
若さは不安なことであり、ときめくことだ
崖っぷちにたった将軍はもう道がない。死ぬほどの力を出して戦うために普段よりも何倍もの能力を発揮することができる。だから漢の国の名将、漢神は背水の陣を敷いて趙の国の20万の大軍を退けた。人生も同じだ。人生の真ん中で遭遇した崖っぷちは、毒ではなくむしろ機会だ。崖っぷちでは没頭することができる。
崖っぷちに立った人は生きる道を自ら作らなければならない。振り返って全身の力を使って没頭するか、崖を飛び降りるか、でなければ崖を飛び越えるか、しなければならない。だから崖っぷちに立った人が最も強い。私がいくらあなたを応援しても、市中に出回っている多くの本があなたの苦しい人生を支えても、依然と暗闇にはまり込んでいる若者がいることをよく知っている。時に、生きるということは、どのような言葉でも慰めにならい深い泥沼に私達を陥れる。もはや崖っぷちに立った、これ以上生きる意欲と力がなくなったと告白する時の事だ。多くの若者はそういう時、完璧を追及しストレスを感じ崩れていく。よく言うエリート没落がそれだ。崖っぷちということは何もない状態だ。力と知識、幼い頃の明敏だった聡明さと鋭さもなくなっている。
世の中に完璧はない。同じだ。完璧な失敗、完璧な絶望もない。20%だけ目を低くして崖に立った自分を観望して観照しよう。そして、大丈夫だと言ってみよう。私は、それが若さだと言いたい。若いということは未完成であり出発だ。若さは不安なことでありときめくことだ。