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山盛りのご飯(고봉밥)
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子供の頃、母は私の誕生日に、
ご飯をぎゅぎゅと山のように盛り付けてくれた。
さばの煮つけと海苔も焼いて私の前においてくれた。
父は魚の身をほぐして私のスプーンに載せてくれた。
毎日誕生日だったらいいのにと思った。
全部食べきれずに残すと
「内のひぃちゃんお金持ちのお嫁さんになるわね。
食べ物の倉庫がこんなにいっぱいなのを見ると」と言った。
私は心が豊かな家の長男の嫁になった。
市外に通勤する私を思って夫の両親はバスの停留所の近いところに新しい家を準備してくれた。
夜道が怖くないところを探すのに苦労した。
一部屋の生活から始まったけれど気持ちはいつも豊かだった。
大家さんは気持ちが暖かく隣人たちも愛情深かった。
一煮たちしたチゲにはお義母さんの愛情がこもっていた。
ある秋に日、家に帰ってくると鍵が開いていた。
「もしや泥棒?」緊張のあまり座り込もうとした瞬間、
玄関が開いて夫の両親が私を迎えました。
「私たちの家族になってはじめての誕生日だから、
わかめのスープを作って食べさせてあげたくてきたの。
お前のお義父さんがびっくりバーティやるって言い出して。
驚いたでしょ。」
涙が出た。
仕事を言い訳にちゃんとしたこともできないでいる嫁のどこがかわいいとこんなに気を使ってくれるのか。
いまや時間も流れ娘4人の母になった。
下手な誕生日の料理だが感嘆して親指を立てた
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娘が作ってくれたわかめスープを見ると
母がよそってくれた山盛りのご飯、魚をほぐす父の指先、夫の両親の気持ちが思い浮かんだ。
絶えず与えてくれた愛に感激した。
近いうちに二人の母を連れて近くの温泉にでも行こうと思う。
オギョンヒ
’2023/7月25日画像サイズ変更)