つらい道を選びなさい
誰にでも苦しい瞬間は来る
何年か前に日本のNHKで放送された、韓国と日本の経済協力についての討論会に、経済専門家として招請されたことがあった。その時の司会者の言葉の中に記憶に残っている話がある。
「日本の若者はこれ以上挑戦しません。フリーターとか引きこもりとかいう問題ではありません。彼らはこれ以上成功しようとする意志もなく、これ以上努力しなければならないという当然のことに同意できません。全額支援金で交換学生に送ってあげると言っても誰も行こうとしません。チョン先生はこんな学生をどう思いますか」
既成世代人である私としては、終わることなく努力して節制して精進しなければならないということが、当然だと考えてきた命題だ。
しかし、最近の世代はこんな命題が正しいか自体に対して根本的に懐疑を抱いているようだ。私の人生はなぜこのように苦しいのか、なぜ人生はこのように意味もなく疲れることの連続なのかという、ありふれた自己憐憫の話だ。憐憫が根を下ろすと、結局「つらく生きる必要はない。ただ楽に幸福に生きればいい」という結論に至る。結論を出したならば、その次は簡単で楽だ。苦しい事は放棄して、自分の体に合うことだけをすることになる。もちろん幸福は瞬間瞬間にあると言うことには全的に同意する。しかし、人生において苦しい事をやめて楽に休みたいという人に、このような言葉を言ってあげたい。瞬間の楽な選択が人生をもっと苦しくする毒になりうると。
貧しい農村から一人でソウルに出てきて、学費を稼ぎながら大学生活をしなければならなかった私の学生時代は、今振り返ってみると本当に苦しくつらかった。「高校まで勉強させればいい」と経済的な支援をしてくれなかった父の元で、私は自ら学費と生活費を稼ぎ奨学金で勉強しなければならなかった。入学金の心配と生活費の心配で本1冊も思い通りに買うことができなかった、その時、その頃を思うと今も心が悲しい。精神的な支えであった母までも亡くなり「なぜ私は、このように多くの逆境にたたされるのか」と恨めしく悲しく泣いた記憶が思い出される。へたり込んでしまいたい時ごとに「私の子供たちには本のお金の心配なく、思い通りに勉強ができる環境をつくってやりたい」と心に決めながら「今の逆境が過ぎれば明るい光が来るのだ」と繰り返した。そのつらい瞬間に心に決めたことが、後で私に薬となって人生を豊かにした。
今、苦しいのか。仕事が上手くいかなくて苦しいのか。今、つらいならば、苦しくて泣いているならば、それは美しい未来に向う美しく価値のあることであることを忘れてはならない。偉大なことと幸福は苦しみの門を通ってこそ成るのだから。
誰にでも苦しい瞬間は来る
何年か前に日本のNHKで放送された、韓国と日本の経済協力についての討論会に、経済専門家として招請されたことがあった。その時の司会者の言葉の中に記憶に残っている話がある。
「日本の若者はこれ以上挑戦しません。フリーターとか引きこもりとかいう問題ではありません。彼らはこれ以上成功しようとする意志もなく、これ以上努力しなければならないという当然のことに同意できません。全額支援金で交換学生に送ってあげると言っても誰も行こうとしません。チョン先生はこんな学生をどう思いますか」
既成世代人である私としては、終わることなく努力して節制して精進しなければならないということが、当然だと考えてきた命題だ。
しかし、最近の世代はこんな命題が正しいか自体に対して根本的に懐疑を抱いているようだ。私の人生はなぜこのように苦しいのか、なぜ人生はこのように意味もなく疲れることの連続なのかという、ありふれた自己憐憫の話だ。憐憫が根を下ろすと、結局「つらく生きる必要はない。ただ楽に幸福に生きればいい」という結論に至る。結論を出したならば、その次は簡単で楽だ。苦しい事は放棄して、自分の体に合うことだけをすることになる。もちろん幸福は瞬間瞬間にあると言うことには全的に同意する。しかし、人生において苦しい事をやめて楽に休みたいという人に、このような言葉を言ってあげたい。瞬間の楽な選択が人生をもっと苦しくする毒になりうると。
貧しい農村から一人でソウルに出てきて、学費を稼ぎながら大学生活をしなければならなかった私の学生時代は、今振り返ってみると本当に苦しくつらかった。「高校まで勉強させればいい」と経済的な支援をしてくれなかった父の元で、私は自ら学費と生活費を稼ぎ奨学金で勉強しなければならなかった。入学金の心配と生活費の心配で本1冊も思い通りに買うことができなかった、その時、その頃を思うと今も心が悲しい。精神的な支えであった母までも亡くなり「なぜ私は、このように多くの逆境にたたされるのか」と恨めしく悲しく泣いた記憶が思い出される。へたり込んでしまいたい時ごとに「私の子供たちには本のお金の心配なく、思い通りに勉強ができる環境をつくってやりたい」と心に決めながら「今の逆境が過ぎれば明るい光が来るのだ」と繰り返した。そのつらい瞬間に心に決めたことが、後で私に薬となって人生を豊かにした。
今、苦しいのか。仕事が上手くいかなくて苦しいのか。今、つらいならば、苦しくて泣いているならば、それは美しい未来に向う美しく価値のあることであることを忘れてはならない。偉大なことと幸福は苦しみの門を通ってこそ成るのだから。