「路遥知馬力、日久見人心」

7月17日（土）ＡＭ8時　海老川をウオーキング
昨秋、食道癌手術して声帯無くした彼をゆっくり歩かせた。
今日は海老川河口にあるマンション前で3階の角部屋に合掌して
海老川を遡った。
桜並木の緑陰に川面を走る風が汗ばんだ体をさっと吹き抜けた。

「路遥知馬力、日久見人心」
中国の諺を思い噛み締めている。
要約すれば　馬の背中に揺られながら共にゴビ砂漠を旅すると
馬に助けられているの実感する。
馬の力が長い旅路の中で解る。
人間も長い付き合いをして始めてその人柄が解る。
当初付き合い始めの頃、親切優しいと好感が持てたが
日々の交際でその人の意外な一面や素顔を垣間見える。
本心を見抜くのは難しい。

自分で会社を立ち上げ30年、様々の人と接してきた。
何度も突然の裏切り、騙し、詐欺行為にあってきた。
私が相手を見る目がないのか、お人好しなのか
長い付き合いの中途で金・物・心で騙されてきた。

谷津保健病院に入院していた彼を見舞うと
メモ用紙に「おまえが来てくれて安心だ、安らぐ」と書いて
少し照れながら私に渡した。
本当は私の方が癒されていたのだ。
彼は私の仕事も手伝っていたので
私の心身のストレスを見ていた。
しゃべれなくなる前も口数少なかったが
さりげない優しさがあり、生き方不器用だが
騙したり蔑んだりしなかった。
安心して会話でき気持ち良く酒が飲めた。

回想しながら船橋医療センターまで行き
河口のマンションまで戻った。

午後、柳橋事務所へ出向き書類整理
16時　元新聞社支社長の友人が訪ねて来た。
17時　森下町にある居酒屋　山利喜へ行く
有名店のため17時開店だが既に並んでいた。
ここの煮込み玉子入りは旨い。
そのスープにガーリックトースト沁みこませると更に旨いのだ。
21時帰宅。