退屈しないように シニアの暮らし

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さて何をしようか

幸福な世界 7

2015-06-23 07:34:46 | 韓で遊ぶ


招待状の手紙
まもなく還暦を迎える年になってみると、最もたくさん受け取る郵便物が招待状になっていました。
最近の招待状は甘くかわいいものが多いようです。真心のこもっているのはわかりますが、その役目を果たすと10に9は捨てられるのもまた招待状です。
すこし親しい友達から招待状が1通届きました。一枚の絵のような、とてもよくお似合いの新郎新婦の写真が載せられていました。性格が優しくて福々しい友達に似た新郎の顔を見るだけでも気分がよくなりました。
だから、式が終わった後にもその招待状を持っていたのですが、うっかり捨ててしまって後悔しました。
「招待状を捨てないで、それに何か一言でも書いて送ってあげたらよかったのに、、、」
だからと言って捨てたものをまた拾うこともできないものです。その時、私は決心しました。
男性側の招待客の時には新郎に、女性側の時には新婦に、心のこもった手紙を送ることにしました。その時の後悔が招待状の手紙を書くきっかけになったのです。
「ソングン、式場で新婦を見たけど、お前のお母さんが、なぜあんなにお嫁さんの自慢をしていたかわかりました。二人がひとつになって美しい夫婦になってください。」
本で読んだ素敵な文句を利用して書いたり、自分の経験を基にして夫婦で守らなければならない礼儀とか責任について、人生の先輩として助言したりもしました。
「幸福な夫婦というのは独唱ではなく合唱しなければなりません。どちらか一方の歌があまりに大きいと合唱の均衡が崩れるように、夫婦というのは少しずつ互いに譲歩して努力する永遠のパートナーです。」
招待状の手紙は思っていたよりも反応が良かったです。いろいろとありがとうという挨拶があふれるほどでしたから。
「嫁にあなたがくれた手紙を読ませてやったらすごく喜んでいたわ、ありがとう。」
短い手紙一通で、新しい人生をはじめる夫婦に喜びを与えることは、私にも大きな幸福になって返って来ました。
一文字、一文字書きながら、私もまた家族の大切さに気づいていたのでした。
新しい夫婦に、香り高い結婚生活をプレゼントしたいという小さな願いと、私の手紙が愛の種になればと思う希望を持って、今日も私は招待状の手紙を書きます。
コメント
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