実験を行っています。世界経済交流が進んでいる現代、世界通貨を目指すのが正しい方向と思っていますが、経済の地域性はなくなっていません。世界通貨機関による世界通貨の管理、運用は容易ではないと思います。


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